ブラジルで育った
料理好きの女の子
宮崎県出身の祖父母とともに、当時7歳でブラジルに渡ったレジーナさんのお父さん。そこで同じく日系の女性と結婚して、レジーナさんは6人きょうだいの4番目として生まれ、ブラジルの大都市・サンパウロで育ちました。
「子どもの頃はすごくおてんばでしたよ。すぐ上の兄2人を追いかけて一緒に走ったり、木に登ったり。いつも怪我だらけでした」
両親はおもちゃの販売店を経営しており、事業にかかりきりで忙しくしていたそうですが、カトリック教徒は日曜日に家族で食事をするのが習慣。そこで、母の料理を手伝いながら、レジーナさんは料理に大きな関心を寄せるようになります。
「我が家では、ブラジル料理と日本料理が同じテーブルに並んでいました。私が大好きだったのは『おいなりさん』。うちの母は割と決まったメニューしか作らない人でしたけど、友達の家でご馳走になったり、レストランで食事をする時にいろんな料理に巡り会えました!」
サンパウロは移民の街。ヨーロッパ、アジア、中東などさまざまなカルチャーが入り混じる土地だったからこそ、各国の料理を楽しむことができたそうです。