お庭からベランダ、エクステリアなどガーデニング回りをスタイリッシュに演出

 

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12月12日にKEW GARDENS に行きました。(イギリス、毎日お天気が悪いです。暗いです!)

でも、冬の宿根草ガーデンをどのように見せているか。ぜひとも、そこを見たくて訪問しました。

ロンドンの中心のホテルにいましたが、地下鉄に乗って約1時間。

で、肝心の宿根草は、あまり、芽出しから枯れるまでの植栽バランスに美学を感じることができませんでした。

学生さんの設計なのかな。と、思ったり。

それは、RHS ウィズレーのトム・スチュワートスミスやピート・アウドルフらがデザインしたエリアの

とびきりの「THE ART OF PLANTING」では、堪能しましたが、

正直なことを言ってしまうと、やはり名の上がるガーデン・デザイナーの植栽にはデザインのオーダーが

あり、美しく見える植栽バランスが素晴らしい。

でも、KEWのなかでも、素晴らしかった。目を見張ったのが 

ウインター・ガーデンです。ここは冬に必見!

そして、そこで、久々に、12月に咲く、クリスマスごろに咲くからその名がついた

Helleborus niger ヘレボラス・ニゲル。

同じヘレボルスでも、オリエンタリスは、まだ先、2月以降に咲くので、種類が違います。

なので、すべてを本来は「クリスマスローズ」...と呼ぶはずではないはずですが、

ヘレボラス全体を、日本では、クリスマスローズと呼ぶようになったようです。

そのことに違和感を感じ続けているのは私だけでしょうか?

もう30年も前の事ですが、クリスマスに咲くヘレボルス・ニゲルを「クリスマスローズとも呼ぶ」と、

本で読んで、 まだその頃、1990年代の前半は、日本ではヘレボルスのことを何て呼んでいたのかを知りません。

一般的にイギリスの人たちがオリエンリスの事は、「ヘレボー」、

クリスマスローズとは言っていないように思うのですが、今はどうでしょう? 

植物の学名や呼び方については、日本では学者でもないかぎり、馴染み深さのほうが大切であり。

日本では親しみのある名前で、植物の売れ行きが違ってくるので、 このロマンチックな名前はうってつけだったかと思います。

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ウインター・ガーデンは、サンゴミズキ、コルヌスのさまざまな品種が美しい植栽で見事なメンテナンスで(暗い寒空でも輝いていました)。

私も日本に帰国した当初は、コルヌスに惚れ込んでいたので、ずいぶんあちこちの庭に植えてみたのですが、

気温が高いと、ひこばえの制御が難しく、冬に寒くないときれいに赤にならず、結局やめてしまいました。

私の庭にも何種類かあったのですけれどもね。

北海道の銀河庭園では見事でした。それも今はないかもしれず残念ですが....


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吉谷桂子

英国園芸研究家、ガーデン&プロダクトデザイナー。7年間英国に在住した経験を生かしたガーデンライフを提案。さまざまなイベントや雑誌などに出演するほか講師を務め、著書も多数。また国際バラとガーデニングショウやレストランなどの植栽デザインを担当。2013年春にファッションブランド「Shade」を立ち上げた。


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