お庭からベランダ、エクステリアなどガーデニング回りをスタイリッシュに演出

 

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今年2024年の初夏 コロナ禍以降二度目の開催となったイングリッシュ・ガーデン・ツアーとは別目的で、

私自身がそもそも、イギリスに移住を決めた33年前の初心に返って旅をしようと決めていた、

その旅を無事終えました。

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12月のロンドンはクリスマス一色で街の装飾をみるだけでも楽しいのですが、

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展覧会やシアターのスケジュールも充実しています。お天気は悪く朝は8時でも暗く、なんとなく空模様と同じく心もどんよりとしがちなのですが、それを救うのがデザインのチカラ。クリスマス装飾もデザイン。

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イギリスの文化的に豊かな側面、天候には恵まれない(朝からどんより曇りか雨)ならではの世界で知恵を絞ったさまざまな景色。

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青空ではない気候のなかで人々が生み出す文化に、元々、興味があった次第。ヨーロッパを旅するなら冬!

それらがベースとなって、今の私の素養なのかわからない何かが膨らんで行った、その原点に返って旅をしよう。

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今は好きな店が一軒もなくなってしまったバーリントン・アーケード。(昔は伝統のリネン家さんなどがあった)入り口のガードマンは変わらず!

ただし、私も体力気力・判断力的にもそろそろ限界。

これが最後のチャンスだと感じていたので、この旅行は少しばかり切羽詰まったものでした。

しかし、それはなかなか希望通りにはいかず、簡単ではありませんでした。

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だって!現在のイギリスの物価高。大変な事になっています。日本の二倍から三倍のモノゴトだらけ。

それから、ホテルの予約に始まって、レストラン、シアター、ガーデンの催し、近隣のガーデンに行くにも、事前のオンラインチケットのゲット!これ、丸ごとすべて私の采配でやらなくてはならない。

なので、助かるのは、イギリス在住の友人の誘いで予約をお願いできるのは、本当に助かります。

今回も、行きたかったレストランの予約やウイズレーガーデンへの往復ナショナルレイルの予約も、それは友人がしてくれた。

しかし、決めるのは自分。どうしたいのか、アイデアがないことにはとにかく、悩むことは少なくないのです。

例えば、ホテルの予約は最も悩みます。どのエリアの、どんなクラス、どんなスタイルのホテルにするのか。

今回は合計、16泊(出発前日の羽田のホテルに始まって、ロンドンでは、4種類のホテルに泊まることにしましたが、悩む悩む。今回は、ロンドン・セントラルで2種類と、ロンドン・イーストで、2種類。

最新型のホテルのほうがさまざまに便利ではありますが、昔ながらのクラシックホテルも捨てがたい。

でも、とにかく物価高で、懐具合もあって、あまり自由に泊まりたいホテルを選べない。

昔のような価格なら、真っ先に泊まりたいのは、伝統と格式のコノートかセントジェームスのリッツ。

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個性的なデザインでは、ハムヤードかコベントガーデンホテル(上と下の写真は2014年12月24日)

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ハムヤードはインテリアがユニークで気分が上がる、

でも、いずれも今や天文学的な数字なので 今回は断念。

コベントガーデンホテルならオペラや芝居もはねた後、夜道も歩いて帰ることができて、まさに便利なのですが。

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今回は、コンパクトなアパートメントタイプのWilde ホテルと、伝統的でも、小規模なスモールホテルと呼ばれるカテゴリーのデュークスとトレンディでキングスクロスパンクラスにある、ザ・スタンダードに滞在しました。

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去年の夏に宿泊して良かったので、もう一度。

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今度の部屋はキングス クロス駅の前のブルタリズム建築です。

あぁ!やっぱり窓が開かない。

最近のロンドンのホテルはみんな窓が開かないのです。これはちょっと苦手。

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でも、新しいロンドンと変わらない英国。どちらも素晴らしく、また、冬のガーデンは最高です!

そんな旅のガイドをこの年末はゆっくりとしたためていきたいと思っています。


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吉谷桂子

英国園芸研究家、ガーデン&プロダクトデザイナー。7年間英国に在住した経験を生かしたガーデンライフを提案。さまざまなイベントや雑誌などに出演するほか講師を務め、著書も多数。また国際バラとガーデニングショウやレストランなどの植栽デザインを担当。2013年春にファッションブランド「Shade」を立ち上げた。


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