お庭からベランダ、エクステリアなどガーデニング回りをスタイリッシュに演出

 

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先日ご紹介している春の はままつフラワーパーク。春は花見の季節ゆえに多くの方々が公園やガーデンを訪問してくださいますが、夏は....。日本の温暖地の夏は、暑いので、好き好んでパークに見学に来る方も減ります。

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しかし、訪問者が減るからとて、生きてパフォーマンスを繰り広げていく植物のことを考えないわけにはいきません。5月、イギリスへ行く前の5/10にチューリップが終わり夏の花への植え替えに。写真は5月10日の

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はままつフラワーパーク、スマイルガーデン。ここは5月もすっごく美しい。

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このときの、はままつフラワーパークの訪問は、夏の準備。

その1ヶ月後の様子が↓6〜7月の写真を担当の小澤さんから送ってもらいました。

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ここでは、このあとは、宿根草50%一年草50%のように設定し、真ん中あたりは、秋明菊。周りは

アジュガ。その合間にサンパチェンス。というフォーメーション。

やはり、春が一番には違いありませんし、体感気温や気候の条件も含め、もっとも観客に見ていただけるタイミングなので美しさ、装飾性がいちばんということになりますが、宿根草の生き様を見るのも私は嬉しいものだと思っています。

夏も、....夏なりにやっていけるようにデザイン。6月はすでに暑い日も多く厳しい太陽、思いのほか、梅雨が短かったこともあって、水分の補給も大切だったと思います。

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シダレサクラの日陰がまだらにあるのと、サンパチェンスがクローバーに席巻されつつこれも木漏れ日的な見え方、

この後、クローバーの勢いは夏の暑さで収まってサンパチェンスが夏に大きくなったと思います

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こちらも、まんなかで盛り上がっているのは、シュウメイギクの葉っぱ。この秋には花を咲かせるはずですが。

パンジーがいなくなったブランクにも夏には他の植物が茂ってくるでしょう。サンパチェンスは株が張り出すとこの二倍以上にはなりますから。

昔、9月にオランダのピート・アウドルフさんのご自宅庭で落葉樹の下に群がって咲いていたシュウメイギクが忘れられず、将来的にはこの葉群が大きく広がっていくと良いと思い、これが最初の6月の写真ということになります。

常に3年以上は後のこと。考えながら進めていますが、最近は来年のことさえ読みにくいですね。

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ここでも、縁取りのアジュガが理想的に広がりましたが、これで、パンジーが6月以降に消えると瞬く間にアジュガだけになるかと思います。このシュウメイギクが10月頃にどんな感じで咲くのか。楽しみです。

思った通りの生育になったり、ならなかったり。30年以上も宿根草と向き合っていますが、その環境を熟知しないと実に難しいですね。

最後の写真は.. こちらも先日ご紹介している今年完成したエントランスのサークルガーデン

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春は↑でした。夕陽が沈むころにここに来るととてもいい感じなのですが

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栄華を極めたエリシマムも花を終えて。しかし。この感じもかっこいい。

と勝手に思う間に1時間ほど園内の巡回が終わるともうすっかり抜いてあった!

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5月ともなると日差しは夏。春の花とお別れし、夏の花へ、仕事が早くて確実なYさんにお願いし私はこのパークの上から下から行ったりきたり。

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早い!もう全部きれいに植え終わりました。

5月の夏苗の植え替えに行った時はもうすでにぎんぎらぎん!の太陽。

こちらも、主に、中心がサンパチェンス。縁取りが匍匐性のペチュニアです。

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夏のエントランス花壇。6月10日の様子。

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ベンチの後ろは、ペチュニア、銅葉のダリア`ビショップ`、まだ花が咲いていない

宿根センニチコウ`ファイヤーワークス` じゃなくて.....センニチコボウ だった。

Gomphrena には違いないけれど。これが、暑さにめっぽう強い!

ダリアはなんと、市販の苗がなかったので、根塊から育ててくださった。それから

実は昨年、10月の工事の際に有り合わせで用意していただいた売れ残りのセンニチコボウ 、

この場所では壁に囲まれ冬越し。宿根草として生き抜いたものと補植したものと。

眺めの背景になるので、なるべく葉群も花も小さいものを選びました。

今の様子が気になるので、また写真を送ってもらうことに。とにかく、警戒の要る夏です。


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吉谷桂子

英国園芸研究家、ガーデン&プロダクトデザイナー。7年間英国に在住した経験を生かしたガーデンライフを提案。さまざまなイベントや雑誌などに出演するほか講師を務め、著書も多数。また国際バラとガーデニングショウやレストランなどの植栽デザインを担当。2013年春にファッションブランド「Shade」を立ち上げた。


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