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専門家「風景」をつくるガーデニング術

2024 我が家のお気に入りのギボウシたち

居場英則

夏真っ盛りで、毎日危険な暑さが続いています。

四季のある日本の夏が、こんなに暑くなっては、日中屋外作業を伴うガーデニングは年々難しくなるように思えて

なりません。

そんな暑い夏ですが、今回は庭に涼を与えてくれるを、シェードガーデンにぴったりな植物、

ギボウシにフォーカスしてみます。

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3年ほど前に「僕のギボウシコレクション」と題して、ブログ記事を書かせていただきましたが、

それ以降も定期的にギボウシのコレクションを続けていまして、また以前から育てているギボウシも

大きく育ってきているので、今回は我が家にあるギボウシの中から、特に僕が気に入っているギボウシを

ご紹介したいと思います。

こちら↑の写真は、我が家の中庭です。

中庭にはシェードガーデンもあるのですが、こちらは乱張り石のテラスで、そこに所狭しと鉢植えで育てている

大株のギボウシが並んでいます。

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まずは、こちら、「フランシス・ウィリアムズ」という大型品種のギボウシです。

最初は小さな株でしたが、年々大きくなって、鉢植えでもここまで巨大化しています。

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この「フランシス・ウィリアムズ」を気に入っているのは、このごつごつとした葉っぱです。

黄緑色の外斑に、深い筋の入った葉っぱが、とてもワイルドな雰囲気を持っているのが気に入っているところです。

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この「フランシス・ウィリアムズ」も、葉が展開しだしたばかりのころは、まだこんな感じの優しい葉です。

それが次第に葉が固くなって彫りも深くなっていくのです。

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こちらは、「グァカモーレ」という品種。

鮮やかな緑の葉がとても目を惹きます。

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狭い場所に、いくつものギボウシの鉢を置いているので、葉が重なっていますが、葉の色も質感も形状も、

どれも違ってギボウシのコレクション心をくすぐります。

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「グァカモーレ」のこのフレッシュグリーンが、雨水をまとって、とても瑞々しく見えます。

僕が持っているギボウシの中でも、特にお気に入りの品種です。

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こちらは、「グァカモーレ」の近似種の「ステンドグラス」というギボウシです。

「グァカモーレ」よりさらに明るい黄緑色の葉が特徴です。

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外側に濃い緑色の斑が入りますが、ほとんどは鮮やかな黄緑色。

とても爽やかな気分にさせてくれるギボウシです。

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こちらも、大型品種のギボウシで、「アトランティス」。

冒頭で紹介した「フランシス・ウィリアムズ」にも似たような感じですが、

「フランシス・ウィリアムズ」の葉はマットな質感なのに対し、この「アトランティス」はシルキーな

すべすべの質感の葉が特徴です。

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こちらも、大型品種のギボウシで、「ブルー・マンモス」。

写真奥の、青味の強い緑一色の葉をしています。

こちらも小さな株から育て始めましたが、数年でかなり大きく育ちました。

我が家で育てているギボウシの中でも、1,2を争う大きさです。

少し葉焼けしやすい品種のようで、葉先が焼けてしまっています。

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こちらは、我が家の元祖・大型品種のギボウシで「寒河江」。

昨年バラを植えていた大きなテラコッタ鉢に植え替えたので、

更に大きくなったように思います。

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葉が展開し始めた頃の写真です。

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だいぶ葉が広がってきました。

大きな葉の縁には、黄緑色の斑が入っています。

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こちらは、今(7月)の姿。外斑の黄緑色が白く退色しています。

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葉の大きさは、ギボウシの中でも最大級です。庭の中でも、特に目を惹く存在です。

一家に一鉢、「寒河江」をお勧めするくらい素敵なギボウシです。

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こちらは、「ワイドブリム」という中型の品種。

こちらも購入した時は小さかったですが、だいぶ大きく育ち、存在感を増してきました。

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こちらは、行きつけの園芸店でたまたま見つけて購入したギボウシで、品種名が分からないものです。

