2018.2. 2 / 寄せ植え
厳しい冬です。
想定外の積雪に戸惑ったのは雪に不慣れな地域の方々。
雪の積もった街では、早朝からスコップの音が響き渡っていました。
そんな中、静かに確実に季節はすすんでいます。
気がつけば、もうすぐバレンタインデーです。
友チョコ・義理チョコ・忖度チョコの準備はすすんでいますか。
私は毎年、手作りチョコと気持ちを込めた寄せ植えで家族に感謝を伝えています。
今回は、まるでスィートチョコのような可愛い配色の寄せ植えと、
ほろ苦いビターチョコを思わせる落ち着いた配色の寄せ植えを2鉢ご紹介したいと思います。
■今回使用したプランター
ハンディプランター ボール型38㎝ 同色2個組
今回はダークブラウンとアイボリーの2色のプランターを使用します。
浅型タイプで取手がついています。
軽い素材なので、土を入れても扱いやすくなっています。
鉢底穴があり排水性に問題はありません。
鉢底ネットがセットになっていますので、害虫の侵入も防ぎます。
■使用植物
【ビターな寄せ植え】
・プレミアムバラ咲きジュリアン ザッハトルテ
大人の色味を演出する黒みを帯びた深い赤色。
日当りの良い場所を好みます。花殻はこまめに摘みましょう。
・コロキア コトネアスター
半耐寒性の常緑小低木。
細い茎が曲りくねっていて、灰色を帯びた葉がおしゃれな姿です。
剪定で低く楽しむこともできます。
・バラ咲きプリムラジュリアン (名前は不明です)
花色を美しく保つため、日当りの良い場所で育てます。
水やりは蕾や花にかからないよう根元から優しく与えます。
・フリンジパンジー ドラキュラ
フリンジが多く入り一輪でも見応えのあるパンジーです。
日当りで管理しましょう。
開花期が長いので、週に一度液肥を与えましょう。
・ベロニカ グレース
葉先がチョコレート色になるのが印象的。花は青色で穂のような形状です。
日当りのよい場所で管理しましょう。
・ネモフィラ プラチナスカイ
花期は春ですが、美しいシルバーリーフを寄せ植えでアクセントに使います。
日当りの良い場所で管理します。
過湿に注意しましょう。
・八重咲きアネモネ 凛々花
耐寒性があり春まで花を楽しめます。
花柄は茎の根元から剪定しましょう。
・宿根ネメシア アレンジラベンダー
耐寒性があり、四季咲きです。
日当りと水はけを好みます。過湿に注意しましょう。
花後は切り戻しをしてく草姿を整えましょう。
【スィートな寄せ植え】
・フィカスプミラ コアラ
白色と黄緑色の斑が入り、ちりちりとした葉が特徴。
水切れには注意が必要です。
日当りから半日陰で管理しましょう。
・ヘデラヘリックス ホワイトリップル
日当りから半日陰で管理しましょう。
丈夫で伸びが早いので、剪定をして好みの長さにしましょう。
・プリムラジュリアン ストロベリーパテシエール
個体差がありますが、黄色や白色にピンク色の縁がキュートです。
花期には週に一度、液肥を与えましょう。
・ウエストリンギア フルティコサ モーニングライト
霜が降りない屋外では越冬します。
乾燥に強く日当りを好みます。
春〜秋には薄紫色の小さな花を咲かせます。
・バラ咲きジュリアン ブライダルベル
バラのような華やかな花を長く楽しめます。
花殻はこまめに摘みましょう。
・バラ咲きジュリアン セレブピンク
薄桃色の上品な花色です。
日当たりの良い場所で管理しましょう。
■その他の材料
・鉢底石
・活力剤(水で薄めて使います)
■作り方
【ビターな寄せ植え】
STEP1
ポット苗を並べて植物の配置を決めます。
ポット苗は植え込むまで活力剤を薄めた液に浸しておきましょう。
STEP2
鉢底ネットが隠れる程度、鉢底石を入れます。
土に適量の肥料を混ぜたもの(以下、培養土)を深さ5分の3程度入れます。
ジュリアン ザッハトルテをポットから出し、軽く土を落として、時計の12時と6時の方向に配置します。
STEP3
アネモネを2時と8時の位置に配置します。
STEP4
フリンジパンジーの土を軽く落とし、アネモネとジュリアンの間に配置します。
STEP5
薄紫色のジュリアン、ネメシアを配置します。
色が偏らないようにバランスを見ながら配置しましょう。
STEP6
ベロニカとコロキアの土を落とします。
ベロニカは3方向に、コロキアは植物の間から茎の動きが見えるように配置します。
STEP7
ネモフィラは根が細く弱いので、ポットから出す時に土を落とさず、
土の部分を軽く握って少しだけ小さくするイメージでポットから出します。
シルバーリーフの葉を見せるよう、プランターの縁から傾けて配置します。
STEP8
咲き終わりの花殻・傷んでいる葉・丸いフォルムから飛び出ている部分などを、
剪定して整理したら、完成です!
