お庭からベランダ、エクステリアなどガーデニング回りをスタイリッシュに演出

 

専門家「風景」をつくるガーデニング術

園芸YouTubeチャンネル「ショクナナ!」第5回目 動画配信!(京北・香りの里/六ヶ畔・花簾庭)

居場英則

6月も終盤を迎え、いよいよ梅雨真っ盛、すっかり紫陽花の季節ですね。

さて、関西発の園芸YouTubeチャンネル「ショクナナ!植物遊戯7チャンネル」にて

月曜日の担当講師の一人として、「暮らしの中に植物がある風景」を紹介させていただいているのですが、

僕が担当する第5回目の動画が、6/20(月)に配信されました。


今回は、今年のバラシーズンのフィナーレということで、僕がガーデンデザインをさせていただいたバラ園、

京都市右京区京北という場所にある「京北・香りの里/六ヶ畔・花簾庭」(通称:京北バラ園)をご紹介します。

#5京北バラ園.jpg

こちらのディノスさんのガーデニングサイト「dinos ガーデンスタイリング」でも、

京北バラ園については何度も書かせていただいておりますが(ご興味がある方は、是非過去記事をご覧下さい。)

やっぱり、静止画ではなかなか臨場感は伝え切れないので、今回は動画でご覧いただけます。

京都市内より冷涼な気候の京北は、毎年6月初旬がバラの開花のピークを迎えます。

今年も、そのタイミングでロケ(撮影・収録)を行いましたので、ちょうど満開のバラ園の様子をご紹介できます。


【暮らしの風景をデザインする #5】
~京北バラ園・花簾庭へようこそ~

 

DSC_3525.jpg

詳しい解説は、動画の中でしておりますが、まずは同日に撮影した静止画で、京北バラ園の概略をご紹介します。

京都市内の中心市街地から北西へ、車で約1時間ほどの距離にある京北は、昔懐かしい里山風景が残る、

まさに「日本の原風景」とも呼べる場所です。

周囲を山に囲われ、桂川の源流域、上桂川の畔(ほとり)の休耕田の跡地にこのバラ園は作られています。

DSC_3534.jpg

こちらは、国道477号線に面したバラ園のエントランス方向を見た写真です。

このバラ園は、周囲の里山風景に調和するよう、「和の趣き」をテーマにデザインしています。

鳥居のようなゲートに、瓦を載せた木格子塀など、随所に和のしつらえを見ることができます。

園内は田んぼ一枚分(約300坪)の広さで、大きく6つのシーンを作っています。

緩やかにカーブするメインの園路を歩くと、見えるシーンがゆっくりと変化していくのが分かります。

こちらは、オールドローズのエリアから、イングリッシュローズのエリア方向を見たアングルです。

色鮮やかなバラが配置されているエリアになっています。

DSC_3603.jpg

こちらは、棚田の段差を活かしてデザインした、つるバラの滝ゾーン。

バラ園の畔を流れる上桂川に、「六ヶ堰」という川の水をせき止めた小さな滝のような場所があるのですが、

その滝の風景を、バラの花(群星・群舞という白と淡いピンクの花が咲く2種類のつるバラ)で表現しています。

昨年のメンテナンスがうまく行かなかったために、今年はこのバラの滝ゾーンは、少し花が少なめでした。

DSC_3556.jpg

園芸YouTubeチャンネル「ショクナナ!植物遊戯7チャンネル」の撮影が始まりました。

今回は、この京北バラ園の立ち上げからバラ園の品種選定を担当、香りの設計、バラの配置などを

手伝ってくれているプランティングデザイナーの有本昌子さんにも登場してもらい、

京北バラ園の魅力をご紹介しています。

DSC_3617.jpg

京北バラ園は、今年5月27日(金)から、このYouTubeの撮影が行われた翌日の6月5日(日)までの10日間、

オープンガーデンを開催していました。

こちらの花簾庭・京北バラ園ですが、実は、個人の所有するバラ園なのです。

僕をはじめ、数人の有志でバラ園のメンテナンスなどの作業を行い、春のバラ開花シーズンには、

庭主さんのご了解のもと、期間限定でオープンガーデンを開催させていただいております。

この日もたくさんの見学者の方をお迎えしました。


実は、昨年2021年は、バラの開花直前の4月に発生した遅霜の影響で、京北バラ園は散々な状況でした。

そこから、スタッフの努力で、何とかバラの生育も回復し、今年2022年はだいぶ良くなりました。

まだまだ全盛期の風景には戻っていませんが、今年の満開時の風景を動画で見ていただけましたら幸いです。

京北バラ園の2022年の様子は、また改めて「ネットでオープンガーデン」と称して、

静止画でも詳しくご紹介させていただこうと思っています。


園芸YouTubeチャンネル「ショクナナ!」の月曜日の「植物のある暮らし」をテーマにした回ですが、

バラシーズンということで、5回連続で僕が登壇させていただきましたが、次回は別の講師の先生が登壇されます。

こちらのdinosさんのブログ記事の方も、次回からはまた通常の記事を書かせていただこうと思っています。

お楽しみに。


■おすすめ特集

gar_rosegarden_w.jpg

居場英則

『進化する庭、変わる庭』がテーマ。本業は街づくりコンサルタント、一級建築士、一級造園施工管理技士、登録ランドスケープアーキテクト(RLA)。土面の殆どない庭で、現在約120種類のバラと、紫陽花、クレマチス、クリスマスローズ、チューリップ、芍薬等を育成中。僕が自身の庭を創り変える過程で気づいたこと。それは、植物の持つデザイン性と無限の可能。そして、都市部の限定的な庭でも、立体的な空間使用、多彩な色遣い、四季の植栽の工夫で、『風景をデザインできる』ということ。個々の庭を変えることで、街の風景も変えられるはず…。『庭を変え、街の風景を変えること』が僕の人生の目標、ライフワーク。ーー庭を変えていくことで人生も変えていくchange my garden/change my lifeーー

個人ブログChange My Garden

Archives

Recent Entories