Interview
#57

ギネス世界記録認定の
最年少クラブDJ(女性)は
音楽が大好きな小学1年生
どんなアーティストになりたい?

DJ RINOKAさんDJ RINOKA

クラブDJ 小学1年生

東京都在住の6歳・小学校一年生。音楽と踊ることが大好きで、4歳よりダンススクールに通う。5歳のとき、"サンタさん"にDJコントローラー DDJ-200をプレゼントしてもらい、お父さんと一緒に独学でDJの技術を学び始める。2023年5月にSTUDIO EASE MEGUROで開催された「Vintage&Creators Market」に初めてライブ出演し、その様子がSNSで拡散され注目を集める。7月、中目黒solfaで開催した「CLUB PARTY」のパフォーマンスで、女性の最年少クラブDJとしてギネス世界記録認定を受けた。
https://www.instagram.com/dj_rinoka/

DJブースに立ち、小さな手を振り上げて客席を盛り上げるDJ RINOKAさん。若干6歳にして、ギネス世界記録に「最年少クラブDJ(女性)」に認定されたばかりです。2歳でテクノ音楽に「寝ながらノっていた」というほど、音に対する研ぎ澄まされた感受性を持っています。今、どんな夢を思い描いているのでしょうか? お話を伺ってみると、元気いっぱい、6歳ならではのはつらつとした笑顔でたくさんの質問に答えてくれました。

サンタさんからもらった機材で
独学でDJを学ぶ

大好きだという犬のぬいぐるみ、コロちゃんを抱いてやってきたDJ RINOKAさん。今年小学校に入学したばかりの6歳の女の子が世界最年少クラブDJというのだから驚きです。

音楽好きのお父さんの影響でいろんな音楽を聴いていたそうですが、2歳くらいのとき、車の中で流れていたテクノ音楽に「寝ながらノっていた」のだとか。お父さんは、「たぶん『4つ打ち』系のダンスミュージックが好きなんだろうと思いました」と振り返ります。

4歳からダンスを習い始めヒップホップに慣れ親しみ、5歳になるとYouTubeでDJのプレイを見て興味を持ち、サンタさんにDJ機材をねだります。

ご両親はさすがに高額なプレゼントに頭を悩ませ、娘の本気度を少し見極めたのだそう。結局、1年経ってもRINOKAさんの思いが変わることはなく、サンタさんはDDJ-200という機材をプレゼントしてくれました。そこから、お父さんとともに独学でDJのテクニックを学んでいったというのだから驚きです。

DJ RINOKAさんイメージ

お客さんが喜んでくれると、
うれしい

「サンタさんにもらったプレゼントは、ちっちゃいオモチャみたいな機械だったの」と、RINOKAさんは目の前でサイズを示しながら教えてくれました。「オモチャみたいなって言ってもパイオニア社のすごいちゃんとしたやつですよ(笑)」と横から慌ててフォローするお父さん。

練習を積み、2023年5月に開催されたSTUDIO EASE MEGUROの「Vintage&Creators Market」で初めてお客さんの前にデビュー。そのパフォーマンス動画はSNSで大きな注目を集め、海外からもコメントが来るほどの人気ぶりです。人前で緊張しなかったのでしょうか?

「はじめはのうちするけど、だんだん慣れてきたらしなくなってくる。やってるうちに、なんか、ドンドンドンって『キック』(バスドラムのこと)の音が出てきたりすると自分も盛り上がっちゃう。お客さんが喜んでいるのをみると、うれしいし、楽しくなる」

そこから立て続けに、8月に「中目黒solfa」、9月に大阪「CIRCUS Osaka」、福岡「Keith Flack」といったクラブでも経験を積んでゆきます。RINOKAさんは大阪、福岡への旅の様子を無邪気に教えてくれました。

「ホテルに2回泊まれたからたのしかったです。ホテルの下にレストランがあって、そこで好きな食べものを自分でえらんでとることができたこと(ビュッフェのこと)。
初めて行った大阪では、子どもたちが盛り上がってくれたこと!」

DJ RINOKAさんイメージ

好きな食べ物は
あんぱんとイチゴ

SNSでバズっている世界最年少クラブDJ(女性)も、普段はランドセルを背負って学校に通う小学一年生。好きな教科は?と聞くと「情報」とのことで、さすがは令和の小学生。iPadを使いながら、メールの送り方や写真・動画の取り扱い方法などを学ぶそう。

休み時間は同じダンススクールに通っている同級生とダンスの練習をしたり、外を走り回って遊んだりと、活発な毎日を過ごしています。好きな食べ物はあんぱんとイチゴ。「今朝もあんバターサンドを食べたよ」と教えてくれました。

「学校から帰ってきたら、宿題をして、YouTubeやテレビを見たりして、パパとママがお散歩に行く時は一緒にお散歩する。それで、夕方頃に帰ってきます。その後、ご飯を食べて、お風呂に入って、歯磨きをしてからDJの練習をしています。DJの前に歯磨きすることもあるし、DJのあとに歯磨きすることもあるよ」

歯磨きのタイミングまで教えてくれる可愛らしさに、思わずほっこり。

「ヒップホップの音楽に合わせて踊るのが好き。音楽が聞こえてくると体がかってに動いて、踊っちゃう」

座りながら履いている小さなVANSのオールドスクールをぱたぱたさせて、キレのあるステップを踏んで見せてくれました。

DJ RINOKAさんイメージ

ギネス世界記録は
「嬉しかったよ!」

それにしても、ギネスに認定されるという快挙を成し遂げていることを本人はどう思っているのでしょうか?

「パパが教えてくれるまで、ギネスのことは知らなかった。ギネスのことを知ってからは『とりたい!』と言って、頑張って練習したの。パパとママから『とれたよ!』って教えてくれて『えっ、ほんと?』と思って家に届いていた認定証をみせてもらいました」

実は、申請のためにはさまざまな手順を踏まなければならず、お二人はかなり心を砕いたようでした。

「ギネス記録を取ったことは、嬉しかったです。ほら、コロちゃんもシッポをふってる」。

RINOKAさんはDJとしてのプロ意識もあって、写真撮影でカメラを向けると、さっとポーズを決めてくれる様子はさすがです。

DJ RINOKAさんイメージ
DJ RINOKAさんイメージ

さまざまな可能性を秘める
彼女の夢とは

現在はDJ機器世界シェアNo.1のパイオニア社が運営するDJスクールにも通い、2024年1月には台北にて開催される「Neon Oasis Fest. 2024」に出演することも決まっています。台北に行くのは今回が初めてで、今から楽しみにしているそう。

DJというとストリートカルチャーが連想されますが、実は、近年ヨーロッパの学校の授業にも取り入れられており、教育の世界でも注目されているのだとか。

お父さんは、「パソコンの使い方も学べるし、トラックのBPM(Beats Per Minute / 1分間の拍数、つまりテンポのこと)を計算しなければならないし、理系的な概念にも自然に触れることができる」と語ります。「将来どんな職業に就くにしても、役に立つと思いました」。

幼いながらもたくさんの可能性を秘めているRINOKAさんに、将来の夢について聞いてみました。

「大人になったら、『新しい学校のリーダーズ』みたいにカッコいいアーティストになりたい!」

新しい学校のリーダーズのグループ紹介の定番あいさつは、「個性と自由ではみ出していく」。常識をはみ出すことを恐れず、自分の道を突き進んだ彼女が夢を叶える日が楽しみです。

DJ RINOKAさんイメージ
DJ RINOKAさんイメージ
DJ RINOKAさんイメージ
DJ RINOKA Everything Has A Story
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