ほとんどが黄緑色の葉の中に、部分的に、濃い緑が入ります。

不安定な斑だと思いますが、毎年同じような葉が展開するのが魅力です。

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その特徴的な葉のアップです。彫りも深いのがいいですね。

お気に入りのギボウシです。

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こちらは、昨年の冬に、鉢植えから地植えに変更したギボウシで、「ゴールデン・メドウズ」という品種。

鉢植えで育てていた時は、ほとんど濃い緑の特徴のない葉っぱだったのに、地植えして調子が上がってっ来ると、

こんな複雑な模様の葉を展開しだしました。

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筆で絵を描いたようなダイナミックな柄が特徴的です。

僕のお気に入りランキングで、かなりランクアップしたギボウシです。

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こちらは、鉢植えで育てているギボウシで、「ファーンライン」。

葉が展開する頃が、とても愛おしい感じです。

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葉が展開すると、こんな感じになります。

外側に白い斑が入ります。

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こちらは、仕事先の長野県白馬村のオーガニックマーケットで手に入れた、品種名不明のギボウシ。

勝手に、「白馬」と名付けています。

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細葉のギボウシで、黄緑色の葉に濃い筋状の斑がランダムに入ります。

ありそうでない、珍しい品種で、大切に育てているギボウシです。

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こちらもよく似た感じの細葉のギボウシで、「ジプシーローズ」という品種。

中斑タイプで、中央に黄緑色の斑が入ります。斑は安定しています。

大株になると、葉が細葉から少し太くなる感じです。

小さい株の方が、このギボウシの特徴が出ているように感じます。

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こちらは、「ブルーマウスイヤー」という品種で、葉が丸く、青いのが特徴です。

他のギボウシとはちょっと異質な感じがするのが良いところです。

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こちらは、「ゴールデン・ティアラ」という、小葉タイプのギボウシです。

写真は、葉が展開し始めたばかりの頃の写真です。

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「ゴールデン・ティアラ」は株分けして、もう一鉢あります。

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違う鉢に植えたのを、横から見たアングルです。

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葉が展開してくると、葉が納まらないくらいになります。

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今(7月)は、こんな感じ。

花穂が立ち上がって、葉も少し開き気味になります。

葉が小さいギボウシも、とても可愛らしく気に入っています。

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こちらは、極小の葉のギボウシで、「乙女中斑」という品種。

ちょうど、土の中から葉が展開し出した頃の写真です。

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徐々に葉が開いていきます。

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そして今(7月)。

暑さで群れて、少し葉が寝そべるように横に広がっています。

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こちらは中庭のシェードガーデンに植えている、品種名ははっきり分からないギボウシで、

イワギボウシの一種かと思います。

葉の表面に出る、筆で描いたような筋が見事です。

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土の中から、葉が展開し出した頃の写真。

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次第に葉の模様が表れてきます。

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新葉の頃が最も美しいです。

とても瑞々しくて、シェードガーデンを明るく彩ってくれます。


いかがでしたでしょうか?

我が家でコレクションしているギボウシの中から、今、僕が気に入っている主な品種をご紹介しました。

ギボウシも多くの品種があり、集め出すときりがありませんが、園芸店の店先で、持ってない品種を見付けると、

思わず手が伸びてしまいます。

どこまで行くのか、この「植物沼」。

でも、それが楽しいんですけどね。


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居場英則

『進化する庭、変わる庭』がテーマ。本業は街づくりコンサルタント、一級建築士、一級造園施工管理技士、登録ランドスケープアーキテクト(RLA)。土面の殆どない庭で、現在約120種類のバラと、紫陽花、クレマチス、クリスマスローズ、チューリップ、芍薬等を育成中。僕が自身の庭を創り変える過程で気づいたこと。それは、植物の持つデザイン性と無限の可能。そして、都市部の限定的な庭でも、立体的な空間使用、多彩な色遣い、四季の植栽の工夫で、『風景をデザインできる』ということ。個々の庭を変えることで、街の風景も変えられるはず…。『庭を変え、街の風景を変えること』が僕の人生の目標、ライフワーク。ーー庭を変えていくことで人生も変えていくchange my garden/change my lifeーー

個人ブログChange My Garden

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