2020.4. 4 / ガーデニングレッスンガーデニング(GARDENING)草花(FLOWER & PLANTS)
花いっぱいの寄せ植えもいいけれども、特に近頃は、こうした、葉っぱの形状で組み合わせた
ナチュラリスティック風の寄せ植えが好きです。三つのコンテナの雰囲気がほどよく自然風に。
(写真はコッツウォルズのデイルズフォードのお店の前の寄せ植え)
あるいは、一種類の花をうまく咲かせた寄せ植えも良いですね。すっきりとまとまったデザイン。
(写真は、ペチュニアとアイビーの直径45センチほどのコンテナ。石質素材でとても重い)
・・・・いずれにしても、大きめの植木鉢は、まさにひとつの庭のような世界観が生まれます。
これから夏に向かって、元気な花を咲かせる植物には、生育旺盛な植物が多いですよね。
すぐにぐんぐん大きくなるし、根を張るスペースにゆとりがないと大きく育つことができない。
秋から春までは、気温が低いこともあり、小型の植木鉢でも、冬の間に根っこが盛大に育つことなく
それほど、植木鉢の大きさにこだわる必要はないのですが、
写真は冬の花の代名詞シクラメン。関東の暖地では軒下などで花を咲かせ続けます。
大きな根を張らすスペースの心配はないけれど、ハボタンだけは、気温が上がるとスルスルっと上がってくるので、カットバックして。
それから直径30センチほどの中サイズの植木鉢に4〜5種類の植物をたっぷりと植えても
秋〜春ならば、そのケアが大忙しになることもなく、生育旺盛なパンジーも気温の低い時期に楽しめる。
パンジーとヒューケラ、リリオペの三種類植えですがもう、要素多すぎかな?随分昔に作りました。
なので、晩春から秋までの植物の成長度合いと、秋から春までの植物の生長度合いとは
比べ物になりません。(根の張り方、乾燥のスピードなどなども)春までがのんびり。
春以降はダッシュの速度。
ですが、これからの季節に、植物を植木鉢で育てるなら、植物の性質に合わせ、のびのびと根っこが張るように少し大きめのコンテナに植えると、ストレス少なく元気な花が楽しめます。
また、植え込みのタイミングも大切です。桜が散ったあたりから、春夏むけの草花の植え付け適期がやってきます。
地域にもよりますが、苗の出回る春さきから、気候の良い5月中に植え替えを終わらせると良いでしょう。
今頃から、大きめの植木鉢で深くたっぷりと根を張らせることで、猛暑の時期も元気に夏越しできます。
また、春から秋までの間で、春はまだ花もつけていない状態。秋になっておどろくほどのメタモルフォーゼを遂げる植物もあります。
こちらも、ウイッチフォードの植木鉢。絶対的な美しさがあります。
ただし、一度ここに置いたら、私ひとりでは、動かせないと思われます。
存在感では絶対的ですが!
私は最近、小型であれば、素焼きや石の植木鉢も使いますが、大型ならプラスチックと決めています。
写真は合成素材のアートストーン。最近家でプライベイトな寄せ植えはこれがほとんどです。
もちろん、この大きさに全部土と植物、水も入るとかなりの重さです。一応、このコンテナ。
2階のベランダから1階の玄関へ、自分ひとりで抱えて降りたのですが、ちょっと厳しかったです。
昔はよく、眠る子供(20キロくらい)を抱えて階段を上がり降りできてましたが、こういう、掴み所のない物体の20キロはキツイですね。でも、心理的に割れにくい、本体は軽い容器を持ち運ぶのは割れやすい素焼き鉢より全然良いです。
ただし、大きな植木鉢で植物を育てる際の、注意事項もあります。
植木鉢が大きくなるほど、水捌けのよくない土では、水分過多の根腐れを起こすことがあります。
小さな植木鉢はすぐに乾き、大きなものは乾くのに時間がかかるからです。
大基本は。団粒構造のしっかりとした水はけの良い土を使うこと。
水やりをしたときに、水がすーっと鉢底からスムースにでてくるか?水やり時に注意深く観察すること。
ただ、植えてから半年も経つと、土のなかの微塵が徐々に下に溜まって水捌けが悪くなることもあります。
鉢底穴の水の排水口が詰まらないように、排水口あたりは、特に、大きめの軽石などをネットに入れて、よく水が捌けるように。
そのために、写真↑のような鉢底石が役立ちます。このネットは、椎茸が入っていたネット袋を再利用。
みかんやキノコのネット袋。役立ちます。
また、できれば、植木鉢にはポットフィートを入れて、地面に直置きではなく水捌け穴が地面に密着しないほうが良い。大きな植木鉢では水はけ不良が起こりやすいので、大雨のフル季節、夏になったらポットフィート、レンガを下に敷くなどして、地面から少し離したほうが安心です。コンテナ栽培の植物。少し工夫をすることで植物がより一層大きく長く同じ場所で育ちます。
アートストーンプランター エッグ型のほかにスクエア型があります。
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