はままつフラワーパークのチェックの後、浜松から新幹線で1時間半。京都へ。
去年も3月下旬から4月上旬に京都でしたが、去年は暖かく、開花が進んでいた桜ほか春の花木。ことしは....
今回は、まず、熊谷登紀夫さんの没後初めて開催された遺贈品の展覧会。絶対に見なくてはと向かいました。正しい情報は、
https://www.oil-magazine.com/tokyobucketlist/79003/
まで。
80年代の初頭、トキオ・クマガイのブランドが日本で立ち上がった際、私は、その展示会や作品のサポートをさせていただいていた。なので、このジャクソン・ポロック風のペイントや渦巻き柄やハンドペイントのレザーペイントも、一手に私が描いていて、このブラッシュワークの一滴一滴に40年前の自分が感じられて胸が熱くなりました。アパレルのデザインも本当に素晴らしくて。今でも服は、保管していますが、靴はほとんど履き潰してしまったものも多く、古くなってあえなく処分されて残念です。なにしろ40年....。
さて、混んでいない京都が迎える3度目の春です。きっと来年こそは、海外からのインバウンドも戻るかもしれないと思うと、今のうちに。と思う気持ちが逸って、今、行ける限り京都に行くという、私のミッションが際限なくて。今回は、人が少ないなら嵐山か。と、思い、トキオの展示のあったワコールのビル前から、たまたま来たタクシーに乗って「嵐山まで。あ、いえ、天龍寺まで」としばらく走ったところで、龍安寺が思い出されて、遠回りになってしまいましたが、洛北方向へ。「すみません。原谷苑までお願いします」ついには原谷へ。ここ、一度行ってみたかったんです。こんなにタクシーに乗って行き先を変えたことはなかったんですが。この日はひとりでどこに行くかも決めずにトキオだけ見に来たのでその時の感で決めようと。
原谷苑。京都の山腹にあり、まだ下界よりも気温が低く、早咲きの桜とレンギョウ、ユキヤナギなど。原谷苑満開は4月4日以降になりそうだと、受付で。この日は3月29日でした。ということは、4月10日前後でも良さそうでしょうか。遅咲きの花も散見できたので。
本咲き状態ではなかった分、景色を独占できて本当に良かった。
混んでいるのは大きらいなので、どこかを見学するときは、いつが空いているのかそのことをもっとも気にしてしまいます。
原谷苑は山の中。流しのタクシーなんていません。最近はスマホのアプリでも呼べるけれども、バスの時間を確認しておいて市バスに乗って山を降りました。しばらくすると、「次は金閣寺口」なにも考えずに降りて改装なった金閣寺へ。去年、駐車場まで行って修復で公開中止に驚愕したので、ぶらっと行けるのが良いかと。こちらの庭もまさに美しいです。
金閣寺まで来たら、龍安寺へ。タクシーで基本料金内。
金閣寺、龍安寺は両親に連れられて、あるいは修学旅行でも。でも、あのころはなんにも感じていませんでした。今はその美しさに深く感動します。特に庭。
特に石庭、方丈庭園とこの塀の周囲の自然と池泉回遊式の対比が素晴らしい。しかし、この土壁の背景は、たしか桜。まだ咲いてませんでしたが空いていたから。それでヨシとして。
京都の地名、駅名。それだけで感動してしまうことあって。カタビラノツジ などと聞いただけで平安時代にトリップしてしまいそうです。
四条まで嵐電とバスで戻り、この日の宿、高瀬川のところにあるゲートホテルまで戻るその横に、「たん熊」一度、行ってみたかった!なにしろ、一人で歩いているので、すべて咄嗟の思いつきで飛び込んで。
「ひとりですが、空いていますか」運良くお店のカウンターは空席。
やはり、25年ほど前、杉本博司さんが我が家をロンドンの宿泊先にしていたころ。
「たん熊」仕込みのお出汁(本人談)。をよく作ってくれました。その本物が、いただいてみたくて。
初体験。凄かった。魔法のお出汁でした。
ほかにお客さんがいなかったこともあり、ひとりで感嘆の声が漏れてたので、あの有名な板長さんともお話できて、幸せでした。
京都は本当に凄いです。
桜眺めて宵もふけて。1日のなんと長かったことか。ホテルは左。昔の立誠小学校跡
この夜も人は少なく、コロナ前の京都とは、比較になりません。
窓から高瀬川沿の桜。高瀬川沿いを歩くのは、いつもの京都通いで必ず歩く場所。夏も秋も冬も。
今年はあと、5度ほどは行く予定でありますが。この先、どうなっていくのか。それも不安ですが。
今日は、また群馬県中之条にて、また地震。
今回の京都は3泊4日でしたが、やはり眺めて美しく、いちいち感動した景色、すべて集めてその写真を載せたいと思うと、数時間では終わらなくて。1日目の報告で本日は明日につづく。
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