2016.12.15
土には、粘り気の強い粘土質やサラサラの砂質など様々な土質がありますが、ガーデニングにおいては、粘り気が強すぎる土は排水性(水はけ)が悪く、逆にサラサラの土は保水性や保肥性(水もち)が悪い、などのデメリットがあります。
理想的な土質は、植物の根の作用やミミズなどの土中生物の作用によって、土の粒が小さな固まりになっているような状態で、こういった状態の土を「団粒構造をもった土」といいます。
植物は根でも呼吸をしていますから、この団粒構造により、土に空気の通り道があることがとても重要なのです。
また、団粒構造は、土の中に水や肥料のたまり場も豊富にあるため、乾燥や降雨など外界の変化からも影響を受けにくく、植物に必要な環境を守る役にも立っています。
お庭の土づくりにおいては、自然の状態で団粒構造をもっていることはほとんどありませんから、その地域の庭土(黒ボク土や赤色土など)をベースにして、必要に応じて湿度を調整するための砂を加えたり、さらに団粒構造を促すための腐葉土や堆肥などの有機質を加えてよく耕し、団粒化したガーデニングに適した土にする必要があります。
それでは、楽しいガーデニングライフを!