お庭からベランダ、エクステリアなどガーデニング回りをスタイリッシュに演出

 

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why we garden......

 なぜ私たちは庭を作るのか

あるいは、

私たちが庭を作る理由

あなたは、なぜだと思いますか?

私は、やはり植物が好きだから。それが美しくて、触りたい、香りを嗅ぎたい、仲良くなりたい。

基本は植物を愛でたい。でも、「危険なこの暑さ!!!!」ダメです。本当に。命が危ない。

木陰はまだ良いですが。木陰、望んでも、物理的に難しい。

また、もちろん、住まいのデザイン。インテリアもエクステリアも、自分の思う世界になるべく近づきたいという空間デザインへの想いがあるのも大前提。

ただ、単に、植物が好きなだけではありませんが、絵になる空間を望み、植物が視界にない世界には住めません。

ただ、植物のことがわかっていないと絵になる空間は作れないし、植物への愛がないと毎朝水やり。好きで続いていますが、それには愛と知識も必要で。

インテリアもそうですが、ガーデン。そうそう絵にはる空間を日常的に維持するのは、簡単ではありません。

専属のアシスタントさんやガーデナーさんがいて、いつも片づけてくれたら良いのですが、掃除もままならなくて!

これ、↑ イギリスの中産階級の方々は、週に何回か訪問してくるクリーニング・レディやガーデナーがいて当然。

家中の窓を拭くウインドウ・クリーナーも月一回は契約に入っていた。

そこは大きな違いですね。 私たち夫婦はイギリスに住んでいた時期、大した収入もなかったけれど、これも英国生活の風習として、周囲がそれを雇うことを当然としている社会では、勉強代だと思って、お願いしていました。

今は窓も自分で拭かないと....

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数日前にオーニングをつけたら、朝の庭仕事時間が格段に伸びました! つまり、やるべき事は際限なくあるけれど、今までは暑くて命の危険を感じるから15分位が限界でしたけれど、30分はできるかな。水やり15分床を掃いたり、とびだした枝や倒れそうな枝を支えたり。

そして、ちょっと嬉しいのが、朝夕、オーニングの下は、風が吹くととても気持ちが良いのです。

少しはまし。といったほうが、正直なところかもしれないけれども自分で頑張ったオーニングですから

かなりまし!という精神的満足度幸福度は高まりました!

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今の時期は窓の外を眺めた時に、緑があることが、とても大切で。

(暑いので外にでるのがなかなか危険。でも、空の色や緑は見たい)

一歩街に出た時も、視覚的に好きじゃない景色が見える時は見ないふりをしている私には、街路樹に救いがあったり。

自分の家の窓の向こうに緑が見えていることは重要なこと。

隣が緑の公園だったら、さぞかしよいけれども、私の場合はそれを自分で調達するしかないので、そこに緑。

ある程度配置をデザインしてそこそこに。とはいえ....↑は今日の写真、すごい綺麗というわけでもありません。

暑いので、あまり庭の手入れができない。

ちょっとの水やりで、寿命縮まる思い。そして、蚊に食われたり蟻が背中を登ってきたり。

ああ...これも自然のなせる技ですが。

自然にもいろいろあって、心を豊かにしてくれる自然と、怖い自然と、不愉快な自然もあります。

常に言うけど、物事は、常に、0か100ではありません。

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バイオフィリアという言葉をスー・スチュワート=スミスさんのお話(Youtubeの講演)で聞きました。

バイオフィリアとは、生命や生き物、自然を表す「バイオ」と、愛好や趣味を意味する「フィリア」を組み合わせた造語。1984年に提唱された概念で

「人は本能的に自然とのつながりをもとめている」という基本概念から。

why we garden はやはりそこからだと思います。

スーさんの名著「庭仕事の真髄」は一挙読破ができないのですが、心に飛び込んでくる言葉はしっかり掴んで。


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吉谷桂子

英国園芸研究家、ガーデン&プロダクトデザイナー。7年間英国に在住した経験を生かしたガーデンライフを提案。さまざまなイベントや雑誌などに出演するほか講師を務め、著書も多数。また国際バラとガーデニングショウやレストランなどの植栽デザインを担当。2013年春にファッションブランド「Shade」を立ち上げた。


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