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専門家「風景」をつくるガーデニング術

自宅ガーデン・寒肥やり2025

居場英則

今年は年末年始の連休中、ずっと天気も良かったこともあり、元日を含みほぼ毎日、庭に出て作業をしていました。

そのためか、例年に比べて、つるバラの剪定・誘引に加え、久しく行っていなかった鉢植えのバラの土替えも行い、

かつ、毎年1月下旬もしくは2月に入ってから実施していた「寒肥やり」も、一気にこの休み中に終わらせました。

今回は、僕の自宅ガーデンでの2025年の寒肥について、紹介しようと思います。

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昨年もちょうどこの時期に、「冬の庭作業(我が家の薬剤整理と寒肥やり)」というタイトルのブログ記事を

書かせていただきました。

基本的には、昨年とほぼ同じスタイルなのですが、今年はちょっと違う部分もありますので、

そのあたりも含め写真を見ていただきながら、僕のメソッド(というほどのものでもありませんが)を

ご紹介します。

今年2025年の「寒肥」資材は、上の写真のラインナップ。

中心となる資材は、ここ数年、気に入っている茨城県にある丸総通商の「カニガラ」と「ボカシ肥」です。

インスタグラムで知り合ったお友達に教えていただいて、数年前から気に入って使っています。

それ以外には、発酵牛ふん(堆肥)、完熟腐葉土、ようせいりんぴ、丸総さんがサービスで送ってくださった

バットグアノという資材を、混ぜて使います。

ボカシ肥料(有機ぼかし肥料)は、丸総さんの他に、これまでに使ってきたものの余りも混ぜました。

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上記資材の配合は、かなり適当です。

イメージとして、体積比でカニガラとぼかし肥をそれぞれ2に対し、他の資材がそれぞれ1といった感じです。

(このあたりは、あくまで参考にしていただいて、自己責任で行ってくださいね。)

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ガーデンバスケットにそれぞれの資材を投入して、スコップでムラができないように良くかき混ぜます。

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数年前は、丸総さんのカニガラは、もっと粒が大きくて、いかにも蟹を砕いた資材と分かるような感じで、

カニ臭も結構きつかったのですが(決して嫌な臭いではなく、カニ鍋のような香りが庭中に広がります。)、

ここ数年は、かなり細かく砕かれて、ほぼ白い粒状になり、匂いも言われないとカニ殻で作っていると分からない

くらいに改良されました。

それぞれの資材が程よく混じって、パラパラのチャーハンのようになっています。

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この「カニ殻寒肥」を地植えのつるバラの株元に、ぐるっと「輪肥え」のように撒いていきます。

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カニ殻が白く、地面が明るくなったようにも見えて、視覚的にも良いと思っています。

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一株当たり、スコップで4杯くらいでしょうか?

特に、地面を掘ることなく、株元の周りに撒くだけですので、簡単ですし、土を掘る力もいらず、

掘った土を処分(再利用?)するとかの手間も必要ありません。

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こちらは、前庭の北側隣地境界の、木立性のイングリッシュローズを多く植えているゾーンですが、

バラの株元の周辺にはオリーブの木が植わっていたり、アジュガなどの宿根草を雑草対策で植えているので、

それらを気にせず上から撒くだけです。

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雑草をなるべく生やさないようにするために、常緑の宿根草を、土面の至る所に植えています。

まだ全体を覆いつくすほどには育っていないのですが、バラの株元近辺にまで植え広がっているものもあります。

これからの宿根草も、一旦抜いて別の場所に移植することなく、その上からカニ殻寒肥を被せています。

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こちらも同じような感じです。

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こちちらの写真では、地植えのつるバラの横に、テラコッタ鉢に植えている小型のつるバラがありますが、

実は、テラコッタ鉢の底を抜いているので、半地植えのような感じになっています。

何故かというと、植え付け用の穴をあまり深く掘れない場所で、植え土の量を稼ぐために、

レイズドベッド的にテラコッタ鉢を用いています。

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その部分のアップです。

このような植え方の部分にも、株元に同じようにカニ殻寒肥を土の上に

かぶせるように撒いています。

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こちらも同様です。

このエリアは下水の最終枡があって、それにつながる下水配管が

土の中にいることもあって、あまり深く掘れないので、

テラコッタ鉢の底を抜いて設置し、レイズドベッド的に使っています。

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こちらは、我が家の中庭の「ランウェイ花壇」と呼んでいるエリア。

