転校が「リセット」だった
子ども時代
ずっと子どもたちの姿を描き続けてきた横峰さん。彼女自身はどんな子ども時代を送っていたのでしょうか?
「父が転勤族で、九州各地を転々としていました。私は友達を作るのが苦手で、隅っこで絵を描いているばかり。でも、人に好かれなきゃいけない、という謎の思い込みがあって、みんなを笑わせようと無理しては滑って教室の隅に戻り......という行動を繰り返していました」
内気ながらもチャレンジし続けたのは、転校という「リセット」があったからだそう。絵を描くことはずっと好きだったため、福岡の大学の芸術学部に入学。しかし、在学中に芸能事務所からスカウトを受けてモデルの仕事をスタートさせたことが転機になりました。
「最初は軽い気持ちで、お仕事が来たタイミングで細々とモデルのお仕事をしていました。そしたら、素人がテレビ番組のリポーターをするという企画にいきなり採用されてしまって。でも、子どもの頃に感じた『人に好かれなきゃいけない』という思いがまた頭をもたげてきて、チャンスだと思いました」