お庭からベランダ、エクステリアなどガーデニング回りをスタイリッシュに演出

 

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今、ガーデニングや花の業界で、最も注目すべき

「花の祭典~Fukuoka Flower Show Pre-Event~」

が、3月23日日曜日から27日木曜日福岡市植物園で開催され、最終的には大盛況のうちに無事終了いたしました。

遠くは、北海道や東北からもおいでくださった皆様本当にありがとうございました。

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花と緑が溢れる街、福岡のイメージを世界に発信し、花や緑に関わるプレイヤーを増やしながら

業界全体の発展及び市民活動としての裾野の広がりを目的として、

実際には2026年春の開催を目指す Fukuoka Flower Show

花の祭典とはいえ、そのアプローチの方法は様々にあり、いっそう多目的で多様性に富んだものであるべきだと思いますが、去年の秋に最初のご相談を受けた時は、まだ、私から見るとはっきりとした方向性が定まらないようにも思えたので、これは放っておけないと、ご相談を受けて即刻。つい立ち上がってしまいました。

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二番目以降の写真は、私がメンターとして作庭した石井康子さんと英理子さんの「はじまりの庭」

が完成したところです。石井さんを始め共に参加してくださった方々が誠心誠意、私自身、心から感動するほどに、しかし、それに応えるように私も自分の限界を超えて頑張ってしまいましたが...。写真から見るだけではわからないかもしれない何かスピリットが宿ったように思います。

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今回のコンテスト入賞者のうち、私が担当する福岡市在住の石井康子さんは、プロフェッショナルの造園家ではなく、ましてや、フラワーショーでショーガーデンを作った経験がなかったので、かなりベーシックなところからご指導させていただきましたが、たくさんのコンテスト応募作品の中から選ばせていただいた1名の中でも、私が最も庭に求めているスピリチュアルな部分の感覚が同じでした。

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そして本当に本当に、私が見抜いていた通りの正真正銘の頑張り屋さん、花が植物が大好きさんだったので、私は彼女の体力まで心配してしまうほどでした。(私も自分の体力が心配になりましたが💦)

素晴らしかったのが、樹齢約200年と言うオールドオリーブの木がスパイラルの中央に鎮座しています。

これを探してくるのも購入の交渉も簡単なことではありませんから、ほんとの賞賛に値します。

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さてここからは書き出すと長くなるのですが、どうしても、花や庭への思いを綴っておきたいと思ったので、これからしばらく福岡フラワーショーを中心に今考えていることを書いておきたいと思っています。

大量の段ボール箱に入って届いたのは、新潟の加藤ふぁーむさんの苗。宿根草を中心に。

今年の春は特に寒くて実はあまり花が上がっていない状態で届きました。

加藤さんもそれを気にしていたのですが、とにかく届けてもらうことにしました。

さぁどうやって組み合わせましょう???ここからが大変でした。

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初日は計画していたのとは違うものがずいぶん来ていたのでさぁどう組み合わせるかにずいぶん悩みました。

現場で突然の変更は必ず起きることですが、今回素晴らしかったのが、ぶどうの剪定枝を使った編み込み式のワトルフェンスの本当に上手な佐世保から参加の男性ガーデナーが2名いらっしゃったことです。

お伝えした事を誠心誠意。ありがたかったです。

写真の編み込みもその場で少しずつ高くしてもらいました。本当に美しかったです。

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話を戻しますが、秋に、福岡フラワーショープレイベントのご相談をいただいた時

既に昨年夏から、翌年5月の連休に開催の「横浜フラワーショー」の準備も始まっていたし、

ほかにも、新規の庭のデザインが、栃木、長野、神奈川県と、3箇所同時に設計体制が始まっていたことから、ここから先、向こう3年は絶対に新しい仕事を受けてはいけないと思っていたにもかかわらず...

がっつり取り組むことになったこと。

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...12月に2週間以上もイギリスに行くことも、計画は進んでいたので、まさに去年の秋から今日に至るまで、

休みなく一気呵成。

それと言うのも、やはり日本のガーデニング文化をもっと質の高いところへ持っていきたいと思う私の願いと、なんといっても、イギリスで100年以上の歴史と伝統のあるチェルシーフラワーショーが、このイベントのお手本となっている面があったからです。

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まだまだ日本では、さらに歴史と伝統のある王立園芸協会の新たに発せられるステートメントに対しても、理解も興味も低く、危い状態。

現在では温暖化対策としての園芸の取り組み。生物の多様性や地球環境をいかに穏やかに守りガーデニングでCO2の吸収を進めていこうと言った姿勢についても、検討され実現されているチェルシーフラワーショーの奥深い面まではなかなか理解も表現も難しいと思う面がありますから、

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ただエンターテイメント性だけで華やかなだけでもない、切花の展示と違ってその場限りではない、ペレニアルな世界観は、イギリスのチェルシーショーに倣って。

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(今回の私が福岡に来てからの4日間の作庭期間での参加主要メンバー。)

何か深いところまで、表現できればと思ったので、とにかく役に立ちたい一心でしたが、今の私の体力や九州方面でのコネクションが薄いことから、自分がゼロからショーガーデンの庭を作るのは難しく、そこで考えついたのが、ガーデンコンテストを開催する際に、私や他にも日本や海外で活躍するガーデンデザイナーらがメンターとして協力することでした。(続く)


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吉谷桂子

英国園芸研究家、ガーデン&プロダクトデザイナー。7年間英国に在住した経験を生かしたガーデンライフを提案。さまざまなイベントや雑誌などに出演するほか講師を務め、著書も多数。また国際バラとガーデニングショウやレストランなどの植栽デザインを担当。2013年春にファッションブランド「Shade」を立ち上げた。


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