2022.6.10 / YouTube「植物遊戯7チャンネル」
季節は巡り、あっという間に6月も中盤になりました。
今年の春のバラシーズンも終わり、すっかり紫陽花の季節になっています。
さて、関西発の園芸YouTubeチャンネル「ショクナナ!植物遊戯7チャンネル」にて
月曜日の担当講師の一人として、「暮らしの中に植物がある風景」を紹介させていただいているのですが、
僕が担当する第4回目の動画が、6/13(月)に配信されましたので、そのご案内です。
今年の春のバラシーズンは終わってしまいましたが、もうしばらく、余韻を楽しみながら
あと少しバラのお庭の紹介をさせていただきます。
今回は、僕の友人でもあり、バラを教わった師匠が同じという、いわゆる同じ門下生の
(ちなみに、師匠は京都洛西にある「まつおえんげい」の松尾正晃さん)
Rococoさん宅のローズガーデン(京都府亀岡市)を訪問させていただきました。
ロケ日は5月17日だったのですが、亀岡市は京都市内の中心部より冷涼な気候のためか、
まだ満開には少し早かったのが残念ですが、バラの達人、Rococoさんのこだわりのガーデンをご覧いただけます。
【暮らしの風景をデザインする #4】~Rococo Gardenの素敵な住人~
Rococoさんのお庭は、動画で詳しくご紹介していますが、いくつか静止画でも
その見どころをご紹介しておきます。
こちらがRococoガーデンのエントランス。
白く塗装されたレトロなチェアに、花瓶にバラの花が活けてあり、
サインなどの小物がところどころにセンス良く配置されています。
ゲストをお迎えする庭主のおもてなしの心を感じます。
ガーデンに入ってすぐの建物外壁面に誘引された、早咲きの赤いつるバラ、カクテルが満開です。
十数年前にバラを育て始めた時に、一番最初に植えたバラのひとつと、Rococoさんはおっしゃってました。
我が家のガーデンでも、バラの庭を作り始めて一番初期の頃に植えたバラが、こちらのカクテルです。
バラの殿堂入りも果たしている名花中の名花で、多花性で鮮やかな赤がとても目を惹くバラです。
Rococoさん宅のガーデンの代名詞のバラで、お名前の元になったつるバラ、「ロココ」。
少し咲き始めてはいるのですが、まだほとんどが蕾でした。
このエリアに植栽されているバラが満開になると、まさに「バラの海」になります。
数年前にこちらのガーデンに寄せていただいた時は、ベストタイミングでしたので、
その圧巻の風景に驚嘆したのを憶えています。
ガーデンには、いくつものアーチが掛けられていて、そこに誘引されたつるバラが、
立体的な風景を作り出します。
また、庭の随所に設置されたガーゴイルなどのオーナメントや彫像が
Rococoガーデンのアクセントになっています。
こちらのアーチに誘引されたアプリコットイエローの花が咲くつるバラは、
バフビューティー。
つるバラの特性を熟知した上で、いろいろな仕立てに挑戦されています。
そのあたりも、動画でRococoさんが解説してくれています。
Rococoさん宅のガーデンは、ひな壇上の宅地にあって、高台で日当たりや風通しも良い反面、
こちらのエリアは、コンクリート製の掘り込み駐車場の上がガーデンとなっているため、
土がなく、必然的に鉢植えのバラで育てるということになります。
我が家の庭も、地面を乱張り石で固めいているため、土の部分が圧倒的に少なく、
ほとんどが鉢植えになります。
鉢植えで、バラを旺盛に育てるのは非常に難しいと感じているのですが、
ここRococoさん宅のガーデンでは、鉢植えのバラでもとても生育が良く、
満開時には、見事な「バラの海」状態になります。
そういう意味で、Rococoさんのバラの育てのメソッドはとても参考になります。
こちらは、パーゴラに仕立てられたつるバラのギスレーヌ・ドゥ・フェリゴンデ。
我が家でも育てているバラで、淡いアプリコット~黄色の小花が群生して咲く様は
とても美しいです。
満開の様子が見れなかったのが少し残念でした。
こちらは、和の庭に続く小径の奥。
ここに僕の大好きなバラが植えられています。
ひとつは、イングリッシュローズのカーディング・ミルという品種。
我が家でも育てているバラですが、元々はアメリカ限定発売の品種だったそうですが、
アメリカの広い庭に合う、とても旺盛に育つ品種らしく、これで一株です。
我が家でも地植えしていますが、まだまだひ弱な株です。
動画では、僕が品種名を間違えてしまったので、カットされてしまいました(汗)。
もうひとつ、お気に入りの品種がこちら。
イングリッシュローズのアブラハム・ダービーです。
以前に訪問されていただいた際に、その見事な開花ぶりに圧倒されました。
素晴らしいフルーツ香が特徴ですが、何とも言えない花色が魅力的な品種です。
昨年、株元にカミキリムシが入ったらしく、半分くらいになってしまったそうです。
それでも我が家のダービーとは比べものにならないくらい立派な株です。
今ガーデンで咲いているバラやクレマチスの花を摘んで、可愛らしいガラス瓶に
活けてありました。
こういった小物遣いにも女性らしい気づかいが感じられるRococoさんのお庭です。
動画では、皆さんのガーデンでも参考にしていただけるアイディアもたくさん紹介
されています。
是非、ご覧いただければと思います。
尚、園芸YouTubeチャンネル「ショクナナ! 植物遊戯7チャンネル」では、
次週も「くらし」をテーマにした月曜日は、僕が担当させていただく予定です。
次週はいよいよ、僕がデザインを担当させていただいた「京北・香りの里/六ヶ畔・花簾庭」(京北バラ園)です。
京都市街地から車で1時間ほど、「京の奥座敷」と称される京都市右京区京北地区は、里山風景が色濃く残る、
「日本の原風景」とも言えるような美しい街です。
その街を流れる上桂川(下流は桂川)の畔(ほとり)に、「和の趣き」を湛えるバラ園をデザインしました。
京北の美しい風景に触発されてデザインしたローズガーデンは、「香り」をテーマにしています。
今回ご紹介したRococoさんをヘッドガーデナーに迎えて、有志のスタッフと一緒にガーデンを作っています。
ちょうど満開時にロケを行いましたので、是非ご覧下さい。
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