お庭からベランダ、エクステリアなどガーデニング回りをスタイリッシュに演出

 

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このところ、東京もかなり冷え込んで...かと思うと暖かな日もあり、先日の代々木公園での

ガーデナー養成講座では、1月に一度の、それから、2月のバレンタインの日に宿根草のカットバックや株わけをしました。

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寒いけれど、冬の庭の仕事が好きです。藪蚊に食われる心配もなく、日差しがあると気持ちの良い温度。

植物が眠っている間に移植をしたり株分け。あまり寒すぎる時期には植物への負担を強いるので

春のほうが安全ですが、 春には他にやることもたくさんあるので、できることから進めます。

逆にこの気候変動の時代には、備えよ常に。いつ何がどうなるか予測不能なので、若干

常に早めに済ませておくと言うのが、定石かと思います。

これも、それほど寒くない東京だからできることだと思いますが。

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早めの株分け。根の詰まった宿根草....ああ、これがなんだったか?!1月の作業でしたが、忘れてしまいました(汗!)。

最初にカッターなどで分け目を入れたら、あとは手で根を崩しながら分けていきます。

今の時期に株を分けるのは良いのですが、このところ雨が降らないので、若干乾燥が心配です。

たっぷりと水をあげておきます。

本当は、株分け、雨も多い春が来る前の方が安全ですが..。本当に雨の降らない1月2月。心配もありますが

できる時にやってしまおう。宿根草のことは、少し早めに対処していきます。

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2月の作業ではちょっと汗ばむ位の時もあり、何やら花粉も感じるし、春の訪れはいつも複雑な気持ちにさせられます。

その昔は春が来るのがとても嬉しいと言う感覚があったかもしれないのですが、これは

庭仕事を仕事である場合だけでなく、かもしれませんが。

きたるべく、猛暑に対する恐れもあるかと思います。だから秋が来るとホッとします。また乗り越えられたかなと

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冬枯れドライで景色を作っていた植物を切り戻しました。

これまでは景色の1つとしてずっと鑑賞してきましたが。切り戻し、カットバック。

その際にいろいろな方法がありますが、ここでは私が穂先を握っている間に

地面際で切ってもらうと言うやり方もありますが、これをひとりでやるときは、

メンディングテープ等で仮止めして、地面の際で切る方法は便利。

これで、茎葉の束のピックアップの際もメンディングテープで止めたまま移動できます。

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はい、すっきり。

本当はこの上からバーク堆肥をかけて、いちど地面を休ませたいのですが、今回はなく。

切れて散らかった葉っぱはその後、箒で一掃すれば、きれいになりますが、

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先週末の澁谷〜青山通りでは、カットバックしたグラスは「敷きワラ」のように地面に撒きました。

その場合は、あらかた最初に種子のついている穂先の部分だけは除去し

ワラの部分だけをマルチングに使います。

ワラ同士が絡み合っているので、案外風で飛んでいきません。

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ボランティア・スタッフのひとりが器用にワトルフェンスを作ってくれました。

敷きワラをすることで、水やりのできない国道沿いの花壇(1ヵ月以上、水やりができていません。

地面の乾燥を防ぐためにも、このようにワラをしいておく事は有効だし、またそのうち堆肥となってくれるでしょう。

ただしあまり無尽蔵に種が増えないように、種は取っています。

種を収穫する係と地際をカットする係とで人海戦術です。

こちらの青山通りのボランティアスタッフも、毎回募集をしています。次回、3月はいつかな。

先日、7人のボランティアスタッフのみんなで青山通り、絵画館前、銀杏並木の脇にあるガーデンカフェでランチをしました。

とても楽しかったです!

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冬でもきれいな葉群の残るこのゲウム`トータリータンジェリン`は、なんなく夏越しをして冬も姿が美しかった!

こちらは、代々木公園TPGAのコンテストガーデンのほうです。しっかりとプランツタグも付いているのでありがたいですよね。花が咲いている時だけでなく、その植物の年間を通したハビタについて、よく知るためにも、

冬の時期の見学にも収穫がありますよ。ぜひ来てみてね。

イフェイオンの開花は3月下旬からか。

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スタッフが撮った写真↓ですが、10時前後とお昼休憩39計3回のお休みが、とっても楽しい時間

こんな、5月や6月の天候の良い日。

素晴らしく満開になるのは、やはり6月下旬から7月上旬になります。今年はどうなるでしょうね。

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そして東京パークガーデンアワードのコンテストは、昨年の神代植物園に続き、今年は世田谷区にある砧公園で開催です!

私は審査員として、また今年も参加させていただきますが、そもそも、まだまだコロナ禍中の4年ほど前、

最初は、植物生産者のためにもなるような、東京でコンテストのようなことを提案したいのだが、どんなことができるだろうか?

と、E ナーサリーさんから相談を受けたときに、今のような新・宿根草主義の宿根草の花壇を作るコンテストをしようと

最初はEナーサリーさんと私、2人で話合い、私のほうで勝手にブランディング・イメージを作るところから始まり

ロゴタイプも頼まれる前にデザイン完成、ビブスも作らせていただき、徐々に皆さんの協力の輪が広がって...

ここまで来ることができました。後は、本当にこうした活動を長く続けていけることが

最大の希望です。今後、3月上旬には、新たに春開講の東京都公園協会主催のガーデナー養成講座の募集も始まります。

レジリエント・ガーデニング&プランツで、気候変動にも乗り越えていけるガーデニングを目指していきたいですね。


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吉谷桂子

英国園芸研究家、ガーデン&プロダクトデザイナー。7年間英国に在住した経験を生かしたガーデンライフを提案。さまざまなイベントや雑誌などに出演するほか講師を務め、著書も多数。また国際バラとガーデニングショウやレストランなどの植栽デザインを担当。2013年春にファッションブランド「Shade」を立ち上げた。


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