お庭からベランダ、エクステリアなどガーデニング回りをスタイリッシュに演出

 

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ようやく!ようやく、秋の気温になってきました。今年は厳しい夏でしたよね。

10月に咲く花では菊の仲間など、我の庭ではシュウメイギクやガーデンマムなどが美しく咲いて

心を和ませてくれていますが。

普通にダリアは夏に腐ってしまったり、うまく育つことができませんでした。

写真は10月14日に庭園閉鎖が決まった北海道の銀河庭園の、最後に開催したアフタヌーンティーパーティに使用したダリアを貰ってきたものを翌日

花瓶に。しかし、3日後には散りはじめ、これ以上散る前にこのままドライフラワーにするべく花瓶から外したのですが、その時、小脇に小さな蕾たちもついていました。

またそれを短くカットし再水あげをして、このように飾りました。以下に水あげをリフレッシュさせるか。

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蕾のまま枯れていく場合もあるので、水あげを頑張ってみます!

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東京は、ずっと雨で案外蒸し蒸しして、暑かったこの数日間、昨日は代々木公園で頑張って咲いていたのは

アガスターシェ `ブルーフォーチュン`。

すべてのアガスターシェが同じように元気に育つというわけではなく、しかし、この、`ブルーフォーチュン`は

成績優秀です。おすすめ。-----水捌け、風通し、日当たりの良い場所なら

今年の厳しい東京の夏の西陽にも耐えてくれました。本当にちょっとした環境で変わってきますね。

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私の庭の定番は、シュウメイギク`ハドスペンアバンダンス`もう、ここにやってきて19年ほど、これはおそらく、こぼれ種かもしれません。

あまり日当たりも風通しもよくない常緑樹の後ろや駐車場の車の陰などでも元気です。

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この写真は 8年前の 箱根星の王子さまミュージアム。環境にあっていたので、私が自宅から2〜3株持って行って植えたハドスペンが数百株に増えるのはあっという間でしたから、ここでずいぶん雑草のようになったので、それをまた北海道に持っていったり...。

現在はシュウメイギクにもさまざまな種類があり、それにもさまざまな違いがあるので、自分に庭に合う品種と出会えたら一生ものといえるでしょうね。

私は花のない時期の葉群のまとまり方も好きなので、とにかく秋は 秋明菊!と思っていますが、代々木公園では白絹病でかなりやられてしまいました。

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植物の栽培。環境で多いに結果が違う。という点でも、美しさに大きな変化あり。その点で北海道には特別な良さを感じていましたが、クライメート・クオリティの話を中心に、10月初旬北海道の銀河庭園に最後の訪問では「美しい世界の留め方」という講座を開催させていただきました。またその話の内容に沿ったことを書きたいと思います。

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講演会のあとは、ウォーク&トークイベント、アフタヌーンティパーティも開催し、それにはたくさんのお客様、東京はもちろん、遠く九州や四国からも詰めかけてくださいました。

たくさんの方々のガーデン愛を感じて幸せとメランコリィで、精神的にもいっぱいいっぱいになってしまっていましたが、植物に触れることで充足していたのも事実です。

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この前後の数枚は、ご参加くださった皆様からいただいた写真です。ガーデンウォークでは、毎度おなじみのドレスカラーコードで集まりました。人が集まっている姿が楽しく豊かな感じがするので、これはガーデンウォークのマストだと思っています。秋に咲く花や秋の庭の色は、やはり赤系ですね。

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赤と夕日が最高にマッチングです。

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なんと私がデザインしましたワンピースを着ていらっしゃった方がとってもすてきだったので、ツーショットを撮らせていただきました。

ワンピースに、このワインレッドなストール!最高にお似合いでした!

