2016.12.15
植物の生育には、16種類もの元素が不可欠とされていますが、基本的には 「チッ素」、「リン酸」、「カリ」が最も多く必要とされ、これを「肥料の三要素」といいます。
それぞれの肥料には、それぞれのはたらきがありますので、知っておきましょう。
チッ素(元素記号:N)
チッ素は、葉や茎の成長に欠かせない元素で、「葉肥え(はごえ)」とも呼ばれます。しかし、多く与え過ぎると茎が徒長し、葉も軟弱になってしまいます。
リン酸(元素記号:P)
リン酸は、花つきや実つきを良くする元素です。「花肥え」や「実肥え」とも呼ばれます。欠乏すると花つきや実つきが悪くなるので、生育期から花期までに与えると効果的です。
カリ(元素記号:K)
カリは植物体内の新陳代謝を促し、根の発達を良くする元素です。「根肥え」とも呼ばれ、不足すると光合成が上手くいかず、病害虫の被害を受けやすくなります。
なお、それぞれの養分は、多く与えれば与えるほど良いという訳ではありません。また、いずれかを与え過ぎるのも良くありません。いずれも生育に障害が起こる場合がありますので、その植物に必要な量が、必要なタイミングで根から吸収できるように与えることが重要となります。
この他に一定量必要とされるいわゆる中量要素には、「カルシウム」「マグネシウム」「硫黄」が、微量要素には「マンガン」「鉄」「ホウ素」「亜鉛」「モリブデン」「銅」「塩素」などが挙げられます。
こうした元素が欠けた場合も、植物は正常に育たず、様々な病気や障害が起こります。
それでは、楽しいガーデニングライフを!