お庭からベランダ、エクステリアなどガーデニング回りをスタイリッシュに演出

 

専門家吉谷桂子のガーデンダイアリー ~花と緑と豊かに暮らすガーデニング手帖~

旅行で効果的かつ、気持ちの良い服 ドレスコード

吉谷桂子

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普段日本で暮らしていても、そうなのですが、お出かけにどんな服装をするか。結構悩みます。着心地も大切だし。

海外旅行となると、一層悩みますが、旅を合理的にするためだけではなく。

プライスレスな体験にするために。で、夏はやはりリネン。麻のドレスが涼しくて、これがメインになりますね。

写真は、イギリスに住んで30年になる友人(右)と。これは去年の写真ですが、今年も同じ場所で一緒だった。

先日 戻ってきたイギリスの3週間の旅行では、リネンのドレスをずいぶんたくさん持っていったので、荷物の重かったこと。

でも、やはり、これじゃないと....。という自分のなかの、こだわり。夏だからか。

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今回も持参した、オリジナルの麻のガーデンアトリエコート。ある種のナチュラル感のある雰囲気が出せるから重宝する生成りの麻。

通気性は抜群だけれど、温度調節にも重宝。白い花だけが咲いているDaylsford のガーデンにて。

海外旅行は自分が「対象物」を眺める時間と同じ位、自分も人から見られる時間、晒される時間が長く

その「見られる意識」が大切だ。と思います。

その、着ているもので醸し出せる雰囲気。それを「アティチュード」と言いたいのですが。それによって

喜ばれたり、疎んじられたり。それって必ずあります。

残念ながら、ヨーロッパでは、場所によって微妙に人種差別も、あります。

そんな中でも......なるべく 素敵な東洋人でいたい。

ナイスな反応をもらえるように。それに、 最も効果的なのが、色彩。ドレスカラーなのです。

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そんなわけで、長年、私が主催するツアーでは、こんなお手紙を添付させていただいています。

一部、割愛してご紹介を。

イギリスの庭旅、一言でいえば「生きた植物の美術館を巡る旅」ですが、30代でイギリスの庭旅を始めた頃の私が「あなたは庭の花と同じような色の服を着たほうが良いわ」とあるマダムに愛情を持って言われて

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来、イギリスには庭の「ドレスカラーコード」が必要なのだと!悟りました。

それを意識して以來、周囲の対応が明るく変化。庭に馴染める明るさ&色彩」というテーマがツアーの個性となりました。

ぜひ、庭の草花と仲良しになれる「明るい服装」のご用意を。それが、花咲く庭とカントリーサイドを10倍楽しむ成功の鍵。
パープル系の日!トム・スチュワート・スミスさんのご自宅へ伺った日は、この日にきっと紫の花が咲いているはずと思って。
普段は着ないかも。みたいな昔の服を引っ張り出したり、ユニクロで980円のカラーシャツを一枚足してみるのも、
イングリッシュ・ガーデンでは似合う。自分に似合う?かよりも、庭に合う色!が大切なんです。
普段はネイビーのセットアップが好きな私など、もうコスプレ感覚(汗)です。旅って思いの外、他者からも私たちが眺められる機会。
ぜひ、庭のリレーティブカラー、白、藤色、ブルー、ピンクに黄色、ベイジュにライトグレー。そして、グリーン
etc  自分が着ている服と同系色の花が咲いていれば、
記念写真もずっと素晴らしい思い出になること請け合いです!」
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ただ、人づてに聞いたことがあるのは「ドレスカラーコードなんて苦手、それが理由で参加しない」と言う方もいらっしゃるとか。

その苦手な気持ちがわからないでもないけれども、大方の方はいちど体験してみると、

それが結果的にとても効率よく自分が楽しくお得だと、わかった!と、口々に実感して、大切さがわかったと言ってくださるので

やはり、毎度お願いしてしまいます。受け入れ方が変わるのです。

そんなツアーを続けて20年ほどになります。ああ、ご参加のみなさまの集合写真を載せたいけれど全員の了解を得ていないので。残念。

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20代の時にアメリカやヨーロッパを1人旅した時から、ひどく身に染みたことの結果でもあります。

ちょっとしたアティチュードで、相手の対応が変わると言うこと。ただ若いだけで、いつもちょっと低いポジションにいたのも確か。

年齢とともに、上がっていったのはこの体験の積み重ね。

今の私自身、年齢が高いことから、その扱いに俄然差がでます。

貫禄のあるマダムっぷりを演出すること。私はかなり本気でそこを考えてしまいます。

そして、ガーデンの中に1度入ると、自分がガーデンのランドスケープの1つになるから、それもまた大切。

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夏のイギリス。これはもう40年も前にイギリスに行って思ったことですが、当時の私は、相変わらず黒づくめ、

あるいはネイビーのセットアップが定番でした。仕事するにはそれが一番。でも

繰り返しになりますが、自分に似合うかよりも、環境に合うか。植物の栽培条件にもいている???

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チェルシーフラワーショウ。

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今年、久々に訪ねました。イギリスのサイトで、「チェルシードレスコード!」についての記述」を見つけたので、記事を読んでみました。

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やっぱり、花のプリントドレスが一番だと。

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それとグリーンのドレスも掲載されていました。男性は、パステルカラーのセットアップ。

男性がピンク色のパンツを履くのは、初夏のオックスブリッジ・ファッションとか。結構濃いめの派手なピンクのパンツとか、水色、クリーム色、オレンジたまに赤も!

オックスフォード・ケンブリッジ卒のエリートの夏の「The season」の定番ウエアだそうで。

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写真撮ってみましたが、今回は気がついたら女性ばかり...。そして、 きっと差し支えないはずとツアーのお客様の雰囲気も。

それから、 チェルシーフラワーショーの会場ではたくさんのお店が出ていますが、中にはお洋服屋さんも。

私のように太めタイプは、イギリスにサイズの揃ったお店あり。つい買ってしまいがちです。売っているのは華やかな花の色のドレスが中心。

お店の人にもかなり乗せられてしまって。

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今回は最初からブルー系のセットアップが欲しかったので、ついつい衝動買いをしてしまいました。

REALLY WILD というチェルシーにあるブランドが出店していました。ちなみに、ワンピースのことは

ドレス。といいます。

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チェルシーフラワーショウのころは、街には、花柄ワンピーがとにかく多い!

自分もその気になってこれを購入すると、日本では、これが、やっぱり、着ないのですよねー。

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そして、かなりフェミニンでも、足元は、スニーカー。という定番。

花になって庭を歩く。この季節だけの楽しみです。


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吉谷桂子

英国園芸研究家、ガーデン&プロダクトデザイナー。7年間英国に在住した経験を生かしたガーデンライフを提案。さまざまなイベントや雑誌などに出演するほか講師を務め、著書も多数。また国際バラとガーデニングショウやレストランなどの植栽デザインを担当。2013年春にファッションブランド「Shade」を立ち上げた。


Instagram@keikoyoshiya 

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