2022.10.11 / YouTube「植物遊戯7チャンネル」
10月に入ると、急に寒くなってきました。
ついこの前まで、半袖で過ごしていたのに、長袖でも肌寒い気候になってしまいました。
さて、前回の記事では、園芸YouTubeチャンネル「ショクナナ!」の新しい動画として、大阪のど真ん中にある
大阪ガスさんの「実験集合住宅 NEXT21」を取材させていただき、豊かな都市の緑化空間の事例として
ご紹介させていただきました。
今回は、「緑のある暮らしの風景」の第二弾ということで、神戸市・東灘区にある、建築家・前田由利さんの
ご自宅兼アトリエ(一級建築士事務所)のある建物をご紹介します。
前田由利さんは、「草屋根の家」の第一人者で、TV番組「劇的ビフォー&アフター」にも
匠として登場されたこともある女流建築家です。
これまでに多くの「草屋根の家」を設計されておられますが、今回取材させて
いただいたご自宅兼アトリエは、その「草屋根の家」第一号のプロジェクトです。
建築されて、間もなく25年が経つそうです。
まだ「草屋根」という言葉すら一般的でなかった頃から、「草屋根」に挑戦され、
様々な試行錯誤を重ねながら、多くのプロジェクトを設計してこられた前田由利さん。
そんな前田さんが「草屋根」に注目されるに至った経緯や、「草屋根」にまつわる
さまざまな活動についてお話を伺っています。
そして、僕との意外な接点?についても、お話しています。
ご興味のある方は、是非、YouTube動画をご覧いただけたらと思います。
詳細は、ムービーをご覧いただくとして、先にざっと前田由利さんのご自宅兼アトリエの概要をお知らせしておきます。
前田由利さんのご自宅兼アトリエは、閑静な住宅街の中にあります。
玄関先には、ハート形の葉っぱを持つカツラの大木があって、
そこから空の方を見上げると、緩やかに円弧を描くような屋根の上に、
緑の草が生えているのが分かりますでしょうか?
そこが「草屋根」です。
3階の屋根裏部屋に面したバルコニーから梯子を使って草屋根に上らせていただきました。
北側には、六甲山系の美しい山並みが一望できます。
急勾配で、R形状の屋根は、手すりがないので、一見するととても怖いのですが、
土がふかふかで、まるで地面の上にいるような感じで、意外と怖くないのです。
不思議な感覚でした。
取材日は、9月の中旬でしたが、例年は10月に開花するコスモスが、今年はすでに開花していました。
この「草屋根」には、コスモスだけでなく、季節ごとに様々な植物が育っているそうです。
「草屋根」の様々な効用についても、詳しく前田由利さんがお話してくれています。
こちらは、屋根の上での撮影を終えたディレクターが、恐る恐る「草屋根」から木製の梯子で下の階へと
降りる様子です。
写真で見ると、屋根に手すりもないし、Rの勾配がついた屋根は怖そうに見えますね。
「草屋根」での撮影を終えた後、地下にある前田由利さんのアトリエ
(一級建築士事務所)に場所を移して、「草屋根」や様々な活動、そして
僕との意外な接点についても話が及びました。
懐かしい話も交えてトークしていますので、ご興味があれば、是非
ご覧ください。
撮影の合間、前田さんの事務所のスタッフのYさんが、おいしいコーヒーを
淹れてくれて、前田さん宅の素敵なダイニングルームでお茶をしました。
「草屋根」から摘んできたコスモスや植物がさりげなく花瓶に生けてあり、
とても素敵でした。
素敵な空間とゆったりと流れる時間に包まれて、この日はとても楽しい一日でした。
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