お庭からベランダ、エクステリアなどガーデニング回りをスタイリッシュに演出

 

専門家寄せ植え|プランターで作る「CHIROの四季彩寄せ植え」

まるで庭園!『和洋折衷、新年を迎える寄せ植え』

CHIRO

あけましておめでとうございます。

横浜では美しい初日の出を見ることが出来ました。

平成は30年・・・時の流れは早いものですね。

CHIRO庭では、新しい年を迎える準備のひとつとして、毎年門松寄せ植えを制作します。

竹を組むところから制作するオリジナルの門松寄せ植えは、毎年多くの方々にご関心を寄せていただいています。

そして同時に、お客様をお迎えするための寄せ植えも制作します。

IMG_4643.jpg

今回は,

まるで庭園!『和洋折衷、新年を迎える寄せ植え』をご紹介いたします。

■今回使用したプランター

シンプルモダンプランター キューブ S

G30913c1.jpg

IMG_4580.JPG

軽量の素材で出来ているので、見た目よりずっと扱いやすいと思います。

モダンなデザインなので、落ち着いた印象です。

IMG_4579.JPG

鉢底穴が開いているので、排水性に優れています。

見た目の重厚感とは対照的な色彩の寄せ植えがオススメです。

■使用植物

•スズランエリカ

IMG_4590.JPG

白い小花がたくさん咲きます。

耐寒性があります。土が乾いたたっぷり水やりしましょう。

•ワイヤープランツ

IMG_4589.JPG

細い枝に動きがあり、株分けしても丈夫です。

半日陰を好みます。

•斑入りヤブコウジ

IMG_4588.JPG

半日陰から日陰を好みます。

伸び過ぎたらピンチしましょう。

•ラミウム

IMG_4587.JPG

半日陰でも日向でも育ちます。耐寒性が強いです。

過湿には注意しましょう。土の表面が乾いたら水やりをしましょう。

横に広がり増えていきます。

•ヘーベ バリエガータ

IMG_4586.JPG

半日陰から日陰、風通しの良い場所で管理します。

屋外は5℃以上の温度が好ましいです。それ以下になるところでは室内に移動しましょう。

蒸れに弱いです。

•プリムラセレクション ホワイト

IMG_4585.JPG

花びらが波打つように咲くタイプ。

日当りを好みます。土が乾いたら水を与えます。

過湿に注意しましょう。風通しの良い場所で管理しましょう。

•スキミア ホワイトドワーフ

IMG_4584.JPG

コンパクトで花付きの良い品種です。

耐寒性があり、日向・半日陰とも丈夫に育ちます。

•クリスマスローズ マリア

IMG_4583.JPG

純白の花が咲き、コンパクトにまとまる株です。

半日陰を好みます。

•ムスカリ アルメニアカムブルー

IMG_4582.JPG

1ポットに5球あるタイプです。

根を切らないように慎重に扱いましょう。

日当りを好みます。表土が乾いたらたっぷりと水やりをしましょう。

•コーラルリーフ フェザー

IMG_4581.JPG

いわゆる切葉からし菜です。葉の切れ込みが深くは先が細いのが特徴。

赤黒い葉色は寄せ植えのアクセントに。

•カルーナ ブルガリス

IMG_4613.jpg

乾燥に強く、過湿に弱いです。

日当りを好みますが、半日陰でも生育可能です。

本来、土は弱酸性にする必要がありますが、今回使用しているバイオゴールドの土 ストレスゼロ

元肥を混ぜ込んだ培養土を使用すれば、数ヶ月の寄せ植えはOKです。

•ホソバオキナゴケ

IMG_4609.JPG

比較的乾燥に強く、環境に適応する能力に優れ育てやすいです。

半日陰や日陰で生育する苔です。水の与え過ぎは茶色に変色する原因になります。

状態を見ながら水やりをしましょう。

■その他の材料

•鉢底ネット

•鉢底石

バイオゴールドの土 ストレスゼロ

バイオゴールドの土ストレスゼロ.jpgのサムネイル画像

バイオゴールド クラッシック元肥

バイオゴールドクラシック元肥.jpgのサムネイル画像

•活力剤(水で薄めて使います)

■作り方

STEP1

ポット苗は植え込むまでの間、活力剤を薄めた液にポットごと浸しておきます。

ポット苗を並べて植物の配置を決めましょう。

IMG_4594.JPG

STEP2

鉢底穴に鉢底ネットを置き、軽い鉢底石を深さ5分の1程度、やや多めに入れます。

IMG_4591.JPG

IMG_4592.JPG

STEP3

土に肥料を混ぜます。(以下、培養土)

不要な軽量の小さなプランターを逆さにして鉢底穴の上にかぶせます。

そのまわりに、培養土を深さ5分の4程度まで入れます。

IMG_4593.JPG

STEP4

ワイヤープランツは2〜3つに株分けします。

土をほぐして、絡まっている根をほどいて分けます。

土は完全に落とさないようにしましょう。

IMG_4605.JPG

STEP5

ヤブコウジをポットから出し軽く土を落とします。

土に苔がついているときがあるので、そのまま使いましょう。

(可愛いですね!)

