2022.1.31 / ガーデニング術
毎年、冬のこの時期に行う重要な庭作業が2つあるのですが、1つはつるバラの剪定・誘引作業。
そしてもう一つが、オリーブの木の剪定作業です。
今回は、我が家のオリーブの木の剪定作業について、ご紹介したいと思います。
ご自宅でオリーブの木を植えておられる方の参考になれば幸いです。
我が家の前庭、前面道路に面した花壇の、北側隣地境界のフェンスに沿って、3本のオリーブの木を植えています。
以前は、キョウチクトウという、常緑の木を植えていたのですが、10年ほど前に行ったガーデンリフォームの際、
同じ常緑樹のオリーブの木に植え替えを行いました。
何故、常緑樹かと言いますと、お隣の駐車場のポリカーボネート製の駐車場の屋根の存在感を薄めるために、
常緑樹の葉で隠す、という目的です。
写真は植栽して7,8年経った頃でしょうか?
当初植えた時から背丈も横幅もかなり大きくなり、白いフェンスの上を横一列に緑の葉がカバーしてくれています。
ここ数年は、茂り過ぎて葉が覆い被さるようになり、オリーブの木の下の白い木製フェンスに誘引しているつるバラ
に影を落とすようになってきたので、毎年この時期(1月頃)に、剪定作業を行っています。
道路側から見た3本のオリーブの列植。
常緑樹でもシルバーリーフなので、葉のボリュームの割には軽やかに見えます。
特徴的な葉や樹形から、シンボルツリーとして好まれる傾向があり、
自宅に植えておられる方も多いのではないでしょうか?
ただ、とても成長力旺盛な樹木のため、数年放置していると、手が付けられなくなるほど巨大化してしまいますので
適切な時期に、適切な剪定を行う必要があります。
我が家では、ここ数年、かなりの強剪定を行っています。
こちらが、ビフォーアフターのアフターの様子。
透け透けになるほど、枝抜き剪定をしています。
これだけ切っても、また翌年の夏には、上の写真と同じくらい、それ以上に葉を茂らせます。
こちらは、剪定したオリーブの木を正面から見たところです。
お隣さんのポリカーボネート製の駐車場の屋根もすっかり見えてしまいますが、
これもアッという間に緑で覆われてしまいます。
オリーブの木を植えているエリアは、ちょうど駐車場の横に当たりますが、
剪定の際には、駐車場前面を覆い尽くすほどの枝葉になります。
エゴノキやモミジなどの落葉樹の場合、晩秋になると葉が紅葉して徐々に落葉します。
日々の落ち葉の片付けは落葉樹の場合、とても面倒ですが、常緑樹の場合、秋に葉が落ちないので、
剪定の際には、相当量の剪定ゴミが発生します。
毎年、大量のビニール袋に詰め込んで、処分することになります。
ですが、剪定後はとてもスッキリ。
オリーブの木の下の白い木製フェンスへ誘引するつるバラへの日当たりも大幅に改善されます。
ただ、一方で、強剪定をすることで、オリーブの木は若返り、より元気になるのは良いのですが、
ひとつ問題があるのです。
オリーブを育て始めた頃は、ほとんど剪定していなかったため、秋には少しですが、実がなっていました。
ここ数年は、強剪定するために、ほとんど実がならなくなってしまいました。
オリーブは、前年の春から初夏に伸びた新梢に翌年花を咲かせ、実をつける習性があるのです。
毎年、冬に強剪定を行っているため、春に花が咲かず、したがって実もならないのです。
バラへの日当たり確保、巨大化する樹形を抑えることを重視するのか、少しでも実を収穫できるようにするか
悩ましいところです。
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