大好きな中標津で
エネルギーを充電
世界中を駆け回っていたムツゴロウさんですが、今は北海道の中標津町(なかしべつちょう)に建てたログキャビンハウスで、奥さまや愛犬、愛猫と過ごす毎日。これまでとは違った、新しい日々を楽しんでいるようです。
「この自宅はね、フィンランドからヨーロッパアカマツの丸太を運んできて建てました。タバコの煙なんかも、煙がすーっと上に登っていく設計で、とても気に入っています。私がこの場所を選んだのは、第一には空港が近いこと。執筆をしていて、出来上がった原稿はいつも航空便で東京などの出版社に送っていました。空港までは車で少しですから、原稿が書けたらすぐに持っていけるわけです。第二は、馬がここの草を気に入ったからです。引越しを検討した時に、候補となった場所の草を紙袋に詰めて持ち帰り、馬に食べさせてみたんです。そしたら、中標津の草を一番喜んで食べていたので、ここに決めました。中標津はとても良いところで、人も風景も町も、すべてが好きです。ここから少し行くと川があって、向こう側へ渡ると一面が平野。彼方に山が見えて、その風景を見ていると胸が透くっていうか、すごく気持ちがいいんです」