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専門家「風景」をつくるガーデニング術

2024 我が家のツツジ&アザレア、シャクナゲコレクション紹介

居場英則

ひとつ前の記事で、春の我が家の中庭風景のひとつとして、

色とりどりのツツジが作る風景をご紹介しましたが、

今回は、その風景を構成する僕がコレクションしているツツジ・アザレア・

シャクナゲ類の品種紹介をしたいと思います。

まずは、我が家の庭には珍しい、少し控えめな花を咲かせるツツジから。

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こちらは「更紗(サラサ)ドウダンツツジ」という品種で、

我が家でも育てている白花の一般的なドウダンツツジとは違って、

紅色の可愛らしいベル型の花を咲かせてくれます。

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実は、世界的ガーデンデザイナーの石原和幸氏のサポートメンバーで

2018年のチェルシーフラワーショウの庭づくりをお手伝いさせていただいた

のですが、その年の石原さんが作られた庭の、エントランスアプローチ横の

シンボルツリー的な木が、この「サラサドウダンツツジ」でした。

その木は、高さ3mくらいはあっとと思いますが、たくさんの赤い花を付け、

とても印象に残っています。

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そのサラサドウダンツツジの木(高さ1.5m程度ですが)を行きつけの

ホームセンターの園芸コーナーでセールになっているのを見付け、

自宅に植える場所もないのに、騒動買いしてしまいました。

春に、小さな赤い花を付けてくれました。とても可愛らしい花です。

まだまだ幼木で、樹形の良し悪しを言えるようなものではありませんが、

将来このサラサドウダンツツジをシンボルツリーとして、

どこかに植えられるといいなと思っています。

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こちらは、「ミツバツツジ」。

我が家では、最も早くに植えたツツジのひとつです。

「ミツバツツジ」は、早春の山でよく見かける、鮮やかなピンク色の花が特徴的なツツジです。

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花は、こんな感じの典型的なツツジの花形をしています。

蜜が出るためか、花柄を摘む時は、少しネバネバしてしまうのが難点です。

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こちらも、かなり早い段階で庭植えしたツツジで、「ヤマツツジ」。

朱色の花色が特徴的で、少し和を感じる風情も気に入っています。

写真は、咲き始めの蕾の様子です。

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花が開くと、こんな感じです。

こちらも典型的なツツジの花形ですが、少し小ぶりの花がたくさん咲く(多花性)性質で、

群となって、庭の風景を作ってくれるところが気に入っています。

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こちらは、ひとつ前の記事で紹介した、我が家の中庭のツツジコーナーの一枚です。

様々な色合いのツツジが一斉に咲き、まるで「錦絵」のような艶やかな風景を作っています。

その中心となっているのが(写真手前右側)が、このヤマツツジです。

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もうひとつ、我が家の中庭のツツジコーナーの中心的な役割を果たしているのが、

こちらの「ツツジ常夏(とこなつ)」です。

上の写真の下に見えている朱赤のツツジが、ヤマツツジで、その上に広がっている白~ピンクの花が咲ているのが、

「常夏」です。

ひとつの株で、白花、ピンク、白とピンクが混じった花を咲かせます。

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アップで見ると、このような感じになります。

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さらにクローズアップしてみると、こんな感じに見えます。

鮮やかなショッキングピンクから、白まで、いわゆる「源平咲き」になります。

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ひとつの花の中でも、白とピンクが混じっているところもあり、とても魅力的です。

しかも、我が家のこの「常夏」は、樹高が2mちょっとあり、枝張りも横に2m以上もあって、

中庭のシンボルツリー的な役割も果たしてくれています。

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続いては、こちら。

真っ赤な血潮のような花が咲く、「キリシマツツジ」です。

ホームセンターで大株を安く売っていたので、お迎えしました。

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咲き始めの蕾の頃です。

結構な大株で、庭に地植えするスペースがないため、鉢植えで育てています。

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咲くと、庭のどの植物の花より赤い、印象的なシーンを作ってくれます。

