小学2年生で作った曲が
オーケストラ演奏に
「父が作曲家なので、生まれた時からピアノをはじめたくさんの楽器がある環境でした。私もやってみたいと、5歳の頃からピアノを始めました。ずっとクラシックを勉強してきましたが、中学に入ってからは、ジャズやポップスの練習も始めています」
そして、6歳からは作曲の勉強を始めたという美音さん。頭の中に自然と浮かんでくるメロディーを次から次へと五線譜に書き留めていったそうです。小学2年生で作曲した「ハリネズミのベッド」は、日本初のこどものための定期演奏会として知られる「こども定期演奏会2017」で一流のオーケストラによって演奏されました。この曲では、まず初めにタイトルが思い浮かび、ハリネズミたちが登場する絵本を作ってストーリーを膨らませてから、メロディーを生み出したのだとか。幼いながらも遺憾無く発揮されてきた非凡な才能は、一体どのように培われてきたのでしょうか。
母のちよさんによると、美音さんは幼い頃から音に対する感受性は飛び抜けて豊かだったそうです。
「幼稚園から帰ってきて、『今日はどんなお歌を歌ったの?』と聞くと、歌詞は覚えていないんですけど、今日はこんな新しい歌を習ったよ、と、階名で歌ってくれるんです」
8歳で、山﨑優子さんの絵本『ぼくたちのうた』からインスピレーションを受けて作曲。その楽譜は絵本の巻末に掲載され、音楽会でも演奏されています。