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それにしても。。。これほど多くのダリアを、周囲の環境ごと美しく見ることができる庭園は、銀河庭園のほかないと。

(私が知らないだけかもしれませんが、ダリアだけの場所とかダリア畑は素晴らしい場所が他にもたくさんあるのですが)

やはり、これ以上に、それは気温、クライメートの条件も含めてほかにないと思います。

ダリア。温暖地では暑すぎて難しくなっています。

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それから、ノリウツギ。朝晩の寒暖差などで、秋は、ガクが美しく紅葉します。

私の庭では、もう、茶色になって 見る影もありませんが とにかく北海道では魅力的!

雨の日の日暮前

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晴れた日の夕方も...いつ見ても美しかった。

この眺めは2016年から私が銀河庭園のスーパーバイザーになって以来、ずっと作り上げてきた 銀河ダブルボーダーの景色です。

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2016年の夏の時点では緑の空間で、 これはこれで緑の美しい景色でしたが、入園してすぐに花のない緑だけの景色がしばらく続いたので、ここを花の咲くダブルボーダーにする計画を立てました。

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土壌改良から始めましたが、すでに大きくなっていた樹木の根が張っていたので、かなり大変な作業でした。

同時に植えるならなんとかなるのですが、樹木のそばに新しい庭を作るのには、困難を要します。

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7年前にデザインを始めたばかりの4月の写真。2016年の秋に、灌木類や宿根草、球根を植え徐々に育っていきましたが

ボーダーの左側はまだ何も植っていませんが、1年後には、ダブルボーダーにしていきました。

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2019年。

なので、ここにブルドーザーを入れて、このエリアを完全に潰す(元の状態に戻す)話を聞いた時は気を失いそうになりました。

こうした灌木類だけを残していけば、かなりのローメンテナンスで、この環境は保てるはずなのですが。

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バニーギネスさんがデザインしたチェルシーツリーハウスに合わせて、配置を決めたノリウツギ、

このようにこの環境にあっていて、美しく育っていける灌木類や宿根草は切らないで欲しいと今は願うばかりです。

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2016年8月

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2016年までは、かっこいい感じで、オーなメンタルグラスが植っていたドラゴンガーデン。

私個人はこの景色も好きでした。しかし...

ここを壮大な花の神殿みたいにしようという提案をしました。

スタッフもヘッドガーデナー、スタッフもスキルの高い方々でしたが、この労力は凄かったと思います。

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頑張ってくれました。スタッフも、花たちも。

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2019年、コロナ禍前の時期は、9月でも非常に華やかで10月はもっと!でした。

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10月はさらに見事に!

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しかし、ダリアには、大きな植栽スペースが必要(一株に左右直径深さとも、30cmは確保)

ちょっとした隙間に植えたのでは、花がちゃんと咲きません。(この写真では、葉だけ茂ってアウトっぽい)

難しいです。

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それでも、こんなに!クリックしていただくと大画面で見えるかと思います。すごいエネルギー!

これがすべて、人の手が作るエネルギーと植物の力でここまで。見事なものでした。

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2016年8月に撮った写真ですが、エントランス周辺も、花壇だけでなくコンテナを使用して花を増やす方向に。

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エントランスすぐのエリアも、秋はダリアが紅葉していく木々の色と調和しながら、美しくも少し色褪せたような独特の世界を作っていきました。

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ちなみに、ほかの樹木や植物と混植するのは、やはり簡単ではなく↓みたいに

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ダリアならダリアだけを単純に植えたほうが、見事なダリアの開花景観ができるので、大きなダリアボーダーも作りました。

本当にたくさんのガーデンデザイン、植栽を実行させていただき、それは感謝しかありません。

いままで公開していなかった写真も含め、今月、10月14日に閉園が決まった北海道恵庭市にある銀河庭園の庭について

話題だけは、続けさせていただきたいと思います。

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吉谷桂子

英国園芸研究家、ガーデン&プロダクトデザイナー。7年間英国に在住した経験を生かしたガーデンライフを提案。さまざまなイベントや雑誌などに出演するほか講師を務め、著書も多数。また国際バラとガーデニングショウやレストランなどの植栽デザインを担当。2013年春にファッションブランド「Shade」を立ち上げた。


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