毎年、年末〜年始に掛けての庭作業として、つるバラの誘引があります。
寒空の中、長時間外での作業は過酷でもあるのですが、一人静かにバラと向き合える上、
その年の5月の開花の風景をイメージしながら、つるバラの枝を間配って留める作業は、
まさに絵を描いているようで、クリエイティブな作業をしているような気がして、
とても至福な時間でもあるのです。
今年も、早々に我が家のつるバラ誘引作業は終えているのですが、その様子をご紹介したいと思います。
今年は、まず、我が家の中庭の方からご案内していきます。
こちらは、我が家の中庭から、前庭方向を見たアングルになります。
向かって右側が母屋、左側がサンルームと呼んでいるスペースで、自転車がガーデングッズを収納している場所です。
このサンルームのガラスの壁面に大型のつるバラ、ピエール・ド・ロンサールを誘引しています。
サンルームと母屋との間に、プラスチックの支柱(黒い棒)とステンレスワイヤーを張って、
そこにつるバラの枝を留めています。
中央の通路の上にアーチを描くように誘引しています。
こちらは、右側の母屋側の壁面。
1階の居室のガラスの壁面と、その横の小壁を使って、イングリッシュローズのテス・オブ・ダーバービルズという
赤いつるバラ他、何種類かのつるバラを誘引しています。
こちらは、建物側を真正面から見たところです。
右側の玄関ドア横の小壁に、メッシュフェンスを取り付けているのと、大開口の窓の縦桟部分に重なるように
防腐塗料を塗った木製の支柱を2本立てています。
それらを使って、一番右側にあるつるバラ、テス・オブ・ダーバービルズを誘引しています。
左端には、鉢植えのままオールドローズのレーヌ・ドゥ・ヴィオレットを雨樋に誘引しています。
その右横には、オベリスク仕立てのつるバラ、イングリッシュローズのアブラハム・ダービーを配置。
このあたりのバラの配置、見せ方は昨年と変わっている部分です。
こちらは、玄関ドアの辺りから、更に中庭の奥を見たアングルです。
一番奥(右側)には、和室の雨戸シャッター隠しの格子スクリーンを使って
つるバラを3種類誘引しています。
中央の高木は、ソヨゴという常緑樹で、株立ち樹形ですが、一部が枯れ込んだ
ため、その枯れ枝を使って、古いイングリッシュローズ、メイヤー・オブ・
キャスターブリッジというつるバラを弓状に誘引しています。
手前の白い壁面は、玄関ドア横の小壁ですが、こちらにも白いメッシュパネル
を取り付けていまして、そこにつるバラを2種類誘引しています。
下のまだ小さい方が、レイニー・ブルーという薄紫色のつるバラ。
初期生育が遅いバラで、なかなか大きくなってくれません。
メッシュパネルの上部には、ドルシュキ・ルブラという赤いバラを
雨樋を伝わせながら、手前に持って来ています。
こちらは、中庭の奥正面部分。
和室の面した掃き出し窓部分ですが、シャッター式の雨戸が付いていて、
そのシャッター雨戸の巻き取り部分を隠すための格子スクリーンを軒先に
取り付けているのですが、それを使って、つるバラを誘引しています。
少し斜めから見たアングルです。
左側の雨樋を使って大型のつるバラ、スパニッシュ・ビューティを、
右側からはロワド・ロンサールの枝を斜めに引っ張り、格子スクリーンに
留めています。
今年は、前庭で花期が合わなかった鉢植えのヒースクリフという
イングリッシュローズの半つるバラを、枝先をロワド・ロンサールの枝に
留めながら、空中に誘引しています。
こちらは、大型のつるバラ、スパニッシュ・ビューティを軒上に空中誘引している様子です。
ロワド・ロンサールが大きく成長してきたため、格子スクリーンの大半を占めるようになり、
スパニッシュ・ビューティを咲かせる場所がなくなり、やむなく軒上に空中誘引することを思いつきました。
張り付ける壁面がないため、雨樋からワイヤーを引っ張り、それを足がかりに枝と枝を交差させながら
誘引しています。
こちらは、軒上の様子を見下ろしたアングルです。
左に見える白いワイヤー一本だけが足がかりとなり、あとは枝を交差させながら立体的に誘引しています。
こちらは、南側の隣地境界側の黒い防腐塗料を塗った木製フェンスです。
正面には、イングリッシュロースのスワン、オールドローズのマダム・イサーク・ペレールなどを誘引しています。
斜めから見たところ。
このエリアは、中庭の最奥部分で、中庭の中央テラスからはあまりよく見えない場所ですが、
鉢植えのバラを地植え化する際に、このあたりにも可能な限り、バラを地植えしています。
左側の黒い木製フェンスに誘引しているつるバラ、マダム・イサーク・ペレールは、壁面だけでなく、
反対側の建物壁面にある縦樋(雨樋)に、空中に弧を描くように誘引しています。
こちらは、同じ場所の建物側の壁面。
こちらにもつるバラ2種類(すみれの丘、シャンテロゼ・ミサト)を誘引しています。
こちらの壁面には雨樋にステンレスワイヤーをクロス掛けして、それを足がかりにつるバラの枝を誘引しています。
建物壁面にビス穴を開けてワイヤーを這わせることができない場合は、こういった雨樋を活用しながら、
錆びにくいステンレスワイヤーをうまく使って、つるバラ誘引する事が可能です。
こちらは、中庭から隣地境界の木製フェンス、その奥の細い通路方向を見たアングルです。
右端の枯れ木の高木も、オベリスクとしてつるバラの誘引のために活用しています。
こちらには、イングリッシュローズのジェーン・オースチンを誘引しています。
中庭に中央部分から、奥方向を見たアングル。
この時期、我が家の中庭は、オベリスク仕立ての鉢植えのつるバラやクレマチスで一杯です。
この鉢植えのためよく見えませんが、隣地境界側の白いタイルを貼ったブロック塀にも、
つるバラを左右から誘引しています。
こちらは、サンルーム横のシェードガーデン。
お隣の建物の影響もあり、南庭ですが、最も日当りの悪い場所で、いわゆるシェードガーデンです。
ここの木製フェンスにもつるバラを誘引していて、名花・レオナルド・ダ・ヴィンチの枝代わり、
アントニオ・ガウディ(別名、シルバー・レオナルド・ダ・ヴィンチ)を誘引しています。
日当りが悪いため、たくさんの花は咲きませんが、それでも順調に生育を続けています。
環境に適応する品種を選べば、日陰でも十分、つるバラを咲かせることはできます。
こちらが、最後の一枚。
我が家の中庭をぐるっと一周してきました。
中庭側からサンルーム、そして前庭方向を見たアングルになります。
こちらのガラス張りのサンルームの壁面に誘引している大型のつるバラ、ピエール・ド・ロンサールも、
植栽して10年目になります。
かなり大きくなり、中庭の風景を作ってくれる、なくてはならないつるバラに成長しました。
如何でしたでしょうか?、我が家のつるバラ誘引風景2022冬(中庭編)。
次回は、我が家の前庭のつるバラ誘引風景をご紹介したいと思います。
乞うご期待!
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