2021.10.15 / 花の名所、花のイベント
昨年・今年と猛威をふるった新型コロナウィルスですが、ここに来て新規感染者も減り、
一旦はピークを越えた感じでしょうか?
緊急事態宣言も解除になり、少しづつ前の暮らしが戻り始めているような今日この頃です。
植物業界でも、ここ一年あまり、楽しみにしていた様々なイベントが中止になったりしていましたが、
こちらも少しづつですが、また以前のようにイベントが開催され始めているようです。
そんな中、今回は「植木市」に行ってみませんか?という記事を書いてみました。
僕が住む関西でも、多くの場所で植木市が開催されています。
特に、春と秋は2大植木市シーズンでもあります。
写真は、大阪市の大阪城公園で行われる植木市の様子で、数年前に行った時のものです。
最寄り駅から、大阪城の天守閣に向かう参道の両側に、様々な種類の植物を扱う露天商のテントが立ち並びます。
いくつものお店が並ぶので、比較検討したり、店主と値交渉したり、なかなか楽しく過ごせます。
いくつか気になったお店の中で、山野草を扱っているお店で見つけたのが
こちらの鷺草(サギソウ)・銀河。
その名の通り、鷺(サギ)が飛んでいるかのような美しい花姿です。
こちらは、秋の七草のひとつ、藤袴(フジバカマ)。
花の色が藤色を帯び、花弁の形が袴のようであることから名前が付いたと
言われています。
生草のままでは無香ですが、乾燥させて生乾きになると、
桜餅の葉のような芳香を放ちます。
漢方薬として利用されるほか、匂い袋や浴湯料などに利用されています。
こちらは、大花朮(オオバナオケラ)という品種の植物だそうです。
花の造形が独特です。
こちらも見た事がないような山野草で、葉場山火口(ハバヤマボクチ)
という品種らしいですが、見るからにグロテスク。
SF映画に出て来そうな奇怪なフォルムです。
こちらは、八重咲きの彼岸花だそうです。
このあと、花弁が開くのでしょうけど、とても奇抜な造形です。
仏具の先に付いている金物の形に似ています。
こんな見た事もない、摩訶不思議な植物に出会えるのも
植木市ならではの魅力ではないでしょうか?
植木市には、最近多肉植物やビカクシダなどのいわゆる珍奇直物を扱う
お店も増えているように思います。
こちらは、リトープスという石に擬態する植物の一種で、麗虹玉。
多肉植物を育て始めた頃は、扱いが不慣れで、結構枯らしました。
このリトープス・麗虹玉は今でも健在で、いくつも分頭して
3倍くらいの数になっています。
購入した植物の育て方を店主に教えてもらいながら、
いろいろ植物談義ができるのも植木市の魅力のひとつです。
こちらは、サボテンの象牙丸という品種。
確か、このサボテンも植木市でお試しで購入したものです。
身近にあるホームセンターや園芸店では取り扱っていない珍しい品種の植物に
出会えるのも植木市ならではの楽しみです。
植物だけではありません、中にはこんなものも手に入ります。
中古の植木鉢です。
ちょっとヒビが入っているだけで、162円という格安で手に入れました。
安さももちろん嬉しいのですが、なかなか見かけない凝ったデザインの鉢を
ガラクタ(といっては怒られますが。)の中から発掘する楽しみも植木市
ならではです。
このグリーンのストライプ鉢には、多肉植物のハオルチア・万象を植えてみました。
葉の断面が「窓」と呼ばれる光を取り込む機能を持った植物ですが、品種によってはとても高価なものですが、
僕も持っているものはごく一般的なものですが、それでも気に入った鉢に植えるといいもんです。
こちらも、数年経って、だいぶ大きく育ちました。
濃い緑色のガラス釉がのったこの鉢は、ハオルチアのグリーンととてもよく調和していて、気に入っています。
古くて珍しい鉢を探しに植木市に・・・、というのもなかなかおつなものですよ。
こちらは、植木市で購入して持ち帰ったフジバカマ。
葉の切れ込みがとても深く、楚々として品のある植物です。
こちらは、気に入った植木鉢がなくて、とりあえずプラ鉢に植え付けました。
秋の七草がそっとあるだけで、自宅の庭に小さな秋の訪れを感じることができました。
いろんな出会いを求めて、是非、秋の植木市へ行かれてみてはいかがでしょうか?
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