サージ・ヒル・プロジェクトとは、スーとトム・スチュアート・スミスによって2021年にコミュニティ・インタレスト・カンパニー(CIC)として設立された、ガーデニングと創造性、健康のためのガーデン・プロジェクトです。
(↑植物の見本園を中心にした建物 こちらはご自宅ではなくプロジェクトエリア)
そして、
トムの自宅庭エリアは、あと数十枚の写真を使わないと全部はご紹介できないほど広くて、
いろいろなエリアあり。
今回のツアーで、こちらのプロジェクトとトムの自宅庭訪問(広い敷地内にこれらが整っている。大型バスも停まれる駐車場あり)は、その許可を取れるまでは、ガーデンツアーを募集できないとさえ思っていましたから、許可の出た時はほんとうに嬉しかったことです。
そして、こちらがご自宅の庭の写真。
なんども本やインスタで見ていた庭をこの目で触れた時は本当に嬉しかったし、感動も頂点でしたが、
それを思ったようには写真として残せていない気がします。
30名のお客さまを引率させていただいていることもあり、そちらも大切。
写真も撮りたい。で、なぜか この時バスの運転手さんも見学にやってきて、どうも
Finderの中に入りがち。少しどいてくださいと3回ぐらい言ってしまいました。
そんなわけで、私はいつも余裕ゼロ。しかし、目に映った世界は本当に素晴らしかったのでした。
すでに前回、記述したように、トムの奥様である、スー・スチュアート=スミスは、精神科医、心理療法士であり、私としてはなによりも、ベストセラーとなった
『The Well Gardened Mind』副題 Rediscovering nature in the modern world
( 現代社会で自然を再発見する.....というような吉谷意訳)
日本語版『庭仕事の真髄』の著者でもあるスーの仕事ぶりに大注目だった事。
もちろん、私が世界でもっとも注目するランドスケープ・アーキテクトであるトムの園芸的見識とガーデンデザインの才能の専門知識を活かした両輪のプロジェクト。
そして地域のコミュニティの役に立つための基本的な今回のテーマ、ウェルビーイングにも当てはまる。
一体どんなことかと拝見しなくてはまったくわからないと思っていました。
それが、それが、眺めているだけで胸がいっぱいに。
さて、このプロジェクトの究極、ハートフォードシャーのサージ・ヒルにある1エーカーの果樹園にある
ここが「プランツ・ライブラリー」と呼ばれる、植物の学習施設であり、地元の慈善団体と協力しながら
ガーデニングを通じて、学習障害のある人たちを支援する団体としても機能しています。
とにかく美しい!!!ここで担当のガーデナーから説明を受けている際に、
ライブラリーと聞いていたので、もっと説明的な整頓のされた 絵になる庭というよりは、
畑の植栽のような場所かと思っていたのですが、一目で、独特の美学のあることを感じます。
そこで質問をしようと、文言を考えているうちに、ガーデナーからこんな説明
「 Tom's aesthetics have been used so...」 aesthetics...日本語にすると、美学
そうなのです。いつだって、美意識は働くのです。どこにいても。植栽のデザインの美は
デザイナーの美学に基づく。
まさに、今回のツアーの最大の目標になったこのガーデン訪問は、私にとっても大きな転機になりそうな場所でした。
スーのベストセラーの本の副題である Rediscovering nature in the modern world
現代社会で自然を再発見する.... これは、ガーデニングを通じて、どこにでも
通用する言葉だと思います。 私たちがどこにいようと東京だろうが北海道だろうか都会だろうがカントリーサイドだなどこででも庭があろうが、 なかろうか。
また、この非営利イニシアチブは、自然との協働が人々の健康とウェルビーイングを根本的に変えるという理解に基づいてその目的は、ガーデニングやその他の創造性を通じて、地域社会を包み込みながらポジティブに進むこと。
やはり、私も、方向性としてそれがもっとも正しいと思っている。でも、具体的にどうすれば? そんなことの答えがふわりと見えた瞬間でもありました。
オーチャードの中心にある建物は、建築家ベン・スチュアート=スミス(息子さん)の設計によるもので、
これまた、とても美しい!
地元の小中学校、青少年団体、メンタルヘルス慈善団体、ガーデニングに参加したい地域住民のための教育リソースセンターとなって、とても美しい建物でした。うやらやましい。。。
このことを次に控える私のプロジェクトに生かして行きたいと思います。
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