2022.3.15 / ガーデニング術
12月、1月の庭作業の一大イベントであるつるバラの誘引作業が終わると、気持ち的にはホッとするのですが、
まだまだ冬の庭作業は終わりません。
次は、地植えのバラへの寒肥やりが待っています。
今回は、そんな我が家の寒肥遣りの様子をご紹介してみます。
鉢植えの多い我が家の庭では、鉢植えのバラには、水遣りの度に肥料成分が流亡するため、芽出し肥に始まり
その後、成長期には1ヶ月の1度くらいのペースで化成肥料をやるようにしていますが、
地植えのバラについては、基本的に1月頃に実施する、いわゆる「寒肥」一度のみです。
寒肥の参考にしているのは、「バラの赤本」と呼ばれている『バラを美しく咲かせるとっておきの栽培テクニック』
(NHK出版、鈴木満男著)です。
「寒肥」として配合されているものも売っていますが、我が家では本数が多いため、
コストパフォーマンスも考慮し、自前で資材を配合しています。
揃えるものは、基本的に牛ふん堆肥、油かす(発酵油かす)、骨粉、ようせいリン肥です。
上記の肥料資材の配合割合は、「バラの赤本」に記載の割合を目安にしています。
一株あたり、油かす200g、骨粉200g、ようせいリン肥200g、牛ふん堆肥5ℓといった感じですが、
かなりアバウトです。
ようせいリン肥以外の資材をバケツの中でよくかき混ぜます。
後述しますが、ようせいリン肥だけは、別に最後に降りかけるように使います。
こちらが、寒肥を入れる地植えのバラの株元。
我が家の庭では、多くの部分で他の宿根草などを植栽していることもあり、
地植えのバラの株元付近に大きなスペースはありません。
バラの株元の周囲の、直径10センチくらい、深さ10〜15センチくらいの穴を、2〜4カ所ほど開けます。
この際、バラの根を多少切っても特に問題はありません。
開けた穴に、先ほど配合した牛ふん堆肥、油かす、骨粉を8分目くらいまで入れて行きます。
最後にその上に、ようせいリン肥をひとつかみ程度を降りかけていきます。
(このあたりも、「バラの赤本」に書いてある通りです。)
このあと、穴を開ける際に出た土で穴を塞いで完成です。
こちらは、我が家の中庭、「ランウェイ花壇」と呼んでいる場所ですが、少し以前の写真で
この時はまだテラコッタ鉢を土中に埋めずに、そのまま土に木立性のバラを植栽していました。
株間が1mもない狭い状態に密に植えていますので、その合間を縫って、
寒肥を入れる穴を一株あたり3カ所程度開けています。
こちらでも同様に、開けた穴に次々と牛ふん堆肥、油かす、骨粉の配合肥料を投入していきます。
その上から、ようせいリン肥をひとつかみづつ被せていきます。
最後に、穴の上から土を被せて馴染ませていきます。
単純作業のルーティーンですが、植えているバラの本数があると結構な重作業です。
特に、他の植物の根が密集している中での、穴掘りは結構に大変です。
根が密集していたり、土が固くて掘れない場合は、
穴を掘らずに、株周りに輪状に肥料を土の上から被せることもあります。
寒肥は、バラが休眠中に土中でゆっくりと分解され(約3ヶ月程度かかる)、
生育を開始する春から徐々に肥料分が効き始めます。
寒空の中での作業で大変ですが、春の風景を夢見て、この時期に忘れず施しましょう。
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