前回の記事では、「ガーデン・DIYのススメ パート1(石編)」と題して、我が家の庭のあちこちで実施した
石を使ったDIY作業についてご紹介しました。
今回は、その続編ということで、「ガーデン・DIYのススメ パート2(木編)」と題して、
我が家で実際に行った木を使ったDIY作業について書いてみたいと思います。
我が家の中庭のウッドデッキ・テラスと、前庭に突き出したパーゴラを制作した時の様子をダイジェストで
まとめてみました。
前回の石を使ったDIYに比べると、規模も大きく、手間や日数も掛かりますが、
その気になれば(汗)、十分ご自身で出来る内容かと思います。
なにせ、このウッドデッキ・テラスとパーゴラの制作については、ボク自身は電ノコすら使わず、
工具としては電動ドライバーだけを使って、たった一人で施工しました。
事前の準備をしっかりすれば、危険な工具を使わずとも何とかカタチになる、そんな参考事例として頂ければ
幸いです。
では、早速、ウッドデッキ・テラスの制作の方から書いて行きますね。
● 家の内と外をつなぎ、アウトドア・リビングにもなる、ウッドデッキ・テラス
いきなり完成後の様子からお見せしますね。
ここは、我が家の中庭、乱張り石のテラスの横、以前は植栽スペースだった場所です。
ここに、幅約2.5メートル、奥行き約3メートルほどのウッドデッキを作りました。
建物側は和室の廊下部分で、このウッドデッキ・テラスが出来たことで、
室内側から、中庭の中心部までアプローチすることができるようになりました。
ウッドデッキ・テラスの一部に、50センチ角ほどの穴を開けて、そこに植栽を植えるなどの遊び心も加えています。
●小さな縁側を大きなウッドデッキテラスに変更
こちらが、ガーデン・リフォーム前の様子です。中庭に面して小さな縁側が設置されていました。
当初は、庭に少しでも植栽スペースを確保し、縁側に据わって庭を眺めたい、という思いだったと思いますが、
結局は、この縁側は小さ過ぎて、だんだん使われないスペースとなり、庭も荒れていきました。
そこで、ガーデン・リフォームに合わせて、ここに中庭に大きく張り出す形状のウッドデッキ・テラスを
作ることにしました。
●基礎のレベルをしっかり出す。
ウッドデッキ・テラスを製作するにあたって、専門の外構業者さんに依頼せず、DIYでやることにしたので、
製作方法や材料の調達についてネットでいろいろ情報を集めました。
今は、いろんな方が体験談などをブログなどで発信されていますので、
その中から、自分のイメージ近い仕上がりや、自分でも出来そうな方法を見つけて参考にさせてもらいました。
焦らず、徐々に「つくる」という気持ちを高め、材料を買い出しながら、準備を進めます。
この時、重要なのが、基礎づくりです。
レベル(水平)をちゃんと出しておかないと、仕上がった時に後悔するので、
何度もチェックしながら作業を進めます。
とはいえ、専用の道具を持っていないので、手持ちの道具で何とか出来る方法を考えます。
●ネットで材料を調達、希望の寸法に予めカットしてもらう。
DIYで一番大変なのは、危険を伴う工具の扱いです。
プロでなくても、プロ並みに専用の工具を操って作業出来る方以外は、そこがハードルとなって
DIYを断念してしまいますね。
ボクもそうでした(汗)。
専用の工具も持っていないし、レンタルで借りることはできても、電ノコを使って材料を切るという作業は
怖くてしたくない・・・(汗)。
今回は屋外用のデッキ材として、ジャラやイペといった南洋材を使いたいと思っていました。
これらの南洋材は耐久性が高い反面、材料の密度が高く、とても堅いのです。
そんな堅い材料を電ノコで切断する場合、跳ね返り等の危険があるので自分ではやりたくありませんでした(汗)。
それで、ネットで探した材料メーカーさんのカットサービスを利用しました。
こちらの希望通りの寸法に予めカットして、納品してくれるのです。
こういったサービスを使えば、自分でカットすることなく、材料を調達してくれます。
ただ、現場での微調整ができませんので、綿密な事前の計画が必要になります。
とはいっても、簡単なスケッチを書いて、材料を発注しました。
プロの仕事に比べると、精度は多少落ちますが(汗)、そのあたりもDIYの醍醐味と割り切れば、許容できるかな〜
と思います。
写真は、寸法通りにカットしてもらった部材に防腐塗料を塗ったあと、並べた様子です。
これだけの部材で、先ほどのウッドデッキがつくれます。
ここでのポイントは、なるべく耐久性と意匠性の高い良い材料を選ぶことでしょうか?
