あっという間に、今年もあと1ヶ月となってしまいました。
さて、今回は、僕が自宅の2階バルコニーガーデンで育てている、ちょっと男臭い植物たちをご紹介したいと思います。
我が家では、1階の庭(前庭、中庭)は主にバラの庭、そして2階のリビング・ダイニングルームは、観葉植物が中心のインドアガーデンとなっています。
その中に、少し多肉植物やサボテン類なども混じっています。
一時は、多肉植物にハマった時期もありましたが、今はさほど熱量はないのですが、
ここのところ大きく育って、フォルムが格好良くなってきている「厳つい系」の品種のものを選んでご紹介してみたいと思います。
■ アガベ・チタノタナンバーワン・錦
最近、園芸男子の中で特に注目されているのが、こちらのアガベ類でしょうか?
僕自身は、まだそこまでハマっていないので、アガベで持っているのは、
こちらの「チタノタ ナンバーワン 錦」ただ一つです。
結構、最初から大きな株を手に入れたのですが、さらに一回り大きくなったように感じます。
この1年、なるべく日の光に当てて、風通しの良い場所に置いていたからかもしれませんが、
株がずっしりしてきました。
鉢を回して、反対側からの見たところです。
他のコレクターの方々と同じように、黒い存在感のある鉢に植えています。
このアガベの特長は、何といってもこの「鋸歯」。
鋭いサメの歯のような刺が魅力的です。
購入したばかりの頃は、この「鋸歯」も小さかったのですが、
だんだん大きくなってきたように感じます。
「鋸歯」を大きく、そして厳つく成長させるには、光をたくさん当て、
風通しを良くすること、乾きやすい土を使うこと、この3つがポイントのようです。
株の中心部分の成長点を真上から見下ろしてみました。
中に、次に展開する葉が見えています。
何だか可愛らしいですね。
■ アガベ・笹の雪 ( 氷山?)
こちらも、アガベの一種で、「笹の雪」もしくは「氷山」という品種かなと思います。
購入した時から、結構な大株だったのですが、品種タグがついていなくて、正確な品種名が分からないのです。
放射状に葉が広がる品種で、「笹の雪」はもう少し球体のようなフォルムになるみたいですが、
こちらは直線的な葉が特徴です。
「氷山」と名付けられた品種がよく似た感じで、「氷山」は「笹の雪」の園芸品種で、
葉の縁に白斑が入るのが特徴で、「笹の雪」より希少価値があるようです。
成長すると、葉がピンとなり、先端に一本針がでるような形になるようです。
雨に当てず、遮光気味に管理すると、白斑がきれいに出るとも、ネット情報ですが、記載がありました。
■ ガステリア・子宝
こちらは、ずいぶん前から育てている多肉植物で、「ガステリア 子宝」という品種。
ガステリアは、南アフリカ南部に分布している多肉植物で、属名のガステリアは、
花の形が胃(gaster)の形に似ていることが語源になっているそうです。
葉は乾燥に耐えるため、肉厚で、そのざらっとした手触り感がとても「キモかわいい」感じで気に入っています。
品種名の通り、子株を吹きやすく、どんどん増えていきます。
反対側から見たところです。
こちらに吹き出している子株は、黄色いものや、グリーンと黄色のツートンカラーの、いわゆる「錦」と呼ばれる
斑入り品種かと思います。
■ ガステリア・バイリシアーナ
こちらもガステリア属の品種で、「バイリシアーナ」。
南阿夫利ア・東ケープ州のAddo Elephant国立公園内の森林バイオームに自生する品種のようです。
葉の表面に小さなブツブツが無数にあって、それを触るととても気持ちいい感じです。
小型のガステリアで、蕾の背が低く、花が咲いても鑑賞しにくいらしいですが、
花は可愛らしいようです。
まだ、ガステリアの花は見たことがありませんが、是非一度見てみたいです。
■ ガステリア・巨輪錦
こちらも、ガステリアの一種で、「巨輪錦」という品種。
錦というだけあって、葉に少し斑が混じっています。
全体的なフォルムが、戦国武将の兜のようで、とても気に入っています。
■ ガステリア・春鶯囀(しゅんおうでん)
こちらのガステリア属の一品種で、「春鶯囀(しゅんおうてん・しゅんのうでん)」という品種らしい。
ガステリア代表品種は、「臥牛」は戦前から日本に渡来していたそうですが、こちらの「春鶯囀」は、
戦後輸入され、当時のサボテン・多肉植物愛好家の間でブームになったそうです。
サメ肌のようなザラツキのある触感が特徴的で、まるでナイフのような尖った葉が
狂暴な雰囲気を構成しているかのようです。
葉のアップです。
こちらも葉の表面にざらつきのある無数の突起物があります。
よく見ると吹き出した子株は、黄色い色素を持つ斑入り葉のようです。
■ ガステリア・白磁臥牛竜錦
こちらも、ガステリアの一種で、「白磁臥牛竜錦」という品種。
どこの生物か分からないようなモンスターなフォルムをしています。
このガステリアにも、いくつか子株が吹き出しているのが分かります。
これまでに紹介した他のガステリアとは違って、葉の表面がつるつるで、
その品種名のとおり、白磁の陶器のような質感なのです。
それでいて、葉はとても肉厚で、牛の舌のようです。
なかなかの存在感を放つ、男子好きのモンスター品種かと思います。
■ ミルチロカクタス・竜神木綴化
こちらは、柱サボテンの一種で「竜神木」が綴化(てっか)という、成長点が帯状に突然変異したものです。
ずいぶん前に訪れた趣味家さんのハウスの中で見つけて、分けてもらったものです。
しばらくは大きくならなかったのですが、今年は一気に大きくなりました。
写真のように、右上と左の先に、青緑色の新しい葉が広がっているのが分かるでしょうか?
通常、植物は頂芽優勢の原理に従って、頂点が伸びますが、成長点が帯状に突然変異した「綴化」個体では、
どんな風に成長していくか、予測もつかないので、自然任せです。
だから奇想天外な形になっていくのでしょうけど。
こちらは、鉢の裏側です。
こちらから見ても、複雑怪奇に葉が伸びていく様子がよく分かります。
「綴化」の成長点の様子です。
何段階かに分かれて、徐々に伸びている様子が良く分かります。
こちらは、一番背の高い(まさに頂芽)の位置で展開した新しい葉の部分です。
少し前に出た部分は、濃い緑、そのもっと先に出た部分は茶色く、
木質化して行きます。
この「綴化竜神木」、貴重なのか、なかなか園芸店でも見ることがありません。
先日、行きつけの園芸店に、この「綴化竜神木」の幼株が並んでいたので、思わず2つ購入してしまいました。
それぞれ綴化の仕方に違いがあるので、どんな風に成長していくのか、その経過を楽しんでみたいと思っています。
如何でしたでしょうか?、我が家のバルコニーガーデンで育てている、男っぽいサボテンたち。
プレミアがつくような超希少品種のようなものは我が家にはございませんが、日々成長する植物を楽しむために、
お気に入りの品種が、毎朝目に届く場所(バルコニーガーデン)などにあると、心癒されますね!
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