お庭からベランダ、エクステリアなどガーデニング回りをスタイリッシュに演出

 

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ちょっと蒸し暑い日々が続いていますね。本日は、箱根 星の王子さまミュージアムへ。

顔からの汗止めにも完璧な、首からダブルファンを下げっぱなしでいましたら、随分声をかけられました。

それ!便利ですよね!虫除けもできるし!残暑でも活躍です。

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残暑だと庭。なかなか、思い通りにいかないことも多いのですが、今日の箱根では

思い描いていた植物たちのバランスの良いコミューン(共同体)がうまく完成し、bare ground (裸地)なく

宿根草同士がみっちりと仲良くバランスを保ちながら共生するボーダーガーデンが完成していました。IMG_0692.jpg

こうなると、他の雑草の入る余地がなくなり、密度の高いタペストリーのようになります。

全部宿根草で、花だけでなく、カラーリーフでコンビネーションを作り上げます。

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折れたり曲がったり、枯れっぽく調和できていないディテールは、随時スタッフが見てくれるので

まめに写真も送ってもらい、状況を把握しつつ。そうした目が行き届いていることはマストの条件です。

そして、今、なんと言っても美しいのは、シュウメイギク!!!!と言ってからなんですが

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Anemone hupehensis ver.japonica イギリスでは、ジャパニーズアネモネ。

キンポウゲ科の日本自生種かと思いきや、中国からの帰化植物だそうな。しかも、この品種は

私が昔、持ち込んだ anemone hupehensis 'Hadspen Abundance' 。1970年代にハドスペンハウスで

見つかったとされる。あ、それは、また、ちょっと次回に話題にしたいのですが、例のハドスペン跡地に

いよいよ新たな庭が完成。The Newt in Somerset ザ・ヌート・イン・サマセット

https://thenewtinsomerset.com/visit-our-garden

私が1990年代に最も愛した、あのハドスペンの庭にブルドーザーが入り、この新たな庭が完成したことと、

anemone hupehensis 'Hadspen Abundance' への郷愁。あまりにも複雑ですが。

このエコ・ラグジャリーなホテル、ザ・ヌート・イン・サマセット ハウザー&ワースのすぐそばなので

今年6月のツアーでは、すぐそばを通っていたのですが、6月はまだオープン前でした。

悔しい!とコミカレの志田ちゃんからの連絡は、まさに私たちのツアーがサマセットにいるときだったのです。

おっと、閑話休題。

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私の中では、anemone hupehensis 'Hadspen Abundance' 以外の何物でもないのですが

ジャパニーズ・アネモネ という名前もちょっと.....。日本では馴染みが薄い。

かと言って、菊じゃないのに、秋明菊?

しかし、今日もこんなに美しく咲いていました。まさに、心癒される。これでみんなが

ハッピーになっていた感じでした。

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空間で軽やかに浮遊するような咲き方をするのが素晴らしい。湿地のような今ひとつ水はけのよくない

地面で元気。なので、やはり日本の気候にぴったりです。しかし、イギリスでもオランダでも元気。

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そして、同系色ピンクで初夏からずっとずっと咲き続けている皇帝ダリア'ガッツァリア'も

この地面と気温に調和しています。

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厳しかった夏を越して、今がある宿根草たち。(チョコレートコスモスとベロニカ フェアリーテイル)

つくづく、気候の変化の中で、上手に生き延びる草花の選択は簡単ではない。とは、思いますが、今年で10年目。

スタッフも私もこの気候と植物との付き合い方がわかってきたからこその、今ある庭の結果。

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山あり谷あり、灼熱の太陽と重たい雪と霜と。しかし、今だけの景色。

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ノリウツギ'水無月'も、植えて10年目。いまが一番好きです!

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とにかく、理想的に植物が育った状態。って、なんてハッピーなのでしょうか?

訪問くださるお客さまからも今日はたくさんの歓声が上がって嬉しい1日でした。

来月は、クリスマスツリーの設置や様々な冬の準備で、星の王子さまミュージアムには

10月28日〜31日までおります。


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吉谷桂子

英国園芸研究家、ガーデン&プロダクトデザイナー。7年間英国に在住した経験を生かしたガーデンライフを提案。さまざまなイベントや雑誌などに出演するほか講師を務め、著書も多数。また国際バラとガーデニングショウやレストランなどの植栽デザインを担当。2013年春にファッションブランド「Shade」を立ち上げた。


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