2023.2.20 / YouTube「植物遊戯7チャンネル」ガーデニング術自宅ガーデン
ここ何回か続けてご紹介している、我が家の冬の庭作業。
ようやく終わりが見えてきました。
今回は、地植えのバラ、鉢植えのバラ、その他バラ以外の植物への寒肥を施肥する様子を動画でご紹介します。
寒肥のやり方は、人それぞれで、僕自身も、年々方法を変えています。
昔は、バラの教則本に書いてある通り、牛ふん堆肥、腐葉土、骨粉、油かす、ようせいりんぴなどの資材を
自分でブレンドし、株元周りに穴を開けてこれらの資材を混ぜた寒肥を入れていましたが、
株元回りにもたくさんの宿根草を植えていますし、高木の根が旺盛に張っていて、
なかなか穴を掘りにくくなってきました。
無理矢理穴を掘って、高木の根を切り、高木の株立ち樹形のアオダモの立ち枝が何本か枯れ込んだりしたことも
あって、ここ数年は、穴を掘って寒肥をやる方法を改めました。
その辺りのことを、動画で解説しています。
肥料については、どの肥料が正解とかはないと思いますし、それぞれに育成環境や条件も違うので、
一概にこれが良いとか悪いとか言えないと思いますので、あくまでも参考に見ていただければと思います。
詳しくは、動画をご覧いただければと思いますが、以下に、写真を使ってざっと寒肥やりの様子を
ダイジェスト版でご紹介しておきます。
こちらが、今回用意した寒肥の資材群。
今年は、2種類の方法を試してみようと思っています。
ひとつは、昨年も実施して、昨年春の開花の成績も良かった、【カニがら+ぼかし肥料】パターン。
もうひとつが、肥料メーカーのメネデールさんが提供してくださった【バイオマイスター】パターンです。
まずは、今回初めてチャレンジする、メネデールさんの【バイオマイスター】。
バイオマイスターのモニター企画があって、応募したところ、モニターとして採用していただきました。
社名と同じ、発根促進資材の「メネデール」は、これまでにも使ったことはあるのですが、
この「バイオマイスター」という「土の活力素」を、寒肥として使うのは初めてです。
この「バイオマイスター」、培養土づくりや古土の再生などの資材としても
使えますが、今回は、「花木・宿根草のマルチ資材」として使います。
冬期のバラのマルチング資材だけでなく、寒肥・追肥の役目も果たすみたいです。
春の花付きに効果があるということで、とても期待しています。
開封して、袋から「バイオマイスター」を取り出してみました。
ピートモスに似た、とても軽いふかふかの資材です。
それを、ガーデンバスケットに袋半分ほど投入してみます。
さらに、バイオマイスターと同量の完熟の腐葉土を投入します。
これらをよくかき混ぜて使います。
たくさんの資材を投入しなくても良いので、手間もかからず、準備完了です。
バイオマイスターと完熟腐葉土を混ぜたものを、バラの株元に、厚さ2センチ程度で被せていきます。
こちらは、鉢植えで育てているバラで、イングリッシュローズのエブリン。
香水メーカーの名前がついている香り高いバラで、たくさん咲いて欲しいので、まずはこのバラに投入しました!