目がかならずそこに惹き付けられる、フォーカルポイントになります。

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こちらも、割と大きな株ですが、鉢植えで育てているツツジで、「ヨドガワツツジ」。

少し紫がかった花色で、特徴はその花形。八重で咲くツツジです。

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枝先に花を咲かせるタイプで、多花性ではありませんが、このバラのような咲き方がとても魅力的です。

大株に育ててみたい品種です。

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こちらは、ホームセンターでセールとなっていた、まだ幼株のツツジで、品種名は「老いの目覚め」。

ネーミングはあまり好きになれないのですが、花色は抜群に良いです。

キリシマツツジの赤に近い色合いで、少し光沢がある感じで、とても気に入っています。

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もうひとつ花色が美しいと感じたのが、こちらの「摩耶夫人」という名のツツジです。

こちらも、鮮やかなショッキングピンクで、咲くととても目を惹く花色でした。

どれも微妙に花色が違うのが面白いところです。

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こちらは、花形に特長がある品種で、「宮城野」。

花弁がツンと尖っていて、星のように見えるのが特徴的です。

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蕾の頃は、まだその特徴がよく分かりませんが、葉が丸くて、

他のツツジとは明らかに違う感じです。

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咲くと、このような感じになります。

星型の花がたくさん咲き、とてもボリューム感があります。

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先端が尖った花形がとても魅力的なツツジです。

花色もはっきりしたピンクで、和というより洋のイメージがあるツツジです。

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こちらは、青花のツツジで「黒潮」。

我が家には、「クレーターレイク」という青花のツツジも育てているのですが、何故か、今年は咲きませんでした。

その代わりに手に入れたのが、こちらの「黒潮」というツツジです。

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実は、これまでに何度か「ツツジ黒潮」を育てたことはあるのですが、幼株だったこともあり、

うまく育てられず何度も枯らしています。

今回も幼株の黒潮ですが、再チャレンジしています。

赤~ピンク系統の色合いのツツジが多い中で、ブルー系のツツジがあると、やはり色幅がでて、

より多彩な風景を作れるので、ブルー系のツツジは大切に育てたいと思っています。

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こちらは、園芸品種のツツジで、「銀河」という品種です。

白い斑入り葉が特徴で、花もとても多花性。

密に花を咲かせてくれます。

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まだまだ小さな株ですが、大きく育てると、とてもインパクトがある風景が作れる品種だと思っています。

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「銀河」や「黒潮」の鉢植えが並ぶ、我が家のツツジコーナー。

大半を小さな鉢植えで育てています。

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こちらは、行きつけの園芸店で見つけたアザレアで、品種名は不明とのことでした。

花色が「サーモン色」とだけ書いてありました。

咲いた花は、サーモン色というのか、結構な朱色でした。

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咲き進むと、意外に花形も大きく、八重咲きぽいので、今後、大きく育ててみたいと思っています。

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こちらは、「レンゲツツジ」のピンク花。

花形が大きく、存在感があります。

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咲く直前の蕾の頃は、こんな感じ。

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「レンゲツツジ」は、葉に特長があります。

他のツツジに比べて、葉が大きく、やわらかいです。

バラでいうと、オールドローズのようなイメージです。

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こちらは、「レンゲツツジ」のオレンジ色の花。

出張先の長野県の白馬村でよく見かけたツツジです。

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花も大きく、オレンジ色のツツジは、日本では珍しいので、

白馬で初めて見かけた時は、とても驚きました。

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光が逆光で当たると、花を透けた光が輝き、とても美しいです。

大きな株で売っているところを見たことがないので、

小さな株から育てていますが、大きく育ててみたい品種のひとつです。

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こちらは、同じオレンジ色の花が咲きますが、西洋アザレア・「エクスバリー」。

