2018.12.12 / ハンギングバスケット
今年は季節が大きくずれていて、気がつけばもう12月。
クリスマスまであと少しとなりましたが、準備はすすんでいますか?
植物の生長がゆっくりする今、
小さな寄せ植えやリース、ハンギングバスケットなどを作るには適期といえます。
今回は、ハンギングバスケットで演出するクリスマスをご紹介したいと思います。
雪のようなガーデンシクラメンやビオラの白色を主役に、ハンギングバスケットを作ります。
■今回使用したプランター
ハンギングバスケットの中でも小ぶりで使いやすいタイプです。
溝に差し込んでいくので、15から20ポット程度使用します。
植え込みの前にハンギングバスケットの準備をします。
スポンジの紙を少し剥がして
ハンギングバスケットの容器の内側の溝に、紙を少しずつ捲りながら貼り付けます。
5つ貼り付けるとこの様になります。
スポンジの切り込みを上から下まで離しておきます。
■使用花材
・パステルビオラ 1ポット
日当たりと水はけの良い場所で管理しましょう。
土が乾いたらたっぷり水を与えてください。
花柄をこまめに摘むと次々に花が咲きます。
・アメージングビオラ 2ポット
特徴・管理方法はパステルビオラと同じです。
・ガーデンシクラメン ベリッシマ 3ポット
明るい場所で管理します。
水は土が乾いたらたっぷりと与えます。
加湿を嫌うので、水はけの良い状態にしましょう。
花柄は茎の根元を回すと容易に摘めます。
・イベリス 3ポット
日当たりと水はけの良い場所を好みます。
過湿を嫌うので注意しましょう。
・へデラ エンジョイ 3ポット
丈夫で管理しやすいです。
延び過ぎたり。形が悪くなったら、剪定しましょう。
長さを出したり、高さやボリュームを出したりと、寄せ植えでは活躍します。
・斑入りジャスミン ミルキーウェイ 3ポット
日当たりと水はけを好みます。
小さな葉の斑入りは、寄せ植えのアクセントになります。
春には香りの良い花が咲きます。
・オレアリア アフィン 3ポット
乾燥気味な環境を好みます。
水はけの良い土が良いでしょう。
日当たりと風通しの良い場所で管理してください。
延び過ぎた枝は剪定しましょう。
・シロタエギク シラス太葉 3ポット
日当たりと風通しの良い環境で管理しましょう。
白い産毛が柔らかく優しい表情を演出してくれます。
・シロタエギク シルバーダスト 3ポット
切れ込みが多く、華やかなシロタエギクです。
管理方法や特徴はシロタエギク シラスと同じです。
■その他の材料
・水苔(乾燥タイプ)
■作り方
STEP1
水苔を水に浸して戻しておきます。
STEP2
植物を購入して植えこむまでの間、
ポット苗ごと「バイオゴールド バイタル活力液」を薄めた液に浸しておきます。
STEP3
ポット苗を並べて植物の配置を決めます。
(画像では実際の植え込みでは使用していないものも含まれています。)
STEP4
「鉢底石 なんかいも」をひとつ、ハンギングバスケットの容器の底に入れます。
「バイオゴールド ストレスゼロの土」に「バイオゴールド クラッシック元肥」を適量混ぜたもの(以下、培養土)を、
鉢底石が隠れる程度入れます。
STEP5
植え込む植物は、根を解して手の平で包み込める位にします。
ガーデンシクラメンは球根です。根の崩し過ぎには注意が必要です。
STEP6
容器のスポンジの粘着部には、培養土をつけてベタつきを無くしておきましょう。
①②③の順番で植物を入れ込みます。
①は下に、②③は矢印の方向に向け植え込みます。
STEP7
一列植え込みをしたら、培養土を入れ、根を覆います。
容器の溝や凹んでいる部分にも、棒を使って突く様にして満遍なく行き渡らせます。
STEP8
④⑤⑥⑦⑧に植物を植え込みます。
やや下に向ける様にしましょう。
根を隠すように培養土を入れます。(STEP7の要領です。)
STEP9
ガーデンシクラメンひとポットが大きめなので、真ん中には入れず、
⑨⑩⑪⑫に植物を入れます。
それぞれ正面に向けて、地面と平行に植え込みましょう。
STEP10
培養土を入れ、水で戻した水苔を軽く絞ってから容器の内側に詰めます。
STEP11
容器の縁上⑬⑭⑮⑯⑰に植物を入れます。
やや上向きになる様にしましょう。
上部には中央は高さを出して、⑱⑲⑳㉑の様に丸いフォルムに植えましょう。
STEP12
植物の株間や容器の隙間、溝に培養土を入れて、
容器の後方に水気を軽く絞った水苔を被せ覆いましょう。
完成です!!
■ポイント
丸いフォルムのハンギングバスケットで使用する植物は、
同じくらいの草丈のものを揃えましょう。
丸いハンギングバスケットを作るコツは、放射状に植え込むことです。
コツを抑えると、植え込み時間が短くなります。
植物の主役と脇役、そしてアクセントになる植物を決めると、
まとまりの良いハンギングバスケットになります。
ちなみに、
今回の主役はガーデンシクラメン、
脇役はビオラ・イベリス、
アクセントはシロタエギク2種でした。
ハンギングバスケットは、根を崩し余分な土を落として植え込むので、
植物が疲れてしまいます。
必ず活力液に浸してから作りましょう。
冬はつい水やりを忘れてしまいがちです。
ハンギングバスケットは、乾燥させないよう水やりは忘れずに行いましょう。
■コメント
冬のハンギングバスケットらしく、
雪のホワイトクリスマスというテーマで制作しました。
単調になりがちな1色使いでも、質感・形・微妙な色味の違いを組み合わせて華やかに作りました。
ハンギングバスケットに繊細な光をまとわせて、クリスマスの演出に一役買って貰いました。
(水やりの際は、注意が必要ですね。)
今年もあとわずかとなりました。
皆さまに、
幸せなクリスマスが訪れますように・・・
良いお年をお過ごしください。
CHIRO
■ガーデンスタイリングスタッフより
今回は、スリット状のハンギングバスケットを使ったクリスマスの寄せ植えをご紹介いただきました。ビオラやシクラメンの白にシロタエギクのシルバーがアクセントとなって、シックな華やかさを放つ素敵な寄せ植えですね。クリスマスまであと少し。リースもいいですが、今年はハンギングバスケットでクリスマスを演出してみてはいかがでしょうか。
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