お産の現場を支える
新生児医療
小児科の中でも新生児科の医師は、産科と連携しながらお産の現場を支えるのが仕事。現在、古東さんは平日の病院勤務に加え、必要とあれば夜も病院に泊まり、土日も患者の容体次第で対応します。
「お産そのものはハッピーな出来事ですが、私たち新生児科が出ていくのは、それが急変して、親御さんが奈落の底に突き落とされるような事態なんです。その時は、とにかく赤ちゃんを救いたいという一心でものすごい集中状態に入ります」
日本の乳幼児死亡率の低さは世界トップクラス。医療政策、設備の充実や、医師の技術が要因として挙げられるそうです。
「海外から遅れている医療の分野もありますが、新生児医療に関しては世界に誇れる分野。適切な治療が受けられず赤ちゃんが亡くなってしまう途上国に、いつかこの技術を持っていくことが自分のミッションではと思っています」