以前このエリアは、すべての鉢を季節ごとに入れ替えできるように、まさに「ランウェイ」を歩く

モデルさんのように旬の植物を鉢のまま入れ替える方式をとっていましたが、

大きく育つつるバラは、鉢植えより地植えの方が良いし、管理も楽ということで、

一部のつるバラは底を抜いたテラコッタ鉢に、半地植えの状態で植えて育てています。

それらのつるバラにも、同じようにカニ殻寒肥を実施しています。

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こちらは、前庭の玄関アプローチに並べている木立性(またはシュラブ樹形の)鉢植えのバラです(中央)。

その両側に並んでいるのは、今絶賛コレクション中のツツジ類です。

これらにも、カニ殻寒肥を被せています。

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こちらは、中庭。

昨年よりスタートしたツツジゾーン。

こちらも、地植えのツツジ、常夏やヤマツツジ、エクスバリー・アザレアといった品種が並んで植えていますが、

ツツジ類にも、バラと同じカニ殻寒肥を施しています。

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このあたりの小さな鉢植え(手前は、ここ数年でコレクションしているツツジたち)にも、

カニ殻寒肥を施しています。

後方の地上部がない鉢植えは、ギボウシです。

ギボウシにも、基本的に同じ寒肥を施すのですが、この日は足りなくなってしまい、後日後回しになりました。

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こちらも昨年、偶然、近所のホームセンターで見付け、一目ぼれして購入した「雲竜梅」の鉢植え。

枝がくねくねして、天に昇る竜ののように見えることから名付けられたウメで、

生け花の花材としてよく使われる品種のウメ(白梅)です。

運気上昇を記念して、辰年の昨年、我が家の庭にお迎えしました。

他の植物に先駆けて咲くウメですが、バラ科の植物で、蕾もすでにたくさん付けている多花性なので、

開花のために多くのエネルギーを費やすので、こちらもバラと同じカニ殻寒肥を実施しました。


こんな感じで、我が家のガーデンでは、地植え、鉢植えともに寒肥を実施しました。

以前は、バラの株元に3~4か所、穴を掘って、骨粉や油粕、牛ふんたい肥などを混ぜ込んだものを入れて

寒肥にしていましたが、バラの近辺に植えている高木の根を、穴掘りの際に切ってしまうためか、

シンボルツリーのエゴノキや、ソヨゴの株立ちの枝が何本も、次々と枯れるという事象が発生してからは、

穴を掘って寒肥を入れるというのを止めました。

また、上でも書きましたが、雑草対策に導入している宿根草(アジュガやセダムなど)も地面を広がるように

繁茂してきているので、それらをキープするために、穴を掘って寒肥を入れるので止めました。

カニ殻、ボカシ肥料にメインを替えてから、花数が減ったという印象はなく、むしろ土がふかふかになって、

むしろ植物には良いのではないかと考えています。

そんなことで、皆さんの参考になれば幸いです。


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居場英則

『進化する庭、変わる庭』がテーマ。本業は街づくりコンサルタント、一級建築士、一級造園施工管理技士、登録ランドスケープアーキテクト(RLA)。土面の殆どない庭で、現在約120種類のバラと、紫陽花、クレマチス、クリスマスローズ、チューリップ、芍薬等を育成中。僕が自身の庭を創り変える過程で気づいたこと。それは、植物の持つデザイン性と無限の可能。そして、都市部の限定的な庭でも、立体的な空間使用、多彩な色遣い、四季の植栽の工夫で、『風景をデザインできる』ということ。個々の庭を変えることで、街の風景も変えられるはず…。『庭を変え、街の風景を変えること』が僕の人生の目標、ライフワーク。ーー庭を変えていくことで人生も変えていくchange my garden/change my lifeーー

個人ブログChange My Garden

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