2017.2.21
これは、「杉葉(すぎば)」と呼ばれ、原種の特徴をもって生えてきてしまった葉です。
カイズカイブキは、古木になったり強剪定をすることで、このように「先祖返り」した杉葉が出やすくなります。また、栄養不足や水不足、高温障害などの生育上のストレスによっても発生しやすくなります。
一度生えた杉葉は元に戻ることはありませんから、発見し次第、根気強く手で取り去るか、枝全体が杉葉の場合は枝元から切り落とすしかありません。
そのまま生やしておくと杉葉の範囲が広がってしまいますので、注意しましょう。
なお、カイズカイブキの強剪定を避けるためには、「1~2年の若い枝での浅い剪定」を毎年こまめにすることが大切です。
手入れをせずに放置しておくと、樹冠(枝葉の繁る範囲)が大きくなり過ぎると同時に、内部への日の差込みや通気性が悪くなります。日が差し込まず、通気性の悪くなると、樹冠内部には葉が無くなる、という悪循環が発生します。
そうなってしまってから樹冠を小さくするには、内部への日差しと通気性を確保して、新しい葉の発生を待つという対処をすることになりますが、その場合、強剪定が避けられなくなってしまいます。
毎年、刈り込み剪定などをして樹勢を維持し、ストレスをかけない管理をすることが、杉葉の発生を抑えることにもつながります。参考にしてください。
それでは、楽しいガーデニングライフを!