少し割高にはなりますが、後々のメンテナンスや自分自身の満足度を考えると、十分、元は取れると思います。
●組み立てに使う工具はインパクトドライバーのみ
調達した部材に防腐塗料を塗って、いよいよ組み立てです。
レベル(水平)を出した基礎の束石に、柱、根太材を組み合わせて、その上にデッキ材を敷き詰めて行きます。
部材の接合には、根太同士はL金物、デッキ材の打ち付けには、専用のコーススレッド(堅い材料用のネジ)を
使います。
使う工具は、近所のホームセンターでレンタルしたインパクトドライバーのみです(汗)。
そんな状態でも、何とかできてしまうのです。
インパクトドライバーでネジを打ち込むだけであれば、危険はありませんし、むしろ楽しい作業になります。
●DIYならではの達成感と満足感
何とか中庭のウッドデッキ・テラスが完成しました!
構想2ヶ月ほどだったかな?(笑)、工事を始めて3週間ほど(各週末を使ってのべ5〜6日程度だったかな:汗)
でつくれました。
庭の植栽スペースは減りましたが、それ以上に庭に出る空間ときっかけが出来ました。
庭のフォーカルポイント(視線が向かうポイント)にもなります。
このウッドデッキテラスに、デッキチェアを出して、そこに座りながら、中庭を見るといったことも出来るように
なりました。
ガーデン・リフォームの一番の目玉になりました。
続いては、前庭に突き出すように、パーゴラを製作した様子をダイジェストで紹介してみますね。
我が家で増殖するつるバラを誘引するスペースとして、パーゴラの計画を立てました。
●材料調達のための簡単なスケッチを書く
中庭のウッドデッキ・テラス同様、パーゴラの製作にあたっても、材料調達のためのスケッチを書きました。
設置する現場の状況の確認と、寸法を測り、つくりたいパーゴラのデザインをイメージしながら、
スケッチをまとめます。
専門的な知識がなくても、この程度の簡単なスケッチで十分つくれてしまいますよ。
●一部、大工さんの協力を仰ぐ(汗)
ウッドデッキ・テラスに比べると、パーゴラは少し難度が上がります(汗)。
ウッドデッキ・テラスが平面に広がるカタチであるのに対して、パーゴラは縦方向に材料を組み立てるので、
強度や構造に工夫が要ります。
ただ、これもいろんな人がブログなどで作り方を披露されているので、それを参考にしながら、
自分でもできそうな方法を探します。
あと、部材の組み合わせ方で、より綺麗に見せようとすると、多少細工が必要になります。
我が家の場合でも、パーゴラの屋根にあたる桟となる材料を交差させる際に、同面で納めるためには、
材料に「欠き込み」が必要になりました。
そんな加工はなかなか素人では難しいので(大汗)、ちょうどその時、家のリフォーム工事を大工さんにお願い
していた時期なので、作業の合間に、無理を言って、材料の切り欠きをやってもらいました。
素人がやれば大変な作業でも、プロの職人さんなら30分もかからない作業でした(汗)。
そんな協力も仰ぎながら、準備を進めました。
もちろん、プロの協力が得られなくても、用途にあった金物などを使えば十分つくれますよ。
●組み立て作業は、またしてもインパクトドライバーのみ
先に書きましたウッドデッキ・テラスの時と同様、こちらのパーゴラも組み立て作業は、自分一人で、
しかも工具は、またしてもレンタルのインパクトドライバーのみです(笑)。
高いところに登ったり、作業はウッドデッキ・テラスの時より少し大変ですが、
それでも何とか一人で、一日もあれば出来てしまいます。
既製品のパーゴラもありますが、現場にピッタリサイズで、自分好みのデザインもつくれるということで、
DIYの方が達成感も満足度も高いのではないでしょうか?
●つくる楽しみと愛着を深めるDIY
苦労して製作したパーゴラが完成しました。
建物の北側の通路部分を使って、前庭に突き出すようなデザインのパーゴラです。
ここにつるバラのポールズ・ヒマラヤン・ムスクを誘引しました。
成長力の早いランブラー品種のつるバラなので、比較的早く、
このパーゴラを覆い尽くすように咲いてくれるのではないかと思っています。
苦労してつくった分、愛着もありますし、大切にしたい場所になりました。
ということで、前回と今回の2回に分けて、我が家のガーデン・リフォームに伴って、
DIYでつくった庭や工作物の話を書いてみました。
如何でしたでしょうか?
ボク自身は、これまでDIYをしたこともなかったし、むしろ苦手な部類のタイプだったと
思いますが、その気になれば何とかできちゃうものですね〜。
しかも、かなりの手抜きで(大汗)。
これからDIY作業を考えておられる方にとって、何かのご参考になれば嬉しいです。
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