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12月、1月の庭作業の一大イベントであるつるバラの誘引作業が終わると、気持ち的にはホッとするのですが、

まだまだ冬の庭作業は終わりません。

次は、地植えのバラへの寒肥やりが待っています。

今回は、そんな我が家の寒肥遣りの様子をご紹介してみます。

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鉢植えの多い我が家の庭では、鉢植えのバラには、水遣りの度に肥料成分が流亡するため、芽出し肥に始まり

その後、成長期には1ヶ月の1度くらいのペースで化成肥料をやるようにしていますが、

地植えのバラについては、基本的に1月頃に実施する、いわゆる「寒肥」一度のみです。

寒肥の参考にしているのは、「バラの赤本」と呼ばれている『バラを美しく咲かせるとっておきの栽培テクニック』

(NHK出版、鈴木満男著)です。

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「寒肥」として配合されているものも売っていますが、我が家では本数が多いため、

コストパフォーマンスも考慮し、自前で資材を配合しています。

揃えるものは、基本的に牛ふん堆肥、油かす(発酵油かす)、骨粉、ようせいリン肥です。

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上記の肥料資材の配合割合は、「バラの赤本」に記載の割合を目安にしています。

一株あたり、油かす200g、骨粉200g、ようせいリン肥200g、牛ふん堆肥5ℓといった感じですが、

かなりアバウトです。

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ようせいリン肥以外の資材をバケツの中でよくかき混ぜます。

後述しますが、ようせいリン肥だけは、別に最後に降りかけるように使います。

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こちらが、寒肥を入れる地植えのバラの株元。

我が家の庭では、多くの部分で他の宿根草などを植栽していることもあり、

地植えのバラの株元付近に大きなスペースはありません。

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バラの株元の周囲の、直径10センチくらい、深さ10〜15センチくらいの穴を、2〜4カ所ほど開けます。

この際、バラの根を多少切っても特に問題はありません。

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開けた穴に、先ほど配合した牛ふん堆肥、油かす、骨粉を8分目くらいまで入れて行きます。

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最後にその上に、ようせいリン肥をひとつかみ程度を降りかけていきます。

(このあたりも、「バラの赤本」に書いてある通りです。)

このあと、穴を開ける際に出た土で穴を塞いで完成です。

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こちらは、我が家の中庭、「ランウェイ花壇」と呼んでいる場所ですが、少し以前の写真で

この時はまだテラコッタ鉢を土中に埋めずに、そのまま土に木立性のバラを植栽していました。

株間が1mもない狭い状態に密に植えていますので、その合間を縫って、

寒肥を入れる穴を一株あたり3カ所程度開けています。

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こちらでも同様に、開けた穴に次々と牛ふん堆肥、油かす、骨粉の配合肥料を投入していきます。

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その上から、ようせいリン肥をひとつかみづつ被せていきます。

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最後に、穴の上から土を被せて馴染ませていきます。

単純作業のルーティーンですが、植えているバラの本数があると結構な重作業です。

特に、他の植物の根が密集している中での、穴掘りは結構に大変です。

根が密集していたり、土が固くて掘れない場合は、

穴を掘らずに、株周りに輪状に肥料を土の上から被せることもあります。

寒肥は、バラが休眠中に土中でゆっくりと分解され(約3ヶ月程度かかる)、

生育を開始する春から徐々に肥料分が効き始めます。

寒空の中での作業で大変ですが、春の風景を夢見て、この時期に忘れず施しましょう。


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居場英則

『進化する庭、変わる庭』がテーマ。本業は街づくりコンサルタント、一級建築士、一級造園施工管理技士、登録ランドスケープアーキテクト(RLA)。土面の殆どない庭で、現在約120種類のバラと、紫陽花、クレマチス、クリスマスローズ、チューリップ、芍薬等を育成中。僕が自身の庭を創り変える過程で気づいたこと。それは、植物の持つデザイン性と無限の可能。そして、都市部の限定的な庭でも、立体的な空間使用、多彩な色遣い、四季の植栽の工夫で、『風景をデザインできる』ということ。個々の庭を変えることで、街の風景も変えられるはず…。『庭を変え、街の風景を変えること』が僕の人生の目標、ライフワーク。ーー庭を変えていくことで人生も変えていくchange my garden/change my lifeーー

個人ブログChange My Garden

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