2019.4. 8 / 旅(SIGHTSEEING)暮らし(DAILY LIFE)
主にヨーロッパの旅行。その大きな目的にもなるのが美術館訪問です。好きな画家だからとか。いろいろな理由はありますが、なによりも、その空間や建築もろとも味わう感動は計り知れず。
また、もちろん、本物の作品に。
それまでにその作品を画集の写真で見て知ってはいても、本物を見て、がぁ〜ん!
と、魂に響いてくるような経験をしたことはありませんか?
わたし、ギュスターヴ・モローの絵画との邂逅がそうでした。(最初はロンドンのナショナルギャラリー)その後、20代のときに初めて、パリにあるフランス国立ギュスターヴ・モロー美術館へ。
そこは手に取れそうな親密さで、モローの住居だった美術館は100年前のタイムトリップ箱みたいだった。その後、2年前にもまた3度目の訪問。(いつ行ってもガラガラだ!)
もう、この世界に浸りきりたくて、音楽までも。19世紀末〜20世紀初頭のフランス音楽で
たとえば、モーリス・ラベルのシェヘラザードやベルリオーズの幻想交響曲などをヘッドフォンで聞きながら、この世界に入り込むのです。嗚呼 うっとり。
なかなかパリへは行けないけれども、先日から、東京のパナソニック汐留美術館
Panasonic Shiodome Museum of Fine Art でギュスターヴ・モロー展が始まり
会期 2019年4月6日―6月23日
プレス公開の日、何を差し置いても、それこそ万難乗り越え、その日に行った。
写真はパリで撮ったもので、今回の東京ではありませんが、同じ作品が来ています。
インスタレーションも素敵であった。サロメのテーマが好きな吉谷家。
ちなみにこの作品は吉谷博光の描いたサロメで自由が丘のカフェドイシス蔵の作品。
ときどき、本物の芸術の香りに接しないと、魂が疲弊するように感じるので
美味しいものを頂くのも魂の栄養になりますが太りそうで怖い。美術が豊かにしてくれるのは
体というよりは心。なので、満足の方向としては、本当におすすめの展覧会です。
今年のアート目標は、このモローの秀作を久々に模写してみようと。
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