エクスバリーというと、オレンジ色の花のことだと思っていたのですが、

エクスバリーにも、いろいろ品種があることを知りました。

こちらは「エクスバリー・ロイヤルコマンド」という品種かと思います。

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咲き始めの蕾の頃です。

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咲くと、このような感じになります。

まだまだ幼株のため、樹形を見せるような咲き方ではありませんが、レンゲツツジより小さな花が

たくさん咲く性質なので、大株に育てると、風景を作りやすいように思います。

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光が当たると、また美しさが引き立ちます。

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こちらもエクスバリー・アザレアの一品種で、「オーロラ」。

かなり濃いオレンジ色で、もうほとんど赤に近い感じの色合いです。

蕾の頃は、炎のようにも見えます。

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咲くと、このような濃いオレンジ色です。

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こちらは、ピンクの花のエクスバリー・アザレアで、品種名は「ホームブッシュ」。

花弁の先が尖っています。

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咲き進むと、このように、手毬状になるのが特徴です。

以前、イギリスの「ウィズレー・ガーデン」で見て、感動したツツジによく似ています。

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こちらは、黄色花のエクスバリー・アザレアで、

品種名は「ゴーレデンフレア」かと思います。

写真のように、白やブルーの花と合わせると引き立てあって綺麗に見えますね。

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花のアップは、こんな感じ。

日本のツツジにはない、鮮やかな黄色の花がとても印象的です。

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黄色の花弁に少しオレンジ色の筋が入るのも、おしゃれですね。

このエクスバリーも大きく育ててみたい品種です。

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こちらは、今年の春の行きつけの園芸店で見つけたツツジで

「ときめき」という品種です。

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非常に多花性で、頂芽優勢をものともせず、枝の至る所から花が噴き出ています。

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小さな花の集合体といった感じで、普通のツツジとは一線を画す品種です。

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花色も鮮やかなショッキングピンクで気に入っていたのですが、何故か、花後に急に弱って、

一気に枯れてしまいました。

多花性ゆえ、エネルギーを使いきったかのようでした。

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最後に紹介するのがこちら。

三重県の赤塚シャクナゲ園で購入したシャクナゲで、「ウェディング・ブーケ」。

その名の通り、結婚式のブーケのように、とても艶やかなシャクナゲです。

赤塚さんのオリジナル品種だそうです。

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まだ蕾が固い頃の様子。

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これが、一気に蕾が膨らんできて、ほどけて行く様子です。

シャクナゲは、ツツジに比べて花が大きいので、動きがダイナミックです。

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いよいよ開花直前です。

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満を持して、開花しました。

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このシャクナゲ「ウェディング・ブーケ」は、我が家の前庭の、つるバラ・モーツアルトの足元に。

半地植え(テラコッタ鉢の底を抜いて、レイズドベッド方式で植えています。)です。

赤塚シャクナゲ園で見た同品種は、高さ2mくらいまで大きくなっていました。

大株に育てると、さらに魅力的な風景が作れると思います。


いかがでしたでしょうか?

我が家のツツジ、アザレア、シャクナゲコレクション。

所有している品種全部を紹介したわけではありませんが、特に気に入っている品種を挙げてみました。

是非、気になる品種があれば、育ててみられては如何でしょうか?


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居場英則

『進化する庭、変わる庭』がテーマ。本業は街づくりコンサルタント、一級建築士、一級造園施工管理技士、登録ランドスケープアーキテクト(RLA)。土面の殆どない庭で、現在約120種類のバラと、紫陽花、クレマチス、クリスマスローズ、チューリップ、芍薬等を育成中。僕が自身の庭を創り変える過程で気づいたこと。それは、植物の持つデザイン性と無限の可能。そして、都市部の限定的な庭でも、立体的な空間使用、多彩な色遣い、四季の植栽の工夫で、『風景をデザインできる』ということ。個々の庭を変えることで、街の風景も変えられるはず…。『庭を変え、街の風景を変えること』が僕の人生の目標、ライフワーク。ーー庭を変えていくことで人生も変えていくchange my garden/change my lifeーー

個人ブログChange My Garden

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