【スィートな寄せ植え】
STEP1
ポット苗の配置を決めます。
植え込むまで、活力剤を適量薄めた液にポット苗ごと浸しておきます。
STEP2
鉢底ネットが隠れる程度、鉢底石を敷きます。
培養土を深さ5分の3程度入れます。
STEP3
ヘデラ、ウエストリンギア、フィカスプミラを株分けします。
ポットから出し、余分な土を取り除きます。
株元で2〜3つに分けられるところから揺すり動かして、絡まっている根を解いていきます。
STEP4
ジュリアン ブライダルベルから準備します。
ポット苗から出し、根を傷つけないように軽く土を取り除きます。
プランターの中央はやや高く培養土を入れます。
中央が少し高くなるように配置ます。
STEP5
ジュリアン ストロベリーパテシエールをSTEP4の要領で準備して、プランターの12時・4時・8時の位置(時計に例えて)に配置します。
縁に配置した植物はやや外側に傾けましょう。
STEP6
ジュリアン セレブピンクの土を軽く落としたものを、2時・6時・10時の位置に配置します。
STEP7
株分けしたウエストリンギアをジュリアンの間に配置します。
ピンセットを使用すると容易に出来ます。
STEP8
株分けしたフィカスプミラをピンセットで植え込みます。
伸びていく草姿を活かして、プランターの縁に配置すると良いでしょう。
バランスを見ながら、プランター全体に散らして配置しましょう。
STEP9
株分けしたヘデラを植物の間に、ピンセットを使って配置します。
STEP10
培養土を植物の隙間に入れていきます。
棒で軽くつつきながら入れていくと、根と根の間にも培養土が入ります。
プランターを横から見て、こんもりと丸いフォルムになるよう、ウエストリンギアを剪定します。
飛び出ているヘデラは植物にふんわりと絡ませたら、
完成です!
■ポイント
【ビターな寄せ植え】は紫色のグラデーションに深紅色のアクセントカラーの配色です。
【スィートな寄せ植え】はピンク色のグラデーションにレモンイエローをアクセントカラーにしました。
花の色は同種でも色に個体差があります。購入時は実際に並べながら選びましょう。
花籠をイメージした寄せ植えにする為、高さを出さず丸いフォルムに仕上げました。
培養土を入れるときから、中心を高く盛っておくと形が作りやすくなります。
植物を植え込むときの角度は、外側に向けて傾けていき放射状にすることがポイントです。
棒で軽くつつきながら崩れないように、しっかり培養土を入れましょう。
開花しているものや根が細く弱いもの、直根性(太い根が下に伸びて生長するタイプ/ケシ科・キク科・ムラサキ科・マメ科など)の植物は、基本的に移植を嫌います。
ポットから出す時には優しく扱い、根は崩さずに植えましょう。
■コメント
バレンタインデーには、日頃の感謝を込めて寄せ植えを作りませんか?
可愛い寄せ植えでも、大人の寄せ植えでも、きっと喜んでもらえるはずです!
自分へのご褒美に、寄せ植えを作るのも良いかもしれませんね。
CHIRO
■ガーデンスタイリングスタッフより
今回は、バレンタインデーに贈りたい素敵な寄せ植えを2パターンご紹介いただきました。可愛らしい雰囲気や大人の雰囲気など、贈る人のイメージや好みに合わせて作ってみるのもいいいですね。ぜひチャレンジしてみてください♪
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