2021.10.22 / 美しい自然風景
暑い暑い夏が終わり、早くも10月中旬、秋の気配がうっすらと感じられる季節になってきました。
今回は、僕の住む町・奈良県にある美しい自然風景のひとつ、そして秋にその美しさが倍増する、
そんな場所をご紹介したいと思います。
写真は、奈良県と三重県の県境に広がる室生赤目青山国定公園内に位置する曽爾(そに)高原です。
日本300名山に数えられる標高1,038mの倶留尊山から、「亀の背」を思わせる標高849mの亀山を結ぶ西麓に
広がる一帯は、春から夏にかけて青い絨毯敷き詰めたような緑に覆われていますが、
秋には約40haあるこの高原全体がススキに覆われ、夕暮れ時になると夕陽に照らされたススキが黄金に輝く風景は、
「絶景!」の一言です。
写真は数年前のちょうど今頃、10月初旬に行った時のものです。
曽爾高原には整備されたハイキングコースがあり、軽装でも山頂まで登る事ができます。
秋のススキのシーズンは混み合い、駐車場もすぐに満車になるので、この日も朝早くに出かけました。
秋晴れの絶好のハイキング日和でした。
ハイキングコースの横には、すでにススキの穂が立ち上がっています。
昼間は眩しい太陽の光を浴び、穂は銀色に輝きますが、
夕方の日の入り前には、オレンジ色の光がススキの穂を金色に輝かせます。
ハイキングコースを少し登ると、眼下(左側)に「お亀伝説」が残るお亀池が見えてきます。
この池は湿地化が進み、ヨシ、マアザミなどの湿性植物の宝庫となっているそうです。
亀山の中腹ぐらいまで登って来ました。
駐車場から続く麓の広場もずいぶんと小さく見えるようになりました。
連なる山の尾根筋まで登ってきました。
高原側(左側)には樹木が生えていないので、山の急勾配がよく分かります。
山の中腹を横断するように道がつけられたハイキングコースを一気に登ってきました。
ここからは、中腹のお亀池を囲むように伸びた尾根筋を辿って、歩いて行くことができます。
尾根筋をかなり高いところまで登って来ました。
眼下のお亀池や広場はとても小さく見えます。
遠くまで山並みが広がっていますが、この一帯だけが高原になっているのもよく分かります。
実は私、大学生の頃、ハンググライダーをやっておりまして、まさにこんな風景を見ながら空を飛んでおりました。
こちらは、反対側の山並みです。
抜けるような青い空がとても印象的な一日でした。
まだこの時は少しススキのシーズンには早かったようで、黄金の染まる夕刻まで現地に留まることはしません
でしたが、是非また、黄金色に輝く高原の風景を眺めに来たいと思います。
京都の燃えるようなモミジも秋の風景の代名詞ですが、黄金に染まる曽爾高原のススキも負けず劣らず
素晴らしい風景だと思います。
この時期、奈良を訪れることがありましたら、是非、曽爾高原にも足を伸ばしてみてはいかがでしょうか?
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【曽爾高原について】
住所:奈良県宇陀郡曽爾村太良路
アクセス:名張駅より山粕西行バスで「太良路」バス停下車、徒歩約1時間。
曽爾高原行バスで「曽爾高原」バス停下車、徒歩薬20分(10月〜11月の期間限定)
※ 詳しくは、こちら↓のサイトをご参照下さい
奈良県公式観光サイト:あをによし奈良旅ネット → 曽爾高原
(こちらには、夕暮れに黄金色に染まるススキの景色の写真が掲載されています。)
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