変わる世の中、
変わらないわくわくさん
全国の子どもたちを夢中にさせた番組『つくってあそぼ』は2013年に終了。その後、わくわくさんはどう変わったのでしょうか?
「基本的には何も変わってないですね。工作の伝道師として、昔も今も、子どもたちに自分の手で作る喜びを味わってほしいし、親子で工作を楽しむ大切さを知ってほしいと思ってます。ただ困ったことに、わくわくさんが誕生してから今に至るまで、20代後半という設定も変わっていないんです。途中からテレビ局さんに『老けないで』と言われたくらいですが、無理な話でしょ。そりゃゴロリはいいですよ!(笑)。でも気分としては老けていないつもりです」
昔と変わらないわくわくさんですが、世の中のほうは大きく変わりました。
「番組が始まった頃はペットボトルも普及していない時代でした。そのうち『ペットボトルを使った工作を教えてください』と要望をいただいて作るようになったんです。子どもたちを取り巻く環境や、周りにあるものも変わってきます」
新型コロナの影響で、ここ3年ほどオンラインで工作教室を行なっているそうです。手元のアップをカメラで写せるので、見やすいというメリットもある反面、材料の行き違いなどのハプニングがあった場合、周囲とシェアできないのが難点だとか。
「テレビ以外に、媒体がたくさん増えました。それぞれ良い点もあれば悪い点もある。いかにしてそれらを融合させ、楽しんでいただけるものを提供できるかは、まだまだ研究中です」