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専門家「風景」をつくるガーデニング術

冬の庭作業・つるバラフェンスのペンキ塗り実施編【動画あり】

居場英則

ガーデナーにとって、冬はたくさんの庭作業をこなさないといけない、多忙な時期です。

我が家のつるバラの誘引作業については、その代表的なパターンとして、壁面、高所、空中誘引と

ご紹介してきました。

つるバラの誘引は完了したので、これからはその後の冬の庭作業として、ルーティーンで行っているものを

順次ご紹介しようと思います。

#16フェンス塗装.jpg

今回は、隣地境界の木製フェンスに防腐塗料を塗る作業を、動画で撮影しました。

木製フェンスへの防腐塗料を塗る作業は、毎年行っている訳ではありませんが、それでも、2〜3年おきに

実施しています。

とても面倒くさい、単純な作業ではあるのですが、これをやっておく、おかないでは、木製フェンスの寿命が

大きく異なります。

また、その木製フェンスに誘引しているつるバラの開花の際にも大きく見栄えが変わりますので、

定期的に行っています。

今回は、そんな地味な作業にも関わらず、ディレクターが撮影したいと言ってくれましたので、

その様子を、以下のYouTube動画でご覧いただけます。

※ディノス・河島さま

こちらに、以下のURLの動画(W=840)を貼っていただけますと幸いです。

よろしくお願いいたします。

https://youtu.be/6h5GXItTJiU


詳しくは、動画をご覧いただくとして、ダイジェストでその作業の様子をご紹介しておきます。

IMG_2889-46.jpg

まずは、準備から。

狭い場所での作業になりますので、結構、ペンキが衣服や手に付きますので、汚れても良い服を来て、

ゴム手袋、ブルーシートなどを用意します。

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肝心のペンキですが、ホームセンターで売っている一般的な木部保護塗料を使っています。

我が家では、中庭の隣地境界の木製フェンスはこげ茶色、前庭の隣地境界の木製フェンスは白色なので、

2色のペンキを用意します。

どちらも水性なので、若干の水で薄めながら(ほぼ原液のまま)使っています。

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まずは、中庭の隣地境界沿いの木製フェンスから塗って行きます。

ここには、フェンス際に地植えのつるバラが4本植わっています。

とりあえず、つるバラは誘引する前の状態で、束ねて括り付けています。

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うまく枝をかわしながら、刷毛を使って塗って行きます。

汚れていた木部に塗料が塗り籠められ、整って行く感じが心地よいですね。

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大型のつるバラ、マダム・イサーク・ペレールは、枝数が多く、刺もきついのですが、

写真のように枝を束ねたまま、塗料を塗って行きます。

塗装が終わったあと、束ねた枝を間配って、この木製フェンスに貼り付けて行きます。

ペンキの塗り替えをする年は、先にペンキ塗りを終わらせてからでないと、つるバラの誘引作業ができないので、

誘引作業がなかなか進まず、正直イライラします。

IMG_2905-46.jpg

続いて、前庭の隣地境界の白い木製フェンスの防腐塗料を塗っているところです。

ここでの作業手順は、(1)まず、つるバラの誘引を外す、(2)不要枝を剪定し、枝を束ねる、

(3)木製フェンスのペンキ塗り替え、(4)やっとつるバラの誘引、(5)上部のオリーブの剪定、

といった手順になります。

手順の前後ができないので、粛々と作業をひとつづつこなして行くしかありません。

冬のガーデン作業は、まさに根気がいりますね。

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この白い木製フェンスは隣地境界にあり、手前(写真右側)には、つるバラ、その手前(右側)に木立性のバラ、

足元には、クリスマスローズはアジュガなどの宿根草が植栽されており、なかなか作業スペース(足場)がない中

での作業になります。

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隣地側にも入らせていただいて、ペンキを塗り直しました。

誘引を外した時は、相当に汚かったのですが、ペンキを塗り直して、なんとか見れるほどにはなりました。

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防腐塗料塗りが終わると、ようやくつるバラの誘引作業ができます。

ここでは、つるバラ・ピンク・カクテルを誘引しています。

写真でも分かるとおり、常緑樹のオリーブの木が旺盛に茂り、ピンク・カクテルが影になっているのが

分かるでしょうか?

つるバラの誘引を終えると、次は、このオリーブの木の剪定作業を行います。

まだまだ冬の庭作業は続くのです。

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再び、中庭の隣地境界の木製フェンス。

きれいに焦げ茶色(ほぼ黒に近い色)塗り直した木製フェンスに、つるバラを誘引した様子です。

真ん中がマダム・イサーク・ペレール、奥がカーディナル・ヒューム、手前がイングリッシュローズのスワンです。

きれいになった木製フェンスを見ると、塗り直して良かったなぁと思います。

IMG_2881-46.jpg

こちらは、中庭のシェードガーデンゾーン。

こちらにも隣地境界に木製のフェンスを立てていますが、ここには、つるバラのアントニオ・ガウディを

誘引しています。

きれいに塗装し直された木製フェンスには、シルキーな艶さえ感じます。

何かと手間は掛かりますが、手をかけた分だけ庭は美しくなります。

寒い中での庭作業は億劫になりがちですが、コツコツと作業をこなしていくしかないですね。


そんなことで、今回は我が家の庭の木製のフェンスの防腐塗料の塗り直しの様子をご覧いただきました。

次回は、この隣地境界沿いに植栽しているオリーブの木の剪定作業をご紹介いたします。

乞うご期待!


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居場英則

『進化する庭、変わる庭』がテーマ。本業は街づくりコンサルタント、一級建築士、一級造園施工管理技士、登録ランドスケープアーキテクト(RLA)。土面の殆どない庭で、現在約120種類のバラと、紫陽花、クレマチス、クリスマスローズ、チューリップ、芍薬等を育成中。僕が自身の庭を創り変える過程で気づいたこと。それは、植物の持つデザイン性と無限の可能。そして、都市部の限定的な庭でも、立体的な空間使用、多彩な色遣い、四季の植栽の工夫で、『風景をデザインできる』ということ。個々の庭を変えることで、街の風景も変えられるはず…。『庭を変え、街の風景を変えること』が僕の人生の目標、ライフワーク。ーー庭を変えていくことで人生も変えていくchange my garden/change my lifeーー

個人ブログChange My Garden

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