2020.5.22 / ガーデニング(GARDENING)草花(FLOWER & PLANTS)
植栽デザインを始めて7年目の春を迎えたはままつフラワーパークにある、
150mの大ロング・ダブル・ボーダー。マルチレイアー・プランティングをしてあるので
フジの開花が終わると、初夏の宿根草たちが盛りを迎えます。
フラワーパークは6月1日開園予定。お客様のない中で花たちが美しく咲いていますが
先んじて夏の花を植え替えに。また、東名道を車で4時間走って行ってきました。
安心して新幹線でいけるのはいつになるだろうか。
*マルチレイアー・プランティングは後日またご説明を
ペンステモン、ジギタリス、デルフィニューム。アスチルベ。
ここでこの時期、活躍するのがペンステモン'ハスカーレッド'。丈夫です。
ペンステモンは銅葉のフォリッジが、花のない時もハンサムな存在感だし、
薄い藤色〜白の濃淡がさまざまな色彩計画のエリアに似合うので便利です。
フォルムも比較的にしっかりしていて、多くの場合、支柱を必要としないのも助かる。
温暖地では常緑で冬を越すので、冬の地面にも存在感があるのが好きです。
今月発売の「趣味の園芸」の記事のなかにも、おすすめ植物として掲載させていただきましたが
去年の「園芸ガイド」にも、おすすめとして挙げました。そこそこ湿潤、乾燥。環境に慣れてしまえば
生き延びていきます。環境に慣れ大人になれば。
銅葉の植物には絵画的な庭の眺めを目指す際の重要なポジションがあります。黒っぽい色は
重さや暗さ(引っ込んで見えたりする引き締め役、メリハリのパターン)を表現するのに役立ちます。
今年、大活躍なのが、銅葉のトリフォニウム、クローバーティント、ティントネーロと呼ばれ、
ハルディンさんから出ている寄せ植えでおなじみの品種です。
こちらはティントネーロとディケロステンマ・コンゲスタム。
こちらも、毎年咲いてくる放置球根です。毎年咲く。これ夏場に根ぐされさせない環境もポイントかな。
銅葉のリシマキア、ファイアークラッカーは、春のうちはグラウンドカバーとしても美しい宿根草です。
(しばしば繁殖力が旺盛で悩ましいこともありますが)
秋のうちにアリウム'シューベルティ'を植えて今、その隙間から咲いたものがシードヘッドになっています。
このあと、リシマキア ファイアークラッカーは茎が伸びてくるのできっとシューベルティは隠れてしまう。
その前にシードヘッドをカット。シューベルティは生き残り率、浜松では1/3か?夏に腐ること多し。
日本の梅雨で黒く腐ってしまい、英国みたいにドライフラワーになりにくいので。
繁殖力旺盛。増えてしょうがない。という個性を使って150mの大ボーダーのエッジに重宝。
なかなか植物の住み着かない「裸地(ベアグラウンド)」に大活躍なのが、セージ 'パープルボルケーノ'です。
明るい色でふわふわと広がる花たちの足元で、その引き締め役として大活躍。
去年の秋、放置球根(ほったらかしで毎年咲く)トリテレイアを植えておいた。
こういう時、思うのは、植物たちに「お願いしたら答えてくれた」という感覚あります。嬉しい!
去年の秋、あれほど植えた数千球の球根。今までにたっくさん、開花しましたが
今月いっぱいの休園で実際には見ていただけないので、精一杯、インスタなどにもあげています。
また、イギリスでは今年まさかのチェルシーフラワーショウ中止。王立園芸協会やBBCの特別プログラム、今年だけの情報もたくさんあるので、RHS Chelsea Flower Show 2020 バーチャルガーデンツアーチェックしてみては。
https://www.youtube.com/watch?v=yeZY8hYnq_o&list=RDCMUCaWR0M6Kgjw2R82UyN7l4iA&index=2
去年訪ねたサラ・レーブンさんの庭https://www.youtube.com/watch?v=SVYR2ZE6U_c
https://www.youtube.com/watch?v=oS0U-mvWunQ
https://www.rhs.org.uk/shows-events/rhs-chelsea-flower-show/news/2020/whats-on
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