お庭からベランダ、エクステリアなどガーデニング回りをスタイリッシュに演出

 

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↑台風が来た後の週末。今週はずっとフェーン現象で、酷く蒸し暑かった代々木公園です。

昨晩の東京都心は、滝のような雨が降って馴染み深い代々木駅の前の通りも、海のようになっていたのをテレビのニュースで見ました。私は家にいたので、大丈夫でしたが、私の家の周辺はまったく雨なしでした。

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レジリエント・プランツについて、真剣に考える時がきました。この本の内容に関してはまた、書きたいと思っています!頼りない翻訳をしつつ。今、大切なことだと思います。

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私たち自身も含めて、植物たちが、今の状況でも、自然と共生できる。できた!という発見は大切だと思うのです。

昔みたいに、園芸店の店先で、たまたま「あら、まぁ!これとても綺麗!」と思って、購入しても、

1ヶ月くらいで枯らすようでは、消費のイメージがつきまといます。

もちろんそれを10日〜2週間とか、切り花を楽しむように購入するのも悪くはありませんが、私はやはり何年もかけて育てる、栽培すると言う起承転結を、自分の暮らしのクライメートや自然との折り合いによって、どう共生できるのか。そこを大切に思います。

工夫したり、発見したりして、自分なりに全うするというところに喜びもあると思います。

それがガーデニング。でも、.....これが手強い。

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この代々木公園、日向を歩くのは、辛い!くらい暑かった 8月19日時刻は13時半。

指をさしている場所。やはり水が好きなオーナメンタルグラス、デスカプシアがどうも調子悪い。

水捌けの悪い中之条ガーデンズでは元気いっぱいなのですが、ここは水捌けが良い箇所なので。

水不足と加えて、昨年の秋に黄金虫の幼虫に根をかなり切られて、いわゆる根切り虫的に。

それですっかり弱ってしまいました。

ここは、べつの品種に変えないと。...ということで、指差し確認。忘れないように。

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私がデザインをしたモデルガーデンのエリア。少し日が翳ったのでその時がシャッターチャンス。

前方から見るとそれほどは目立ちませんが、覗き込んでみると高温障害や白絹病もでています。

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左側紫色で、背の高い植物は、ルエリア Ruellia Brittonia 高温多湿にも強く背が高いのですが、台風の風にも倒れませんでした。レジリエントといえるか!?

台風翌日にガーデナーの松下さんが半日作業に入ってくれて、かなり修復されていましたが

倒れたのは、オミナエシやいくつかの背の高いグラス類。そして、手前の景色ではアガパンサスのシードヘッド

これは次回、倒れたものや、背の高い茎は刈り取ったほうが良いでしょうね。

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ブランクがあるのは、指をさしている場所。エキナセアのあったところ。必ず庭の巡回に行く際は、このように指を刺して写真を撮り、帰った日にすぐにチェックして対策を考えます。

ここ

エキナセアがダメになるなんて、ショックでしたが、これからはこういうことも多々ありそうなので、

ここに同じ品種を入れるのは避けようと思う次第。デザインの上では同じエキナセアにしたい。

しかし、同じものは危険。

あれこれ植えると景色にまとまりがなくなるので背後に見えている アガスターシェ`ブルーフォーチュン`が景色のまとまりのためには良さそうです。いまのところ入荷リストにないので、見つからなければ、なにかしらピンクの花の咲く宿根草。

手にはいるかどうか、今はわかっていませんが。

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この写真はコンテストガーデンのエリアですが、うどんこ病にもならず、モデルガーデンでもフロックスが元気に咲いています。真夏の暑い日に、白い花は良いですよね。

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ペニセタム・カシアンの白っぽい穂が美しかった今週。ここで見えている水色のサルビア。

実は、 代々木のリストにサルビア関係は一切入れてなくて、どうもお隣のコンテストガーデンから飛んできたように思えてなりません。

雰囲気からするとサルビア・ミスティックスパイアーズに雰囲気や形は似ているけれど、花の色が薄い水色。この種は、暑さに強くてとても丈夫です。

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本来のミスティックスパイアーズブルー 環境に合うと大きくなりすぎ、私はあまり好きになれないのですが丈夫さで東京向き!(この写真は北海道 銀河庭園)

北海道や箱根では耐寒性の点で、冬一年草扱いでしたが、東京では冬を越すと次の年からまた俄然丈夫になり、大きくなります。我が家でも何年もずっと庭に はびこり状態。

様子を見ようと思います。

ナチュラル・タフネス

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宿根草のなかで30年来ずっと好きな 俗にいうオランダセダム ベンケイソウ、流通名はいまだに

セダム 今の学名では、ハイロテレフィウム  Hylotelephium オータムジョイ

私の庭というか ベランダでは最高の猛暑向け植物。ただし一切水やりしない。ベランダにて。

ほかにここで元気なのはCeratostigma (ルリマツリモドキ)グラスはメリニス 'サバンナ'

メリニス 'サバンナ'も耐寒性が怪しいけれども、代々木では60%ほど生き残ったようだ。

こぼれだねでも増えている。

ちなみにこちらは↓私の庭のCeratostigma (ルリマツリモドキ)一応手入れが行き届いているのでかなりきれい。

代々木ではほったらかしでも頑張って何ヶ月も花を咲かせている。

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吉谷桂子

英国園芸研究家、ガーデン&プロダクトデザイナー。7年間英国に在住した経験を生かしたガーデンライフを提案。さまざまなイベントや雑誌などに出演するほか講師を務め、著書も多数。また国際バラとガーデニングショウやレストランなどの植栽デザインを担当。2013年春にファッションブランド「Shade」を立ち上げた。


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