2022.11.10 / 僕のオススメ
前回の記事で、我が家の前庭で育てているオリーブの記事を書きました。
当初は、お隣さんの駐車場の屋根の存在感を和らげる目隠しの目的で、
常緑樹のオリーブの木を、隣地境界際に3本植えたのですが、
オリーブは実ができるということで、その実を活用して楽しんでいます。
今回は、その一例として、オリーブの実を使ったシロップ漬けを作ってみた
様子をレポートしたいと思っています。
参考にしたのは、こちらの本。
ガーデンカウンセラーでオリーブの専門家の岡井路子さんの著書で『決定版 育てて楽しむ オリーブの本』(主婦の友社)です。
これまで、オリーブのことについて専門的に書かれた書籍はあまりなかったように思いますが、この本の中で
オリーブの種類、育て方、利用方法などが多岐にわたって紹介されています。
その中で、オリーブの実を使った楽しみ方の一つとして紹介されていた「シロップ漬け」を自分でもチェレンジしてみようと思いました。
こちらが、その年の秋に収穫したオリーブの実。
3本のオリーブの木から、約80粒の実が収穫できました。
オリーブで有名な小豆島のオリーブの木からは、一本で1000粒も実が採れるという話もあります。
なかなか一般家庭ではそこまでの収穫量は期待できませんが、それでもこれだけあれば、シロップ漬けなら十分できそうです。
用意するものは、こちら。
メイプルシロップと、ガラスの瓶、そして秘密兵器。
こちらが、その秘密兵器。
オリーブの種抜き器です。
Made in Germany、ドイツ製です。
Amazonで注文したら、2日ほどで届きました。
2500円くらいだったかな?
昔の切符切りみたいな形をした器具です。
意外に軽く、使いやすいです。
右側のお皿のような窪みにオリーブの実を置いて、バネの付いた円弧状の部分が実の中の種を打ち抜くような仕組みになっています。
こちらは、メイプルシロップ。
普通にスーパーで売っているもので、1,000円くらいだったかな?
まずは、収穫したオリーブの実を水できれいに洗います。
オリーブの実を塩漬けにする場合は、まだ青い実を使うようですが、シロップ漬けには、完熟の赤黒い実を使います。
水洗いしたオリーブの実をキッチンペーパーの上に置いて、水を切ります。
80粒といってもこの程度の量です。
オリーブの種抜き器を使って、一粒づつ、オリーブの種を抜いていきます。
思っていたより簡単で、とても便利な器具です。
日常生活にオリーブの実がある、さすがヨーロッパの調理器具です。
種抜き器がなければ、ナイフで切れ目を入れて種を取り出すでも構わないと本には書いてありましたが、ひとつづつナイフを使って種を取り出すのは面倒で、この専門の種取り器を使うのが便利です。
こんな感じであっという間に、80粒の種抜きを完了しました。
さすがオリーブ、結構、油分があるように思います。
続いて、種抜きしたオリーブの実をガラスの小瓶に詰めていきます。
今回は、3つの小瓶が出来ました。
完熟のオリーブなので、シロップを入れる前からシワシワになっていますね。
ここに、空気に触れないよう、ひたひたにシロップを注いでいきます。
近所のスーパーで買った100%メイプルシロップ。
このメイプルシロップを、種抜きしたオリーブの実を詰めたガラスの小瓶に注ぎ込みます。
このシロップを注ぎ込む感じが、とてもフォトジェニック(今の言葉なら
"映える"かな?)で良いですね!
蓋を締めたときに、空気が入らないように(空気に触れるとカビが生える)、ギリギリまでシロップで浸します。
蓋を閉めて出来上がり!
本当に簡単にできます。
メイプルシロップの他に、ハチミツや黒糖、てんさい糖などでも作れるそうです。
甘味料は製糖していない、自然なものが良いそうです。
今回は、メイプルシロップの他に、頂きもののハチミツを使ってみました。
ハチミツを先ほどのメイプルシロップ同様、ガラスの小瓶の中に注いでいきます。
今回、メイプルシロップ漬けが2瓶、ハチミツ漬けが1瓶できました。
あとでわかりやすいように、色違いの付箋をつけておきました。
冷暗所(冷蔵庫)で保存して、1週間後から食べられるそうですが、1年も経つとトロリと濃厚な味になります。
何年かこのオリーブ漬けを作っていますが、年数が経って熟したシロップ漬けは濃厚な味わいで、少しオリーブ特有の苦みがあります。
バニラのアイスクリームにかけて食べると、そのほろ苦く、甘みのあるシロップがアイスクリームと混じって最高に美味しいです。
是非、オリーブを育てておられる皆さんも試してみられてはいかがでしょうか?
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