「10ダンサー」として
競技ダンスの頂点を極める
社交ダンスのカテゴリは大きくスタンダード、ラテンの二つに分かれます。さらに、それぞれ5つの種目があり、計10種類全てを踊りこなすのが「10ダンサー」と呼ばれる競技ダンスの選手たちです。
幼い頃からダンスの英才教育を受けてきた大西兄妹にとって、10ダンサーとして世界ランキング1位になることは一つの大きな夢。どちらかというとラテンの方が好き、と語る咲菜さんが意気込みを教えてくれました。
「ラテンだけ、スタンダードだけ、と絞って競技に出るペアが多い中、私たちは全てを網羅する10ダンスにこだわっています。ラテン、スタンダードに加えて『10ダンス』のカテゴリの大会にも出るので、練習量は通常に比べるとほぼ3倍ですね。今は世界ランク2位なので、1位を獲得することが当面の目標です」
さらに驚くのは、年間の大会の多さ。国内は、仙台、静岡、冨山、京都、大分などなど、さらに海外も、ドイツ、ルーマニア、イタリア、ポルトガル・・・・と過酷なスケジュールが伺えます。ランクが反映される大会で順位によってポイントが割り振られ、世界ランクが決まるとのこと。
優雅で華やかな印象が強いダンスですが、5種目を連続で踊らなければならないというハードな競技でもあります。練習で躍動する二人の様子を間近で見ると、「サッカー選手と同じくらいの運動量と言われる」というのも納得です。