お庭からベランダ、エクステリアなどガーデニング回りをスタイリッシュに演出

 

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外出自粛令がでています。これほど美しいけれど、私も行けないし多くの方々においでいただけないので

写真撮影もガーデナーの大事な仕事ということで撮影をお願いして、

桜満開の写真はフラワーパークの「スマイル・ガーデン」担当の小澤美緒さん撮影の昨日の写真です。

アングルを微妙に変えて....

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光の捉え方が美しいですよね。今は早咲きのチューリップが開花中で、このあとこのゾーンに

遅咲きの黒系チューリップが咲いてきます。赤やオレンジや黄色などのビビッドカラーに対し

暗色で複雑なメリハリを与えるイメージで。

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そこで振り返ると...西側の景色は夕刻に夕日が当たると美しく反射するように設計しています。

これは午前中の景色。今年は、暖冬のせいもあって開花のタイミングが狂っている品種もあり揃っていない感じです。

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そこから数十メートル歩いて西側を見たところ。

うわ!直線にチューリップが咲いてしまった!写真で見ると、そういう欠陥が肉眼よりも目立ちます。

「自然は直線を嫌う」と言ったのは18世紀の造園家ウイリアム・ケントですが、

私も直線植えが嫌いです。ジグザグ三角連続植えをご指導しますが、後から気づいて直す場合も

気づかないで植わってしまうことも多々あり、見る角度によっても理想通りではない場合あり。

難しいですね。

このエリア、左右対称の植栽計画になっていないのは、大雨が降ると

左側の山側から膨大な水が流れ左のボーダーに溜まるのと、午後から左が陰ってしまうので、

湿度と半日陰を好むアジュガやアスチルベ が植わっています。

かたや、右側は日当たり良く、地面を少しレイズド(盛り上げ)してあるので、蒸れを嫌う宿根草や球根を植えています。今、フリチラリア・ペルシカが美しく咲いています。

手前はモノトーンのゾーンで奥がビビッドゾーン。それをグラデーションで続くように構成しています。ああ、これを見たい!今は公共交通手段では浜松に行かれないので断念中です。

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また、反対側からの眺め。そこから少し進んで。私としては、サクラ咲く頃には白いチューリップだけでなく

淡いサクラ色のチューリップ。来年はもっと数を植えたいと思うのですが、今の事態がいち早く収束することを願いつつも平和な未来を想い描かずにはいられません。

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先週も今週も、はままつフラワーパークへの出張を断念しました。

5月の講演会も中止になりましたが、コンテナ・コンテストも中止の方向に動き出しました。辛いです。

みなさまも、今までも、ずっと外出自粛を続けていらっしゃったことと思います。私も長らく、公共の人の多い場所を避けて生活をしてきました。そして、ここしばらくはじっと我慢の日々。デスクワークがまだまだ忙しくはあるのですが、オリジナルマスクを作りたい!それが目下の目標ではあります。


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吉谷桂子

英国園芸研究家、ガーデン&プロダクトデザイナー。7年間英国に在住した経験を生かしたガーデンライフを提案。さまざまなイベントや雑誌などに出演するほか講師を務め、著書も多数。また国際バラとガーデニングショウやレストランなどの植栽デザインを担当。2013年春にファッションブランド「Shade」を立ち上げた。


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