お庭からベランダ、エクステリアなどガーデニング回りをスタイリッシュに演出

 

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庭を作る。というか、単純に自分の住む場所のささやかな地面(あるいは植木鉢)に、植物を植えたい。

そういった気持ち。これって、いつも私が講座などで言ってる

人には本来、心地よく自然界と繋がっていたい。という、本能的な欲求があるから」

ということと、その本能に直結する物欲とかさまざまな感情が繋がることと思います。

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花好き、植物好きも、本能的な欲求に従って、植物を手に入れた後

愛すべき草花樹木を植える前に、...実はとても重要な課題がありますね。

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(この春、オランダから取り寄せたドイツスズラン100株。根っこのみのベアルートだったので、大急ぎで片っ端から土に植えた!そのうちの一株だけ花を咲かす)

それが、まずは、その土地の条件を知ること。です。土質、水はけ、日当たりetc

冬は温暖で夏が厳しい関東暖地の庭は、秋から5月までが、庭の幸せの時間。

6月以降は、やぶ蚊に梅雨に台風、熱中症にはくれぐれ注意して、猛暑酷暑に立ち向かう。

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しかし、約30年前の私がそうでしたが、どんな条件か?の前に、庭という前に

植えたいと思う植物への欲求というか、欲望が先頭にでしゃばってしまい

「やってみなくちゃわからない」という、言い訳も横にくっついてきてた。

また、これ、庭という景色ではなく、植物の見本市会場化する。

そうやって30年が経ってしまったわけです。いろいろわかってきたけど

まだまだ未完成。だめだなあ。まだまだだめだ。と、思います。

でも、それも、いいかなあと思います。一応自己肯定はしておきたい。

楽しく、嬉しく、幸せに、ときにうんざりしながらも、ガーデニングを続けてきたんだから。

本気でこれを30年、続けてこなきゃ、わからなかっただろうぁ。

という境地には達したと思えるし。

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イギリス、ロンドン・ハムステッドの庭でいよいよ庭づくりを開始したときも、

最初は四季を通じた陽の巡りや土壌環境を知ってから、植物を選ばないと失敗するよ。

と、先輩ガーデナーに言われましたが、

それを待ってはいられない。

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とばかり、出会った植物を片っ端から植えていった記憶が。

もちろん、少しはデザインも考えていましたが。それがどこまで本能だったのかは?

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自宅の庭にしても、長年そこに住んで、四季折々、大体の気象環境を理解したうえで、

基本は、その土壌環境。水捌けが悪い土とか乾燥が厳しいとか、

そもそも土が良くないとか。

いろいろ解決するべき問題のある場所は存在しますよね。

その上で「適地・適期 それから、適草 、適木」その環境に適した草花、樹木を選ぶこと。

でも、これ、初心者には難しいですよね。

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私がガーデニング夢中になった約30年前も、その点がまるでわかってなかった。

「だから、やってみないとわからない」んです。今もそれを続けてる。

アイデアが湧いて、やってみる。

1992年の春。ラベンダーの種を買ってきて、酸性で粘土質のロンドンの自宅に庭に巻いた。

春でしたが、何も出てこなかったのを今も、はっきり覚えています。

ここまで面白く続いてきたのは、やはり本能的な満足感をどこかで味わっているからだと思います。

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今は、花よりも、グラス類や葉っぱや、独特の灌木類の樹形が好きで、情熱はそっちにありますが、

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今、偶然出会い、ここに植えてみるか。と、あまりよく考えないで植わったバラが、ここ以外では

考えられないマッチングの場所で、今年もいい感じに咲いてきました。

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自宅はまあ、自分の楽しみが中心で周囲の目も、ある程度は気にしますが、

仕事の場面となると、緊張感、半端ありませんし、自分がいない間の1ヶ月や2ヶ月の生育を

パークのガーデナーが作業しやすいように考えてもいかないといけないし。

正解なんてそんな簡単に見つけられないですね。こちらも、バラが咲きはじめたようです。(焦!)

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そして、お知らせです。神奈川県横浜市で開催予定の「ローズフェア with 趣味の園芸」
一般入場が、事前予約制となりました(予約開始は5月3日10時より)。


また神奈川県下に、会期に重なって緊急事態宣言が発令された場合には「ローズフェア with 趣味の園芸」イベントは中止となるそうです。

現状の蔓延防止措置が継続する場合は、対策をして開催する運びです。

5月15日開催予定の私の講座も予約制で人数制限があり、参加していただけたら嬉しいですが、今後の情勢を確認しつつ互いに慎重に行動できたらと思います。

また、今後も変化する情勢に対し情報は随時、公式Webにて公開されますのでご興味のある方がぜひチェックを。
ステージ前の客席は、120席を1つ飛ばしとし60席。立ち見は禁止となるそうです。
各地のバラ園も満開を迎えるこの時、何とか感染が拡大せぬよう祈る気持ちで

準備を進めていく所存です。

(お庭は作りませんが、私は講座だけ参加させていただきます!)

https://gardennecklace.city.yokohama.lg.jp/yokohama-roseweek/


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吉谷桂子

英国園芸研究家、ガーデン&プロダクトデザイナー。7年間英国に在住した経験を生かしたガーデンライフを提案。さまざまなイベントや雑誌などに出演するほか講師を務め、著書も多数。また国際バラとガーデニングショウやレストランなどの植栽デザインを担当。2013年春にファッションブランド「Shade」を立ち上げた。


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