こちらは、中庭のランウェイ花壇と呼んでいるエリアに植えているつるバラで、
同じくイングリッシュローズのスピリット・オブ・フリーダム。
鉢植えのように見えていますが、実は鉢底を抜いて(割って)、半地植えの状態です。
いろいろなパターンで試してみたいので、こちらでも「バイオマイスター」を使ってみました。
マルチングの代わりにもなるということで、見た目にもとてもきれいです。
こちらも、大きなテラコッタ鉢で育てているイングリッシュローズで、
ジェントル・ハーマイオニー。
少し樹勢が落ちていて心配なので、これにも「バイオマイスター」を使ってみました。
樹勢回復してくれると良いのですが・・・。
こちらも、お気に入りのテラコッタ鉢で育てているイングリッシュローズで、
サー・エドワルド・エルガーという廃盤品種。
特に気に入っている品種を優先的に、「バイオマイスター」を使ってみました。
いろいろな環境での違いを確認したいので、こちらは、中庭の日陰ゾーンで地植えしているつるバラで、
カーディナル・ヒューム(右側)。
こちらのバラも、最近調子が芳しくないので、このバラでも試してみます。
鉢植えのバラもたくさんあるので、8号スリット鉢で育てているバラの、約半数に「バイオマイスター」を投入。
このあと紹介する、「カニがら+ぼかし肥料」との比較をしてみたいと思っています。
さて、もう一方の寒肥がこちら。
インスタグラムをお友達になっていただいた東京の方が使われている肥料を教えていただいた資材で、
茨城県の丸総通商さんというところが販売されている「ボカシ肥料」と「カニがら」です。
昨年、試しに実施してみたところ、ことの他、成績が良くて、今年もこの肥料を使ってみたいと思い、
資材を調達しました。
天然有機資材100%の「ボカシ肥料」。
配合成分(原料)とその配合比が袋に印刷されていますが、魚かす、カニがらの他、リン酸グアノ、
米かす、油かすなどが配合された肥料です。
この「ボカシ肥料」は、ペレットタイプで、とても使いやすいです。
こちらが、「カニがら」。
本当にカニの殻をこまかく砕いたもので、よく見ると爪の先なども混じっています。
何と言っても、その匂い。
袋を開けると、カニの匂いが庭中に充満します。
この丸総通商さんの「ボカシ肥料」と「カニがら」を主体に、僕は、余っていた骨粉、油かす、
ようせいりんぴなどを適当に混ぜて寒肥として使っています。
こちらも、先ほどのメネデールさんの「バイオマイスター」と同様、マルチング変わりに、
株元に2センチ厚くらいで敷き詰めるだけです。
ペレット状の「ボカシ肥料」と「カニがら」が適度に混じっているのがよく分かると思います。
こちらは、玄関アプローチの花壇に二種類の寒肥を使っているところです。
奥の白い方が、「ボカシ肥料+カニがら」、バラはスーベニール・ドゥ・
ドクトル・ジャメイン。
手前の黒い方が、メネデールさんの「バイオマイスター」。
バラは、センティッド・エアー。
どちらも、敷地境界のブロック塀の際に株元があって、生育条件が悪い場所です。
ほぼ同じような環境条件、生育状況の中で、今年の成長の具合がどこまで変わるのか、
検証してみたいと思っているエリアです。
それにしても、見た目でも白黒とはっきりと違い分かるのも面白いです。
こちらは、前庭の隣地境界側の花壇。
イングリッシュローズを中心に、アジュガやクリスマスローズなどの宿根草を
敷き詰めて植栽しているエリアなので、穴を掘って寒肥を入れるのが難しい場所です。
今回のメネデールさんの「バイオマイスター」、ならびに「ボカシ肥料+カニがら」の
どちらもマルチング方式で、株元の周りに撒くだけで良いので、
堀った土の処分に困りませんし、何よりも手間がかからず、見た目にもキレイと、
いいことづくしです。
こちらは、昨年購入した大株のツツジ・常夏。
できれば今年地植えしたかったのですが、そこまで到達することが出来なかったので、
もう一年、鉢植えのまま育てることにしました。
そのツツジ・常夏にも寒肥として、「ボカシ肥料+カニがら」を施肥しました。
ツツジ以外にも、多花性の植物の、フジ、クレマチス、シャクヤクなどには、
同様に「ボカシ肥料+カニがら」を施肥しました。
庭中にカニの匂いが充満していますが、嫌な匂いではなく、ほのかな海の匂いで、
それはそれで良いかなと思っています。
今回試した二種類の寒肥、どちらも良い成果をもたらしてくれることを期待しつつ、春を待つことにします。
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