2020.4. 8 / ガーデニング(GARDENING)草花(FLOWER & PLANTS)
東京より少し遅れて、桜が満開になった、はままつフラワーパーク
今は、ひっそりと鎮まりかえっています。
今日、これらの写真をフラワーパークの徳増祐志さんに撮影していただき、送っていただきました。
ジム・キーリングさんのThe Five Elements の作品も徳増さんに展示していただいたのです。
ホワイト・ガーデンの施工管理も徳増さんで、植物の生態性質を知り抜いて生長させる技術や熱意だけでなく、パークのガーデナーは、マルチタレントでないと務まりませんよね。
光のプリズムでしょうか?輝きが変化して。昨日の夜はスーパームーンでしたから見事に輝く月が
見えていました。だれもいない月夜に Five Elements の作品が鎮座する景色。本来でしたら夜間も
公開していたので、それをみる事ができていれば、どれほど幻想的だったでしょうか。
*向かって右から順に、「地」 「水」 「火」 「風」 「空(くう)」の配置
* The works are arranged in the order of Earth , Water, Fire, Air and Aether in order from the right.
輝くミラーで作られた 「空(くう)」Aether エーテルがまさにエーテルの雰囲気ですね。
現地で展示した看板の内容をこちらに添付します。
ファイブ エレメンツ by ジム・キーリング
古代、万物は5つの要素で成りたつとされていました。
5つの要素とは、素材の要素、「地」「水」「火」「風」に、無形の要素「空(くう)」が加わったもの
5つ目の要素「空」は、全ての要素を含む「万物の素(原型)」とされます。
ジム・キーリングは、ウイッチフォード社の植木鉢の取引を通じ、長年に渡って日本と良好な関係を築くなか、
備前焼に出会い、たちまち備前の穴窯の特性に魅了されました。その穴窯に導かれた作品が、この彫刻、「ファイブ エレメンツ」であり、5番目の要素「空」はガラス鏡で表現されています。
陶芸家としての人生の中で、共同体としての自分と個人の両立を目指してきたジムですが、ひとりの熟練クラフトマンとして、自身が育まれた伝統の中で、何がその本質であり普遍かを探求しながら、それを新しい時代に訴えようとしています。
ジム・キーリング
英国のケンブリッジ大学で考古学と歴史を専攻後、陶芸家の道を選び、1976年にウィッチフォードポタリーを設立。英国フラワーポット(植木鉢)の伝統の再生と革新で最も知られ、それを次世代に継承することを常に目指してきた。この数年間、備前焼の陶芸家と共同活動する機会に恵まれ、薪を焚べることによって唯一穴窯が生み出す、「ファイブ エレメンツ」のような大型彫刻の制作に取り組んでいる。
実物を見るのはなかなか難しい今ですが、せめて写真だけでも...。
晴れて満開の時期、例年であれば、たくさんの人通りのあるエリアです。
浜松の公園は、まだ休園には至っていませんが、このように満開で人がいない眺め。
1年をかけて頑張って、春に向かってきたスタッフにも厳しい現実ですが、
事態がいち早く収束することを願いながら、ガーデンスタッフから写真が送られてくるのを
楽しみにすごします。
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