2018.9. 2 / 旅(SIGHTSEEING)
Voorlinden(フォーリンデン)は、2016年にできた美術館です。
2017年の秋、友人が尋ねたことから、その評判を耳にして。
このためだけにでもオランダに行く価値ありでは? と思っていた次第。
Piet Oudolf 氏も、自身がいま一番好きだと言っていたし。
まさに生きた絵画の、晩夏編でした。ただ、固定観念的に花が満開じゃないと
美しくないと決め込んだり、植物の姿のなかに、絵を発見しないと見つからないので
これのどこが美しいのか?と、聞かれてしまうこともたまにあって。
おそらく、現代美術にもそういう要素はありますね。
例えば、モネの絵にはその美しさを見出しやすいと言えるかと。
ゴッホは美しくも怖い要素があるけれども。
現代美術、それぞれの個性に合えば、琴線に合えば。というところがあるでしょうが。
Voorlindenのコレクションは全部好きだった。
Through the Wall
, Chinese artist Song Dong (1966)
電球をボウルと言いますが...うっかり撮れてしまった。
Richard Serra リチャード・セラの空間も、写真が撮れて嬉しかった!
迷うように歩いて異空間の気持ち良さ。
タレル作品も楽しかったが、これは、金沢の方がもっとビビッドに面白かったかも。
Wander past the magical sculptures Roni Horn 思わず触ってしまいそうになる。
美術館のオーナー、ロッテルダムの化学会社を経営するJoop van Caldenborgh(ヨープ・ファン・カルデンボル)さんのプライベートコレクション。僭越だが趣味が良いというほかない。
そして、この日は週末で、とても混んでいましたが、おしゃれな方々が多かったですね。
オーガニックを旨とするPiet Gardenとは、どこかで異次元かもですが。
ま、それはそれとして、敷地内には、Kraaijvanger Architects(クラーイファンガー設計事務所ロッテルダムにある大手)が設計した現代建築の美術館。この建物は、2018年、RIBA (RIBA=王立英国建築家協会)Award for International Excellence (優秀賞)に選ばれました。
この他に、広い敷地内には森があり、イギリス エドワード調の建物があり(写真右奥)、そこは、とてもおしゃれなレストランになっています。
今回は、私たちも、そこで軽いランチを。でも、ワインのセレクトよかった!
この館が作られた当時、この前庭は、イギリスのジョンストンがデザインをしたとか、彼からインスパイアされたとか。聞いたのですが、それは間違いなく、ローレンス・ジョンストン。アメリカ人ですがイングリッシュガーデン、ヒドコートを生み出した人物ですね。この美術館の周辺は、イギリスのアーツ&クラフツ調の家がたくさん建っていて、緑も多くまるでハムステッドのようでした。
Pietさんの庭は、そんなに広くはないのですが、有機的な草花の形のコンポジションが、まだ完成から2年ということと、ガーデナーの手入れもあって、こざっぱりしているように、私にはみえました。
「草花が季節の巡りを経て、どんな変化するのか、それがどのようにそれが周囲の草花と関連していくか、そのライフサイクルに興味がある。私の設計するプランツ・コンポジションは、よいマリアージのように、経年次第でよく活きるにちがいない。」と、ピートさんが美術館のサイトで語ってますが、まさに、霜が降りて真っ白に輝く様子を見てみたいです。
美術館のお土産売り場大好き。
いつか、個人で来たなら終日ゆっくりと過ごしたい場所です。ハーグの街からタクシーかバスで
http://www.voorlinden.nl/plan-your-visit/bereikbaarheid/public-transport/?lang=en
Voorlinden museum & gardens
Buurtweg 90
The Netherlands
この日、現代美術館の後、マウリッツハイス美術館へ向かい、
ネーデルランド絵画に浸るという、極端なコンポジションでございました。
お疲れ様でした。
■おすすめ特集