IMG_4597.JPG

STEP6

スキミアは花が咲いていて、根もこのようにしっかり回っています。

ポットから出す時には根はそのまま植え込みます。

IMG_4596.JPG

STEP7

スズランエリカはポットから出して根の先の余分な土を落とします。

ヤブコウジ同様に苔がついていることがあります。

そのまま利用しましょう。

IMG_4595.JPG

STEP8

ヘーベはポットから出し、根を軽くほぐして植え込みます。

プランターの角に配置していきます。

草丈の高いスズランエリカが奥、ヘーベを添えます。

反対の角、プランターの手前には、ヤブコウジとスキミアを配置します。

IMG_4598.JPG

STEP9

スキミアを奥のスズランエリカ横に。

ヘーベを手前スキミア後ろに配置します。

IMG_4599.JPG

STEP10

コーラルリーフは根が崩れやすいので注意してポットから出します。

奥のヘーベの前と、手前スキミア横に配置します。

黒葉は広げて植物の間から見えるようにしましょう。

IMG_4600.JPG

STEP11

クリスマスローズは花やつぼみがあるのでポットから出す時には根を崩しません。

そのまま葉左右それぞれに配置します。

IMG_4602.JPG

STEP12

プリムラは花が咲いているので根を崩さずポットから出して、左側のクリスマスローズの前に配置します。

ラミウムはポットから出して軽く土を落とし、根を解して左角と右奥の角に配置します。

IMG_4603.JPG

IMG_4604.JPG

STEP13

ワイヤープランツの株分けしたものを、左右それぞれの植物の間に配置します。

IMG_4606.JPG

STEP14

ムスカリの根を傷つけないように注意しながらポットから出します。

絡まっている根を優しく揺らしながら解き、分けます。

一球ずつプランター手前に配置します。

IMG_4607.JPG

STEP15

植物同士の隙間に培養土を入れ、棒等で軽くつつきながら根と培養土を馴染ませ安定させます。

IMG_4608.JPG

STEP16

苔をピンセットで培養土の上にのせます。

植物の株元から培養土を覆うように丁寧に行います。

IMG_4610.JPG

IMG_4617.JPG

IMG_4646.jpg

STEP17

バランスを見て、プランターの左奥に草丈の高いカルーナを配置することにしました。

(このように、後から追加で植え込むこともあります。)

IMG_4647.jpg

苔を入れたら、

IMG_4645.JPG

完成です!

■ポイント

正方形のキャンパスに対角線状に配置するデザインです。

景色を作るように植物を配置していくことがポイントです!

小さな世界に遠近感を作るため、植物の草丈の高低差を上手に使いましょう。

そして、ポット苗の根をほぐすものとほぐさないものを見極めることは、寄せ植えを長く楽しむために大切です。

容量の大きいプランターは、鉢底石・土は軽いものを使用しましょう。

さらに、中にプラ鉢を逆さに入れて、プランター全体の軽量化を工夫するといいでしょう。

今回の寄せ植えは、3時間以上日の当たる半日陰の環境に設置することをおすすめします。

IMG_4614.jpg

■コメント

年の初め、お客様をお招きする機会が多くあります。

庭園のような和洋折衷の寄せ植えは、目を引き、楽しい会話が生まれることでしょう。

是非、挑戦してみてください。

IMG_6459.JPG

これからも、四季折々の寄せ植えを美しい色彩でご紹介していきたいと思います。

本年も【プランターで作るCHIROの四季彩寄せ植え】をどうぞよろしくお願い申し上げます。

CHIRO

■ガーデンスタイリングスタッフより

新しい年の幕開けにふさわしい、華やかな寄せ植えをご紹介いただきました。今年一年いいスタートが切れそうな、心躍る華々しい寄せ植えですね!皆さんも春に向けてぜひ寄せ植えにトライしてみてください♪


■おすすめ特集

CHIRO

寄せ植え作家。 寄せ植えの制作販売、寄せ植え講師、店舗装飾、コラム執筆、寄せ植え監修など『寄せ植え屋 CHIRO』として活動中。 ブログ『CHIROのお庭しごと』で寄せ植えやガーデンの情報を発信。 掲載誌『園芸ガイド』など。

個人ブログCHIROのお庭しごと

Archives