建築の現場で
試される力とは
大学院を卒業した楓さんが設計事務所に就職し、働き始めてから3年目。
「今携わっているのは、与件整理をして、どういう土地にどういうものを建てるとみんなが一番ハッピーになれるかを考え、ご提案するコンサルティングのお仕事が主です。小さい時は建物の絵を描いたらそれがそのまま建つと思っていましたが、実際、建築の仕事はとても関係者が多いんです。常にマクロとミクロの視点を持ちながら、調整していくことが大切」
これまで手がけてきたのは商業施設やオフィス空間。建設する場所から塗るペンキの種類まで、決めることは盛り沢山ですが、さまざまな立場の関係者の間を縫うようにしてコミュニケーションを取る必要があります。
「建物に投資する人も、注文してくれた人も、実際のエンドユーザーにとってもいい『三方よし』をいつも意識しています。領域横断的な発想が必要になりますが、これまでたくさんのボーダーを乗り越えてきた自分ならではの力が試されていると感じますね」